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皇帝ダリアの孤独。

「もしもし。私、『動物占い』っていうのを長年研究している者なのですが、あなた、近年何か心にひかかっていることがあるんじゃありませんか? 私には、あなたの背中に、悲しげな表情で泣いているこじかの姿が見えるんですが…。ひょっとして、あなた、お子さまを失ったのかしら? 失礼。それとも…? もし私で良ければ、お話を伺わせていただけませんか? ちなみに、その、つまりあなたの背後に見えるこじかは、とても善良な存在で、あなたの守護神みたいな役割をなさってますよ。」

かこは疑いの余地の無いような笑顔を見せてそう言った。

その疑う余地の無いような笑顔であるにも関わらず、カオリは胡散臭さ(と言ってしまうのはかこに対して申し訳ないのだが)を覚え、かこに対して、瞬時に心を許すようなことは無かった。

「あなた、何なんですか? 私、全然大丈夫ですから。「一家」平穏です。そりゃあ、それなりに懸案もありますけれど、それはお互い一緒なんじゃありませんか? ご心遣い、ありがとうございます。けれど、残念ながら心配は一切ご無用ですので!」

その素っ気無さに、かこは多少傷付いた。

……続きません。たぶん。

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上、室内の螺旋階段。(@神戸)
中、閉店セールでかなり賑わうエディ・バウアーさん。
下、往還のうちの10箇所ほど見掛けた皇帝ダリア。以外と孤独な皇帝ダリア。