ミシミシミシン
初めましてよりも、さよならの方が得意になった。
って言葉。下書きに見つけた。
昨日と今日、お別れをした。
泣きすぎて頭が痛い。
昨日は未来へ続く、さようなら。
今日は安楽死。
さよならは、得意になれるものではないかもしれないと思った。
自分でも意味がわからない。涙が止まらなかった。
辛くも、悲しくもないと思っていても。
頭が痛い。
ミシンみたいに規則正しく刻まれてきた印が、明日から途端に消えてしまっても、時計の針が時を刻み続けるのは、救いの手なのか、突き付けられる事実なのか。
今はどちらでもいい。
今は頭が痛いから。
明日からミシンの針に糸が通っていないこと。
送り出した布をたぐり寄せる。
今日まで残した跡は、だんだん見つけにくくなること、見えにくくなること。
新しい糸を通すことは、それまでの糸を抜くこととは違うこと。
ありがとう。ちゃんと、ありがとうって言うこと。
上糸と下糸が合わない。
下糸が絡まる。
頭が痛い。