Photo by mikaruma 「 霧ヶ竹にて 」 戸波ユマ 2023年1月6日 10:03 ¥10,000 白い息が視界を曇らせる。走ると、霧が髪をぬらした。秋の落ち葉が残っている。鳥はいつも通り歌っている。空は、金か、銀か、まだわからない。肩が上がり、心臓がバクバクする。白い息が視界を曇らせる。溢れ出した朝光を天使の道と呼ぶ者がいる。どこまで続いているのか、誰もわからない。白い息が視界を曇らせる。ぬれた眼が、光をあふれさせた。 ダウンロード copy ここから先は 406字 ¥ 10,000 購入手続きへ ログイン #裏腹 #川田ギンヤ #ドングリ三等兵 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート