2019年11月1日「英雄は嘘がお好き」観てきました

ふだん恋愛ものは選択肢に上がらないのですが
予告編がコミカルで面白かったのと
なにより映像が美しすぎて「見」に行きました

主人公は中世フランス貴族のお嬢さま
頭が良く男嫌いの彼女は
「出軍いらい婚約者である妹を放置のクソ男」を装い
寂しがる妹のために手紙を書いていた
そして妹が元気になった頃合いを見て
「この報せが届く頃僕は…きみは幸せになってください」
適当に戦死させて文通終了
妹は無事に好青年と結ばれてもらいお姉ちゃん一安心☆

……と思いきやご本人ご生還
「このままじゃ可愛い妹に嘘がバレてしまうヤベエエエエ!」と
死ぬほど不本意ながらもクソ男に協力をお願いしたところ
金のないクソ男はノリノリでその「嘘」に乗ってきやがって…
というドタバタコメディです

衣装も建物も風景(森とか市場とか)も非常にクラシカルな魅力に溢れてて
それが俳優さんのチャーミングな演技によって
「映画のセット」じゃなく作中の世界になってて素敵でした

男嫌いのヒロインにナンパなホラ吹き男と
王道のラブコメシチュエーションを
美しい俳優さんはじめ大道具小道具によって
最大効果で演出されていて
上述の通り「見」に行く(お話が好みじゃなくても画面が綺麗ならいいや)くらいのノリで行ったのが
各所でクスッと笑い、クライマックスではちょっとジーンとして
最後に笑って劇場を後にできた気持ち良い作品でした

キャラ立ちしたふたりの関係性が
反発し合う共犯者から悪友のような息のあったものに
徐々に変化するのがバディ物として面白く
(お色気バランス取ろうとしたのか妹夫婦が突然SMプレイおっぱじめる温度差に戸惑うけど)
ふだん恋愛ものを好んで観ないかたにもオススメです