跳ねつつ発熱

熱が出て、雨が降った日に、ぼやーっと考えたこと。

今日を生きていると思ってきて、主語は「自分」だと思っていたのに、どうやら生きているのは「今日」の方かもしれない。今日が生きている。

膝を抱える。

抱える頭はなくて、いつも前向く膝を抱える。そのあと、顔を上げて左右の手をそれぞれ膝にかぶせ、ころころと、さするんだろう。

木目と、にらめっこ。
今回はどうも相手が多すぎた。

水たまりが弾けて、しわを作って笑うから、雨の日の足下、素知らぬ恥知らず。

親知らずは、おととし抜いた。

自分の手が、自分のものでない感覚がする。
無害な耳鳴りに気づいたときの感じに似ている。

そういえば三色ボールペンを2本ともなくしてしまった。

酔わない、弱ない。無いわよ。い・な・わ・よ。
世はない。名は良い。花良い。花酔い。這いなよ。歯、無いよ。い・な・は・よ。

どうでもいいことは、本当にいいね。
名前を逆からスラスラ言えるのは私だけじゃないと思うんだ。

今日も今日が生きてた。
今日、今日、もがいてきた。

はねつつ、はつねつ。