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絶対絶望絶好調

人生ではじめて推した女の子のこと思い出したりしました

背が高くてスタイルがよくてかわいくて、憧れで、でも本当にすきになったのはそこではなくて、

雑誌のインタビューかなあ、コラムとかかな、覚えてないんですけど、セーラームーンの話をしていて、彼女、セーラームーンの中で誰がすきだったかの話のときに「昔すきだったりごっこ遊びでやりたかったのは美奈子ちゃん。セーラーヴィーナスの玩具も持ってました。でも一番共感するのは木野まことちゃん。あの頃は背が高い自分が嫌いで、コンプレックスで、だから同族嫌悪みたいな感じで推せなかった。でも今なら断然まことちゃん推し。」って言うようなことを言っていたんです

女の子のネガティブな感情を、その感情それ自体をかわいいと思えてしまって、なんだか抱きしめたくなるような、『弱さ』の部分の魅力、でもそれをもう克服してる強さとか、それでも強さの中にある後悔みたいな負の感情、上手く言い表せないけどそれがすごくかわいい、かわいいというか、すきだなとおもったんですよね

少し話は転じまして

私は幼稚園の頃、髪の毛伸ばしたいって言ったのに母に無理矢理美容院に連れていかれてショートカットにされていて、「似合うから❗️似合うから❗️❗️」って連れていかれたのに、できあがって鏡見せてもらったら全然似合ってなくて、今までがんばって髪伸ばしたり、毎日かわいく三つ編みしてもらったり、わかめをいっぱい食べてサラサラにしたいって思ったり、毎日面倒だけどドライヤーに時間かけたりしてたその全部の時間を否定された気がして

美容師さんは母のオーダー通りに切ってくれただけだし、かわいくしようとしてくれたのに、私に似合わなかっただけで、美容師さんにも申し訳なくて、髪切ってる間もいっぱい話しかけてくれていい人で、私が喜ぶと思って切ってくれたのに喜べなくて申し訳なくて

色んな感情がぶわっと襲ってきて、涙が止まらなくなってしまって、年中さんの春でしたね、そんなに幼いのに結構色々考えてたんだなと思うと脳発達してんな〜という感じですが、本当にボロボロ泣いてしまって、とにかくショートカットの自分が嫌いで

毎日幼稚園に行ったり家族とお出かけするのが恥ずかしくて、かわいくない私を誰にも見せたくなくて、何よりも自分で見ていたくなくて、鏡も写真も、もともとすきじゃなかったけどもっと見ていられなくなって

そんなときに出会ったのがセーラームーンで

私の髪型はセーラーマーキュリーと似てて、セーラーマーキュリーはめちゃめちゃかわいくて、だからそれでだんだん、ショートカットの自分もすきになれて

私の周りではあんまりマーキュリー推しはいなかったからごっこ遊びもいつもマーキュリー、衣装も持ってたし、持ち物も全部水色になった

余談だけど母が私にさせたかったショートカットという善意を、たとえそれが押しつけの善意だったとしても拒むのは心苦しくて、セーラーマーキュリーになるとショートカットに自信を持てて、母にも負い目を感じなくて済むから楽だった

セーラーマーキュリーに似ていたから、セーラーマーキュリーがだいすきで、セーラーマーキュリーに救われた私と

木野まことちゃんに似ていて、木野まことちゃんが嫌いで、木野まことちゃんに謝りたい彼女

変身前の女の子のことを見てるような、人の中身をしっかり見るところや、自分に似ている女の子のことを嫌いになってしまうくらい自信のないところや、自分の非を認めてやさしく全部を包み込むところ、推しの全部を愛おしいと思いました

結局自分ばかりで、地震があってプライドが高くて自己肯定感を高く保つのに必死な私、すごくすごく、本当はめちゃめちゃ嫌い、全然推せないね

強かに生きなきゃ死んじゃうくらい弱いから

これからも自己愛ガンガンで生きるかなとは思うけど

かわいくないねえ

顔しか

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