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でかいトラクター、乗ってみる?

●大型特殊免許取得

農業法人で働く事になり大型特殊免許を取得する事になった。通称、大特。すぐにとりにいって欲しいという事で教習所に通い始めた。

この雄大な自然があるこの山では大特は必須免許らしい、神戸では聞いた事無いけど。100馬力あるトラクターをガンガン乗っていくらしい。外車らしい。リミッター外してるやつは60キロくらい出るらしい「ほんまかいな。」

神戸で果樹を2年やっていたが、その頃にトラクター乗ったのなんてほんの数える程度だった。それよりラビットモアーって感じ。ロータリーを使う用途は果樹の根を切ったり、開墾時に使うくらい。野菜を少し勉強させてくれると、師匠が言ってくれて畝立てしたり。そのくらいのもんで。キャビン付きなんて乗った事無かったし、ましてや100馬力とか。

青い空と青いトラクター

●相棒

免許を取得後、初めて乗ったのはニューホランドという外車のトラクターだった。確か115馬力だったかな。

視界良好

フカフカシート

エアコン、ラジオ完備

動く鉄塊、操縦性は小型トラクターと同じような感じ。車のような安定感は思ったより無くて、高速でハンドルをグッと切れば事故する事間違いなし。もしも電柱にあたったとしても軽々と電柱をなぎ倒してしまうらしい。眼下に望む乗用車。写真を撮る県外人。新鮮さの波と恐怖の波がぶつかって、恐怖の波が新鮮さの波を飲み込んだ。

白菜収穫作業

●なぜ100馬力トラクターが必要?

バケットと呼ばれる鉄の箱をトラクターに背負わせてそのまま農協に向かう。そしてフォークリフトで挿して流動的に出荷を行う。全てにおいてトラック出荷より効率が良い。一回の輸送でモノにもよるが100cs〜200csほど。圧倒的な量だと思う。それをひたすら農協とピストンし続ける。100馬力クラスのトラクターを新車で買えば2000万はする。それなりに数字がとれるっつー事です、なんともバブリーなお仕事ですな。

●昔は良かった、〇〇御殿が建った。

誰もが言う言葉よね、この言葉。農家あるあるなんじゃ無いかな。他の産地が転ければ白菜の値段も跳ね上がったらしい。白菜6玉、800円とかのベース価格から5000〜6000円くらいまで。恐ろしいよね。ケースだけど、ここ最近はずっと地獄のような価格が続いている。安定していない、最終は廃棄しろという事にもなる。大産地ではあるけれど、このまま続けててもダメだ。作付面積17ha、この畑どうするか。そして、会社としての判断、ある野菜に作目全転換する。一世一代の大勝負始まりました。



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