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モグモグの説明からすると 気づかずに不思議な世界に入ってしまったことだけは確かなようです。家に帰る方法を見つけなくてはなりませんがどうしたものか・・・ とりあえず目の前のハーブらしき物達につけられた説明書きを読んでみることにしました。 説明書き: 不眠や抗炎作用があります。サラダやハーブティーに適しています。ポプリや入浴剤としても利用できます。 私はギリシャ語で 地上のリンゴとも呼ばれています。私は誰でしょう。 私はクンクン匂いを嗅ぎながら思いました。 『これは簡単 説
『モモさんいいところに来てくれました。』 『あら モグモグじゃないの お久しぶり!』 『ホント お久しぶりです。良かった。ぼく一人じゃどうしていいのかわからなくて困っていたんですよ。力を貸してください。』 『モグモグにとっては ここは天国みたいな所じゃないの。ここを棲み処にしているんだったら 手を貸すようなことなんて何も無いと思うけど。』 『いえいえ ここは何か変なんですよ。仲間と一緒に来たんだけど なぜかぼくだけが家に帰れなくなっちゃんたんです。』 モグモグの話による
最初は変わったところなんてどこにも見当たりませんでした。緑たっぷりの雑木林に囲まれた野原や湖のある場所です。 あちこちに色とりどりの花が咲いています。 足元を見ると何やら説明書らしき立札のついた植物が植えられています。 ここで不思議を発見しました。 普通ならばネームプレートには植物の名前が書かれているはずなのに そこには名前の代わりに何やらクイズのような物が書かれていたのです。 ちょっと小首を傾げて考えていた時 小さな本当に小さな物音が遠くの方から聞こえてきました。犬の
その日は朝からいつもとは何かが違っていました。何がどうってうまく説明できませんけれど そんな日って誰にだって起こることでしょ。 散歩はとても楽しかったですよ。お天気も良かったしあちこちでポピー横丁の仲間たちにも会ってご機嫌伺いもできましたからね。 ところが帰り道です。犬のくせに何と道に迷ってしまったのですよ。 何で どうして 自慢の鼻は利かなかったのかですって? そうなんです。利かなかったんです。不思議な感覚に陥ってしまって・・・そう 遠くからかすかに聞こえる澄んだ風鈴