2021年 ふりかえり

樅山です。2021年を振り返ります。

大学受験

筑波大学に合格しました。去年の冬に総合型選抜のみを受験すると決めていたので高校を卒業できるように頑張っていました。それもギリギリでした。先生方に迷惑を掛けまくって怒られまくっていましたが何とか卒業できそうです。それでも合格を喜んでくれた先生方には感謝しかありません。もう少しまともな人間になれるように努力していこうとおもいます。
体験記を書くモチベーションが残っていれば併願戦略や提出書類も含めて公開したいとおもいます。

資格

基本情報技術者に合格しました。例年の記録を参考にすると、上位1%くらいの成績だったようなので、よく頑張ったなと思いました。3月には応用情報を受ける予定なので頑張ろうと思います。
ちなみに、画像処理エンジニア検定という試験も受けたのですが惨敗でした。受験者平均にも乗ってなかったと思います。

読書

少ない

特に未踏ジュニアで購入した書籍は流し読みしたものや必要箇所を部分的に読んだ本が多いので実際にはもっと読んでいるはずですが、精読して理解できている技術書はこれと、撮影後に読んだ数学ガールと並べ忘れたAtomic Design、OpenCV4 基本プログラミングで30冊です。
なかなか少なかったですね、来年は少なくとも倍は読めるといいです。あとは受験で余裕がなくて読めませんでしたが普通の小説や経営/会計あたりの本も読みたいなと思っています。

育成事業

今年は未踏ジュニア、セキュリティキャンプ全国大会、情報科学の達人という3つの育成事業に参加させていただきました。

未踏ジュニアでは石井PMの下で動画編集ソフトウェアフレームワークの開発に取り組みました。フレームワークへの抽象化経験が初めてで最初は特に右往左往しており、石井さんから講義を受けたり議論を交わすことで段々と目指すべき方向性が明らかになっていきました。私一人の力では確実に行き詰まっていたと思います。また、採択同期は非常にパワフルで特にブースト合宿や中間報告などを通して日々強い刺激をもらっていました。
mock upのGitHubを貼っておきます。成果発表以降は開発を一度中断していましたが、1月からはやりきれなかった機能を形にしていきたいです。

セキュリティキャンプ全国大会では、Y-I OS自作ゼミでuchan_nosさんの下で同氏が開発した教育用OS、mikanosのNim移植に取り組んでいました。
mock upの実装でCで書かれた低レベルAPIを呼ばなければならなかったことなどもあり、低レイヤ開発に興味を持っていました。5月ごろから「ゼロからのOS自作入門」(通称みかん本)の第7章まで進めて応募しました。詳しくは応募課題を公開しているのでそちらをどうぞ。

NimのC FFIでUEFIを、C++ FFIでカーネルを呼んでまずは全体を移植して徐々にNimのソースコードに置き換えていくという方針を取りました。UEFIの方は上手くいきましたが、NimのOOPサポートは最低限であることや、メモリ管理方法が異なることからC++の機能をNimで包んでいくことには相応の苦労がありました。最終的にはNimのソースコードが起点となってmikanosを動作させることに成功し、発表やレポートの提出などを行いました。
ゼミ同期はRustでOSを実装していたり、mikanosにネットワーク機能を実装するなどの取り組みを行ったりしていました。どれも面白そうで、私のプロジェクトは本質的にはNim FFIに頼ったという点で終わってしまうので地味だったかな、もっと時間をかけてNimソースで新しい機能を実装するべきだったな、と修了直後はかなり後悔していましたが、FFIはもちろんのことNimGCとメモリ管理を共存させる方法であったり、nimcacheへの理解が深まったと思うので参加してよかったなと思います。
uchanさんのedk2を介さず直接UEFIの関数ポインタ群を呼び出す方法における議論や、hikaliumさんの複雑なCポインタの講義など今まであまり触れる機会が少なかった技術を知ることができてとても楽しかったです。

情報科学の達人では、第一段階と第二段階に分かれており、第一段階では大学レベルの講義を百本以上視聴して学習しました。連合学習やIoT、HCIなどこれまで未知だった面白い学問分野に出会えました。また、情報科学の達人プログラムを通して明らかに研究者への憧れが高まりました。
第一段階は無事修了し、京都大学の研究室訪問などにも行かせていただきました。現在は、映像の特定領域における顕著性に注目して研究が始まり、週1のmtgもあるので適度なプレッシャーや難しさもありつつ論文を読んだり1年ぶりにOpenCVを書いたりしています。楽しいです。

開発

なぜか合格発表前の方が開発している

うーん、やはり今年は少なかったです。来年は365days contributionsを達成したいです。あとは、OSSへの貢献とかはほとんどしていなくて自分の開発物で精一杯だった感じでした。反省。
こう、無意味にライブラリを作りたいと思い続けた1年だったなと思っていて、最近は不勉強ゆえに既存の資産を活かせずなんでも自分でやりたがってしまうのではないかなと考えも出てきています(一方、巨人の肩に乗るだけの人間が理解を得ているはずがないとも思う)。時間も限られているので、自分にとって価値があるものを作ることに時間を使いたいです。来年は。

イベント

未踏ジュニアの支援でSIGGRAPH Asia 2021に行きました。かなり強い刺激を受けました。CG系の学会だったのですが物理の話題が無尽蔵に出てきて高校物理を真面目に勉強しなかったことをかなり後悔しました。微分可能レンダラーという謎の概念を石井さんに教えてもらい、どうやったらこんなん思いつくねんと思うと同時に、計算機科学って信じられないほど広く深くに進化していっているのだなということを認識しました。死ぬまでに理解できるのしょうか、多分難しいです。

コンテストにmock upを出して最優秀賞をいただきました。30万円もの大金、どう使えばいいんだ…と言っていたのに普通に本に溶かしています。困ったものです。

ハッカソンに3回出ました。3月にSecHack365の同期とHack Uに、6月に知り合いと技育CAMP ハッカソンvol.4に、12月に1人で技育CAMP ハッカソンvol.12に出ました。
技育vol.12では努力賞も貰えました。審査員の方にmixiの方がいたのでmixiいじりをしたのですが許していただいた上に賞までいただけて寛容だなと思いました。Go周りやDockerを投入できたのも楽しかったですね。これまで、ハッカソンのモチベーションは知らない技術を試すくらいだったのですが、大学で徹夜その場きりサービス開発(運営って大変じゃないですか)が好きそうな人を見つけてもっと真剣に出たいです。

技育CAMP 学生LT会でNimの話をしました。

seccampの一環でOSC2021 Online/Aizu 低レイヤ・OS・セキュリテイ LT大会で発表をしました。

ゆるいNimサーバーというDiscordサーバーを設立して、LT会を開催しました。最近も穏やかに発言があるので嬉しいです。来年はもう少しLT会やイベントをやってコミュニティを盛り上げたいですね。

出版

出版しました。多くの方に読んでいただけたようでありがたかったです。解説することで私自身の再学習にもつながり、よりNimについて詳しくなったなと思います。執筆活動はとても好きみたいなので、また進学後も取り組んでいきたいと思います。

執筆活動

合わせて34記事書いていたようです。短い記事が多かったので、来年はハンズオン的なじっくり読める記事も書いていこうと思います。

買ったもの

大容量のモバイルバッテリー、ノートパソコンのバッグ、保護シート、スタンド、収納ホルダー、キーボードカバー、ブックスタンド、板タブなどを買いました。板タブとキーボードカバーは買わなくてもよかったかな。
あとは大量に古本を買っていますがどれが今年買ったものか分からないので紹介できません。わかっても列挙するのに3時間くらいかかりそうです。明らかに読むスピードより買うスピードが早いので来年は自粛して読書量を増やそうと思います。毎日本が読めていて幸せです。

音楽

最近はSundae May Clubというバンドにハマりっぱなしです。

いくらなんでもかわいすぎる。全員推してます。よろしくお願いします。
具体的には、27秒(くてん)、32秒(鳴瀬くんがお〜みたいな顔してるのが好き)、37秒(仲良し)、40秒(暴れすぎ)などです。

あとは、Dé Domhnaighを好きになってよく聴いてました。そこから北欧にハマってしまって困りました。

人間関係

仲良い友達4人で打ち上げに行ったり焼肉に行ったり受験生と言えども結構楽しい学校生活でした。受験が終わったら指定校で合格を決めた友達はあとの2人に強制的に富士急に連れて行かれるそうです。断りました。
穏やかに一年を終えられてよかったなあと思いました。

トトロ怖いな

流石に書類を作ったり面接を受けている時期は会えませんでしたが、特別頻度が減ることもなく彼女とは穏やかな関係でいられたので良かったです。もうすぐで2年半くらいでしょうか。

来年はSNSを辞めたいなあと思っていて、最近は関心が薄れてきたので辞められそうです(五分五分)。辞めると大学の人間関係が上手くいかないかも?という心配と、大学の人間関係がTwitterで基礎付けられるわけないだろう、という考えがあったりします。冷静になると、中高もTwitterの力は借りていないんでした。

お笑い

今年、さらにハマってしまいました。

ランジャタイや真空ジェシカはもちろんとして、今年M1を追っていた中で面白かったのは、ヨネダ2000、ZUMA(爆笑した)、ダウ90000、ハイツ友の会あたりです。トム・ブラウンは呼吸困難になるくらい笑いました。ハイツ友の会 西野さんがゲストに出てる、ハインリッヒのタロット占い動画がすごく面白いです。

まとめ

良い一年でした。良い一年だったけど、後悔もあったなあという感じです。生き物ってみんなそうですね。
ハードウェアにかなり興味があるので、来年はLチカやArduinoをやって、後半期〜再来年にはCPU実験に近しいことをやってみたいなあ。高校まではのんびり趣味程度にプログラミングをやる、というレベルだったので来年からはもっと真剣にやりたいです。では、良いお年を。


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