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昆虫大好きな母のもとで育つとこうなります

ひたすらご飯を作り、終わらない断捨離に明け暮れ、合間にオリンピックを観ていたら、間もなく新学期。夕方にファルコンの散歩に行くと、吹く風に盛夏の終わりを感じます。早くもドングリが落ちていて、末娘は今年も楽しそうに拾っています。ずっと変わらない光景です。

夏休みのある日、高1の長女が、「前から作りたかったんだよねえ。」とキッチンでお菓子づくりを始めました。

キャラメルコーンとチョコレートで作るスイーツ。その名も、幼虫チョコレート!

チョコレートを湯煎で溶かして、それらしくコーティングするだけで、こんな仕上がりになりました。虫が苦手な方は閲覧注意です。薄目でご覧ください。

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カブトムシの幼虫そっくりですよね。幼虫の下はオレオを砕いて土に見立てています。無類の虫好きな私は、大笑いでした。私に育てられた子ども達も嬉々として「本物みたい。」と見ていました。パパさんも仕上がりに感心していました。ちなみに、味は甘さ倍増、見た目はさながら昆虫食のような食卓でした。

本当は大きなキャラメルコーンにホワイトチョコレートをコーティングしてから、ブラックチョコレートで模様を描くみたいですが、このご時世、うちにある材料で作った長女。

小さな頃からバッタや蝶を一緒に追いかけ、カブトムシやクワガタを飼い、多摩動物公園の昆虫館や国立科学博物館の標本に感動したり、香川照之さんの「昆虫すごいぜ!」を欠かさず観ている我が家は、全員虫好きに育ちました。

笑ったのは、昨年の緊急事態宣言中に、娘達が部屋でこっそりと、虫かごにダンゴムシを育てていたことです。「叱らないから堂々と飼っていいよ。でもベランダでね。」と虫かごを引っ越しさせました。

私も田舎で育った幼少期、缶ペンケースでカマキリの幼虫をたくさん飼って授業中に遊んだり、木に登って素手でセミを捕ったり。モンシロチョウを飼ってサナギになり、羽化を楽しみにしていたら、寄生バチが発生して悲しくなったり、両手の指にたくさんのトンボを挟んで一斉に放したり。ほぼ男子みたいな毎日を楽しんでいました。生き物好きな父に似たようです。テレビ番組に厳しい家でしたが、NHKの生き物関連の番組は観ていた記憶があります。

唯一、カブトムシとクワガタが捕れずに憧れたまま大人となり、結婚して最初に男子を授かって、都会で虫捕りの追体験が始まりました。昆虫愛、再燃です。カマキリも蝶もいち早く見つけて素手で捕まえるだけで、子ども達にリスペクトされます。野生児の血が騒ぐ母ちゃん。ただ、夜の虫捕りではいつも夢中になりすぎて、子ども達に「ママもう帰ろうよ。」と諭されます。

今年は犬のファルコンもいるので、虫捕りは封印し、カブトムシの産卵から羽化、そして巣立ちまでの楽しい流れをぐっと堪えていたところに、この幼虫スイーツ。やっぱり虫は可愛いです。今週、散歩中にヒラタクワガタのオスを末娘が見つけて、現在1匹飼っています。クワタ、と名付けられました。久しぶり~。

多分、香川照之さんと同じテンションになれるアラフィフです。数年前に購入した「世界一美しい昆虫図鑑」が宝物な、外見はオバチャン、中身は少年の母ちゃんです。わくわく体験を散りばめて、人生楽しまなきゃと思うのです。


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