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「今日のまゆきん1」

・妙なことばの組み合わせになるのだけれど、
 「アイディアと誠実」というのが、
 あらゆるものごとの成功の法則ではないだろうか。

 アイディアということばを狭くとらえてはいけない。
 トランペッターの日野皓正さんが、
 どういう文脈で言ったのかは忘れたが、
 「演奏っていうのはアイディアだから」と言っていた。
 そのことばを聞いてから、あらゆることに
 アイディアのあるものとないものがあると気づいた。
 創造性とか、クリエイティビティとか言ってもいいが、
 アイディアと言ってしまったほうが、
 ピカッとした輝きを感じるようにも思える。
 おもしろさというのもアイディアと言い換えられそうだ。

 そして、その必須のアイディアがあっても、それを、
 ほんと(現実)にしなきゃならないわけだ。
 「ほぼ日」ではそれを「実行」と言っているのだが、
 ここにはいわばプロの技が必要になる。
 技術と、完成までやり通す責任みたいなものだ。
 我慢だとか大人であることだとかの側面もありそうだ。
 だだっ子は、その「誠実」がよくわかってない。

 おもしろいコンテンツ(演目)は、
 すべて「アイディアと誠実」でできている。
 ゲームだって、遊園地だって、ファッションだって、
 絵画だって、映画だって、音楽だって、踊りだって、
 ヘアデザインだって、スポーツだって、お笑いだって。

・もうひとつ重要なことがある。
 「コンテンツはコンセプトを凌駕する。」のである。
 すべての思考の核に「コンセプト」がある、と、
 ぼくらは無意識で決めてしまっている。
 全体を貫く基本的な概念、とか思っていて、
 それはそうなのかもしれないのだけれど、
 実際には、「アイディアと誠実」に裏打ちされた
 すばらしいコンテンツがそこに乗ったときには、
 最初に決めてあったコンセプトなんてどうでもいい、
 くらいの大変化が起こってしまうし、それでいいのだ。
 だから、世の中はおもしろいことが生まれていくのだ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
全体に、絶対的に、アイディアの総量が足りてないと思う。


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