リバーサイド・デス
『V系バンドのライブみたいな結婚式を挙げたい』
家庭を持つつもりもないし、結婚という制度も、結婚式という謎の儀式も、気持ちが悪いと思っている派のぼくですが、急に思い立ってしまった
ので、今日はその妄想を書き上げていくぜ
まず来場者に受付で1輪ずつ黒い薔薇が配られて、彼らはそれを持って入場します
会場は無数のキャンドルで照らされていて、開始時間とともにそれが全部ボォッて消えます
で、ドゥンドゥクドゥンドゥクドゥンドゥクドゥンドゥク
暗闇の中、低いベース音が流れ始めます
テラリ~~~~~~~テラリラ~~~~~~~~~~~~
妖しい旋律とともに会場の正面が赤く薄く照らされる
なんとそこには黒い棺桶を持った新婦の父親が…!!
タララ~~~~タララララ~~~
悲しげな旋律に合わせて舞う父は死神を模したマントを翻しつつ会場を走り回る
トゥ~~~ラ~~~~~ティ~~~~ラ~~~~~
短調の上昇音階
ドゥダッダッダッダッダッダッダッダッダダダッ
ドラム音とともに来場者の胸も高鳴る
「ア"〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
新婦のシャウトとともに棺桶が開き、強烈な光を放つ棺桶の中から漆黒のドレスに包まれた新婦が起き上がるように登場
ここで感動のあまり来場者の半数が気絶
サビに突入し歌詞が入ったところで照明が照らすのは真っ赤な薔薇の花弁が敷き詰められたバージンロード
上側の空いた棺桶に起き上がった状態で乗る新婦を運ぶ父(棺桶には滑車がついています)
滑車に巻き込まれ舞う薔薇の花弁
そして向かう先にはデーモン閣下みたいな感じの新郎とそのさらに奥には普通の神父さんが………………!!!!
ジュジャジャジャジャジャジャジャジュジャジャジャジャジャジャジャ
歌詞が終わり音楽が静かなギターの伴奏になり
神父「新郎、アナタハ健ヤカナルトキモ、病メルトキモ……(以下略)」
新郎「誓います(デスボ)」
神父「新婦、アナタハ……………(ry)」
ジュジャジャジャジャジャジャジャジャッ
(静寂)
新婦「誓います」
神父「イ"ェ"ヤ"〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
ドゥンドゥクダダァッダッドゥンドゥクダダァッダッドゥンドゥクドゥンドゥクドゥンドゥクドゥンドゥクダダァッダッダダァッダッ
神父の発狂です
ここで言われてもねえのに新郎新婦 誓のキス
つられて来場者も隣の人とキス
気づいたら新婦が受胎してて腋から金髪の赤子が出てくる
来場者に向かってダイブする赤子
来場者もノリノリで赤子を回します
で、三日三晩デスメタルに乗って踊り狂う
赤子が三日三晩のうちに急激に育って神になり、式場に灯油をジャバジャバ撒きつつ踊り狂う
灯油を頭から被さった来場者から踊るのを止め、持たされていた薔薇を口に咥える
新郎新婦、赤子以外の全員が灯油でビショビショになり薔薇を咥えて立ち竦む会場
音楽はフェードアウト
「終わらない祭りはない」
新婦がそう呟くと全員の薔薇の花が一斉に着火(実は薔薇の中にライター的なものが仕組まれていて遠隔操作で火が付けられる仕様になっていた)
炎は来場者の身体に引火し、瞬く間に式場全体を包み込む
赤子を抱いた真っ黒な新婦、デーモン閣下みたいな感じの新郎は肩を寄せ合い、存在しないカメラに向かって家族写真みたいなスマイルを浮かべるのであった
〜終〜
いかがでしたか?!?!
理想の結婚式です、みんな万が一ぼくが結婚します❕とかほざいてたらこの挙式に付き合ってあげてください🥺🤍🤍
招待してあげます、このショータイムに
(なんちゃって☆)