異常独身男性は街コンの夢を見るか?

吾輩は異常独身男性である。所帯はまだ無い。
同世代とどこで差がついたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめし
た部屋でグビグビ飲んでいた事だけは記憶している。

mol

 友人とお酒を飲みながら雑談していたらノリで街コン行ってみようという話になり、2024/2/23、遂に初の街コンを経験した。
自分と友人(以下HNTK)は異常独身男性だが、元々「街コンってどんな感じなんだろう?」という興味はあったため、個人的には出会いたいという気持ちよりは好奇心の方が強かった。
 街コンとは何ぞやと知るべく、我々調査隊はアマゾンの奥地へと向かった――。


 当初、オタク系の街コンへ行ってみようと計画していたが、よそさまのレビューを見た限り地獄 妖怪ウォッチ [データ削除済み]  あまり好ましくない体験になりそうな気配。
 それもまた一興とも考えてはいたが……。

参加費
男性:9,800円
女性:500円

高っっっっっっっか!!!!

 オタクをナメているかのような足元見た価格設定。
 「オタクくんって出会いないでしょ?セッティングしてあげるんだからこれくらいはイケるっしょ♪」とでも思っているのだろうか。(偏見)
 更に人数が集まらなければ開催は中止、返金無しというギャンブル。企画側のドタキャンは界隈によっては大炎上だぞ。まるで賭ケグルイ。
 その他諸々の不安要素もあるため、プランを変更することとなった。

普通(?)の街コンへ行こう!

 では普通の街コンはどうだろうと調べてみる。普通とは?
 調べてみると「25人突破!」みたいな記載があるイベントを見つけた。男女比はわからないけど、たぶんポシャることはないのではないか、加えて会費も6000円弱とオタク街コンよりはお安め。社会科見学に出す費用としてはまあ許容範囲内だなということで決定。壁外調査という名目で来る日まで立体機動装置の訓練に明け暮れることとなった。
 それと申し込んだら知らないうちにマッチングサイトに登録された。
 はぁ?(猫ミーム省略)

そして迎えた壁外調査当日

 mol on duty!
 ということで街コンの前に、HNTKとHUBで軽くお酒をひっかける。街コン前に飲んだっていい。
 気つけを終え、いざ街コン会場へ。(チピチピチャパチャパ……)

 そして会場へ到着。
 プロフィールカードと番号札を受け取り席へと案内される。
 ここでHNTKと離れ離れになるかと思いきやまさかの同卓。これからのことを考えると安心するやらこっぱずかしいやら。
 席にはすでに二人(三人だったかも)の女性が座っており、軽く会釈して着席。
 席数を見る限り3対3なのかな?じゃあ自分パスファインダー使います。
 とりあえずアナウンスがあるまでプロフィールカードを埋めることに。
 名前、出身、住まい、職業、年収(正直これが全てだろ)などなどを書いていく。そのうちに“自分の性格”と“好みの異性のタイプ”を書く欄がありここが非常に困った。いざ問われると思いつかない。主観でざっくり言うなら自分はただのクズだし、好みの異性のタイプだってツラしか見てない。
 悩んだあげく、“自分の性格”は「マイペース」と書いた。たぶん間違ってはいない。“好みの女性のタイプ”は「おだかや」と書いた。HNTKが書いてたのパクりました。すまん。
 そうこうしていると、新たに男性が同卓へ。軽く挨拶をし、プロフィールカード書く時間みたいです、みたいにてきとうに説明をする。
 正直に申し上げて見てくれは勝ったと思ったが、年収で負けていた。おまえの勝ちだ……オレにはヴァンダルすら買えないが、彼はオペを買うことができる……。
 なんやかんやしていると、スタッフのアナウンス。ついに始まる壁外調査。駆逐してやる!!この世から1匹残らず!!

ウォール・マリア

 前置きが長くなったが、今回参加した街コンの流れは以下のとおり。

  • おしゃべりスタート

  • プロフィールカードを見つつおしゃべり。(10分くらい)

  • スタッフの席替えコールで男性側が席を移動。

  • 次の席で待ち構える女性陣とおしゃべり。

 これを繰り返す。その間に連絡先交換するのは自由だった。
 思ったよりも人数が多く、10席弱を回ることとなった。その間に会場の真ん中に配置されたおつまみや、バーカウンターにあるお酒を自由に取っていいというシステムだった。
 更にプロフィールカードにメモ用紙のようなものがくっついていたのでそれを切り離し、気になった女性の番号札を書いたり、印象を書いたりなどなどをすることができた。
 そうして席を一周したあとの流れとしては、

  • プロフィールカードに付いていた「あなた気になります」みたいなカードに気になる人の番号を書き、自由欄のところにLINE IDなりなんなりを記載してスタッフへ提出。

  • 解散

 街コンによってはその場で大々的にマッチングタイムを設けるものもあるそうで、その場合は「〇番と×番、はい、そこ試合決定で」とアナウンスをされるらしいが、今回はそういう時間は無く、“気になられた”側がそれに応えるかどうかは秘匿されるようになっていた。
 とはいえおしゃべりタイムで連絡先の交換はできたので、別にそのあたりは別に無くてもいいような気はした。





結果発表~~~!!!!!

 まずもう記憶がほとんどない。(2024/2/27時点)
 10分程度で大した会話ができることもなく、落ち着く間もなく席移動をする。初めての仕事でメモを取ったりしない・できないmolがおしゃべりをしながら気になる女性についてメモを取るなどということができるわけもなく……。

ほんとこんな感じだった。

 エピソードらしいエピソードがまるで無いので内容は箇条書き。
 しかもほぼ自分のことではない。

  • HNTKが進行役をしてくれた。(LOVE)

  • 映画の話。明日ゴールデンカムイ見に行くんです!

  • 映画の話。昨日ゴールデンカムイ見てきました!(上と別卓)

  • (原作も読め。原作も良いぞ。)

  • 酒がマズい。

  • 肉寿司うまいっすよね。

  • やたらノリの軽いギャル(30代)

  • 好みの異性:やさしい人

  • 酒がマズい。

  • 自分らのつまみだけ取って食ってる女

  • おつまみ取ってる余裕はない。

  • 同卓男性(野良)はほぼ喋れず。

  • 同卓男性(野良)、鹿児島出身についてばかり触れられる

  • 酒がマズい。

  • とりあえずLINE交換。

  • 会場が地下のためauキャリア民は死亡。

  • LINE交換してテキトーにスタンプを送っておくなどするが、あとあと誰が誰だかわからない事態に。

  • 酒がマズい。

  • たぶんおつまみもマズかったんだと思う。(食べてない)

  • 最後の卓をチラと見て、別にいいやとなりトイレに駆け込んだ。普通に漏れそうだった。

  • もうほとんど誰の顔もおぼえてない。それぐらい目まぐるしい。

  • 酒がマズい。

  • 酒がマズい。











酒がマズい!!!!!!!!!!!!!!!


 本当に酒がマズかった。なんだアレ。アレが一番気にくわなかった。
 お酒飲んで喋って出会って~みたいな謳い文句でアレはダメ。酒カスの友人たちにも飲ませてやりたかった。

 結局、戦績としては何人かとLINEの交換をすることはできたものの、席移動の忙しなさや、短い時間で複数の女性と相対すること、メモなんて取る余裕が無かったことから、ほぼ顔と名前は憶えておらず、LINEを見ても思い出すことができないというあまりにも無意味な結果となった。
 10分程度で人となりなど見ることもできなかったし、好みの顔をした女性も一人、二人しかいなかったがその女性らとはタイミングが悪くLINEを交換することができなかった。

 とはいえ今回は街コン初参加、費用も当初予定していたよりも安く済んでいるのもあり、もともと良い出会いに期待を膨らませていたわけでもなかったので、良い社会科見学だったなという気持ちではあった。
 ろくな戦果も出せず、では友人と感想戦でもしにウマい酒でも飲もうかと思っていたが、まさかの運命の出会いを遂げることとなる―――。

運命の出会い

 先述したとおり、一通りおしゃべりが終わったあと、あなた気になりますカードみたいなものを書いてスタッフに提出するのだが、それを女性の前で書くわけにもいかないということで、スタッフの誘導により男性だけ、女性だけと席を分けられていく。
 そこでたまたま同卓した男性陣が3人PTで、3人とも顔立ちも良く、ノリも軽めだったため「いや~どうでした?」みたいな話をこそこそとする。
 個人的にはHNTKと二人で感想戦をするつもりではあったのだが、完全に雰囲気でその3人PTと会場を出て、近くの飲み屋で感想戦をすることとなった。

結局これが一番楽しい

 本当に最後はこれ。結局これ。悲しい生き物。
彼らは同じ会社の先輩後輩の間柄で、一番先輩がmolと同い年、一番後輩がHNTKと同い年。営業職らしく、コミュ力も高かった。一番後輩のHくんが発起人となって同僚二人を街コンに誘ったとのこと。
 それぞれどんな関係か、Youは何しにここへ?とか、どんな女性がいてどうだったとか、そういう話を酒を交えて盛り上がる。
 Hくんはどうやらヤリ手で、合コンしましょうだとかなんだとか言ってくる。彼女のいない先輩方に出会いの場をセッティングしてるとかなんだとか、そういう感じだったらしい。そんでもってカノジョがいるという。こいつは原初の悪。
 最終的にHくんを通して5人のLINEグループが作られた。もしかしたら今度、合コンなり街コンなりのお誘いなどが来るのかもしれない。愉快な人たちだで楽しかったが、個人的にこのテのイベントに懲りた部分もあるので本当にアクションがあってもやんわり断るかノーリアクションで消えようかな、みたいな気持ちではある。
 何より面白かったのが相手方の同い年の人。
 まず顔がMother3に似てる。マジで似てる。びっくりした。HNTKにも確認した。似てる。
 出身が岐阜、同じ。
 煙草を吸い始めた歳、同じ。
 等々、同い歳どころか他にも共通点が多く分身体か何かかと思う程だった。
 今回の街コン参加者で33歳って上の方なんだろうな~とは思っていたけど、男性も女性も同年代がそれなりにいたのでそこは少し安心した要素かもしれない。
 そして2杯ほどお酒を飲んでお会計。女性店員さんがみんなお可愛く、一人は今日が初出勤です、みたいな感じの新人さん。初々しくてとても良かったです。あのとき5人全員思ってただろうけどあの店の女性店員さんたちが街コンで出会った女性たちの誰よりも可愛かった。僕はアニメ声のちっちゃい子が好みでした。Hくんはナンパまがいのことをしていた。こいつは吐き気を催す邪悪。
 てきとーにしゃべりつつ駅前でHNTK、偶然出会った3人PTと解散。
 街コンの時間より、偶然出会った野郎たちとの二次会の方が楽しかったです、チャンチャン。という何しに行ったんだレビューでございました。
 ちなみに彼ら、上場企業に勤めているらしいので、遥か高みの“上位存在”だと思われる。







チクショー!!!!



異常独身男性は街コンの夢を見るか?

 見れませんでした。

 数日経って憶えているのはとにかく疲れたこと。
 仕事でアホみたいに残業したときよりも疲労がすごかった。翌日まったく疲れが取れていなかったことからも、久しく経験していなかったHPとMPの枯渇を感じた。

 後日談(2024/2/27時点)として、街コンのあと二人の女性から連絡があった。
 一人はHNTKにも同じようなメッセージを送っているとのことで、ただの社交辞令みたいだったが、もう一人は3、4通のメッセージを交わしたきり返事が途絶えた。
 だけど正直「この人誰だっけ?」の状態だし、そんな人と当たり障りのないやり取りをしても詰まらないどころか苦しさまで感じたので、むしろ返事来ないでくれと思っているまである。

 総評として、街コンはもういいかな……と。
 今回参加した街コンのスタイルが合っていなかったのもあるだろうが、共通点ゼロの状態で初めましての人間とおしゃべりをするというところにあまり楽しさを見いだせず、ここまでしないと出会いが無いのなら、別に出会おうとしなくてもいいやという気持ちになってしまった。結局いつもの結論に戻っている。
 ネットで人と知り合う場合は、趣味系で必ず何か共通点があるから知り合うわけで、そういう土台があるからおしゃべりを弾ませることができるんだなと感じた。
 では当初予定していたオタク街コンなら?とも思うが、結局molは人を顔で判断してるゴミ野郎なのでよっぽどのことがなければ精々新しい友人ができるくらいだろう。それはそれでプラスなんだけど、やはり恋愛には繋がらない。
 本当に恋愛や結婚がしたいならもっと適したプラットフォームがあるはずなので、本当にそういう気になったらそっちに行くのだろうと思う。

 ただ、先述したとおり社会科見学としては楽しかったので、これはこれで良い経験ができたと感じている。
 そしてお酒の勢いで始まった壁外調査だったけれど、それにノッてくれる友人ができたことを嬉しく思います。 

感謝します。

 とりとめも面白味もなくダラダラ長ったらしい文章になってしまいましたが、これにてmolの壁外調査(街コン初参加レポート)を終わりにしたいと思います。
 ご清覧、ありがとうございました。

※追記
 こんな長文書くの久しぶりすぎてこんな薄い内容ですら大変だった。
 いろいろな衰えを感じる。

mol









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