アラフォーの、再会コラボレーションは小気味良く。
一週前、山口にあるラブホテルのワンフロアがぎゅうぎゅうになるイベントを終えた。私が直感的に名付けた「ラブなホテルの開きかた」という言葉がキーワードとなり、目に見えないところで人が動き始めていることを感じている。
一緒に企画運営した三宅くんと、ゲストに来てもらった塩満くんとは、コミュニケーションやプロジェクト(の卵)に対する、ボールを投げ合うリズムが小気味良くて楽しい。起き抜けにジムで軽めの有酸素運動をした時の体みたいに、心に血が通ってじわじわ温まっている感覚があった。
イベントを終えた後も、時折、コミュニケーションが再開される3人のメッセンジャーで「一瞬だけ集って、また日常に戻る感覚が好き」だと三宅くんが言っていた。私は名古屋で真面目なワークショップの準備のため15本のペットボトルの水を購入していて、三宅くんは鳥取で〆切仕事を無視しながら薪を割っていて、塩満くんは萩の宿で掃除をしていた。確かに、本拠地がありながら、ギュッと集まって、それぞれの良さを活かしあって、また解散するこの感じは、とてもいいなと思った。
この感覚は、アラウンド40代の面白みだと思う。もっと若い時は、自分が何者かになれていない焦燥感とか、自分に不足するスキルを受け入れずに相手に嫉妬したり、コラボレーションも、ちょっと互いに力んでしまう。(それはそれで、賭けた想いやリソース分、生まれたアウトプットが纏うエネルギーも熱くて良いものではある)
だけど、多くの時間を過ごす本拠地の生活や生業と少し離れたところで、他者にも伝播する軽やかなコラボレーションができるのは、いろいろと積み重ねた今ならでは感。できない自分も知っているし、できる自分も知っている。互いをシンプルにリスペクトできるから、それぞれの良さが弾けるように生きる。
ラブホテルの開くプロセスに関わりたいなーと思ったけど、本拠地仕事も生活も忙しいし、どうするか迷った。一人だと忙しさにかまけて諦めそうだったので、この世界が見れたのは、友人ズのおかげだ。所属している会社やスキルとかではなく、”きのみきのまま”の「もめ」が受け入れられて、自分、大丈夫やんって思えた。心躍る軽やかなコラボレーションを、またやりたい。
酔っ払った深夜2時に食べた、山口のソウルフード、ばりそばの味を時折思い出す。あの夜は、美酒。
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