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「 Danjon・Scale 」



自棄に犬コロが騒がしい。片耳の白い黒猫は片耳をピクリと動かし面倒そうに目を開いた。ピョンと寝床から飛び出し何食わぬ面持ちで欅並木道に出る。夜も始まったばかりでまだ商店の灯りが眩しい。そんな中人間が平らな三つ目の金属板を夜空に翳している。何をしているのかと一瞬立ち止まったが、いつものことである。まずは腹ごしらえと人足の林を抜けていく。行先は人間の少ない公園、ではなく、人間の溢れる石畳の広場。向かう途中、人混みを交わすのは得意だと自負していたが今宵ばかりはぶつかってしまった。40代半ばのまだ微妙に距離感のある男女である。ぎこちない動きが予測と外れてしまったようである。チラリと顔を上げると彼らは金属板のフィルター越しに月を見ているようであった。たまには風雅な所もコイツらにあるものだなと皮肉りながら、何も言わずに月と反対方向に抜けていく。飛行機の風切音が雑踏の中に混ざる。

「次の満月の日に、あの飛行機に乗りたい、」

親と手を繋いだ6歳の子供が、月と重なる飛行機をゆびさしながら、皆が感じた事を言葉にした。




出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』








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イマダケ

専門職きどりの人間が、実力以上に見せ、たまたま流れに乗って浮いたとしても、あの時の〇〇要員で浮いただけやろ?と受け取られるのが落ちである。川田のツミは女性蔑視だけではない、未来までも奪おうとしている。


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