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EN:卵からラグビーボール

はじめまして。

こんなタイトル付けてしまいましたが、これだという結論や考察を導き出した記事ではありません。こうかな?どうかなぁと考えた記録のようなものです。ENHYPENにはまって、いろいろ考えたりするのを楽しんでいる人もいるんだなぁと思っていただけたら嬉しいです。書きたい衝動に駆られて、勢い余って公開までしてしまいました、すみません。

ENHYPEN を知った経緯は紆余曲折ありますが、吸血鬼に関連する映画や小説が大好きだと言えば、デビュートレイラーで心掴まれて当然と、おわかりいただけるのではないでしょうか。今まで洋楽大好きでロックだパンクだと音楽を楽しんできたので、人生初のファンクラブ入りです。びっくりです。(洋楽というカテゴリー名が古臭いのは否めないですが)

DIMENSION:DILEMMA の一連のティザーに心躍らされて、現代を生きる吸血鬼少年がどんなふうに描かれるのか、MVをドキドキと待っていました。
Tamed-DashedのMVは、吸血鬼コンセプトは継続しているものの、やたらに眩い夏、一方で煌めく青春を懐古するような風情に感じました。爽やかでかっこいい彼等を観れるのは良いんだけど、何かが引っかかる。その引っかかりは直球過ぎる青春なスポーツの眩さに対するものか、今までの暗い物語との対比か、Scyllaのティザーに私が引っ張られすぎたか。

いろんな方の素敵な考察を拝見したりして、自分の腑に落ちてないのはどこかと考え、以下の一点であることに気付きました。

なんでラグビー?的なスポーツなんだろう?

はい、タイトルにもしました、何故楕円形ボールの競技を選んだのか?
サッカーなどの一般的な競技にしなかったのか。が、腑に落ちてないんですね。
届いたCDにも選手カードのようなものが入っていたし、Nightball というその吸血鬼らしさが入った競技名に、オリジナルな競技にしたかったのはわかったのですが、何故楕円形ボールの競技なのかという謎が。
球技の中で特殊なボールを使うスポーツをえらんで、しかも独自ルールで楽しむ吸血鬼少年達。 
どういう事ー?!

ラガーシャツにキルト風腰巻(正式名称がありましたらご教示お願いします)というその衣装に意味があるのかとも思ったんですが、私の知識では英国風という要素ぐらいしか思い至らず。
白いボールは卵ともいえなくないかなと、I-landの卵モチーフとの関連を考えたりしましたが、卵を投げるのはなんだか違う気がするし。しかも白いボールはたまに弾丸みたいに飛ぶんですよね。どういう意味だ?

まあ、そんな感じで悩みつつぼんやりMVを観ていたんですよね。で、冒頭にNi-Kiくんが手を伸ばしていた茶色いボール、そのボールに随分と尺を割いて印象をつけていると感じたんです。ボールだけのショットもあるし。
彼等もMVのリアクションでピーナッツ、アーモンドってコメントしてたので、やっぱりこの色と形になにかあるんだなぁ、と。

で、アアアアアアア!ってなったのは、実はBTS先輩のin the soop です。シーズン2の購入前にシーズン1をおさらいで見てたんですが、RM先輩とSUGA先輩の二人が読んでいた本のタイトルが!

『アーモンド』ソン・ウォンピン著

少年が主人公のお話です。
アーモンドが意味するのは、脳の扁桃体。アーモンド形なのでそう呼ばれる部位。情動反応と記憶に主要な役割をもつとされるそれに課題がある少年のお話らしいです。
小説は日本でも2020年の本屋大賞翻訳部門1位になっていますし、韓国本国では話題作だったんではないでしょうか。(SUGA先輩は面白いって言いながらいっぱい何やら書き込んでました。)
ARMYの皆様にはその本の存在はホットだったらしく、今後の何かに関わるのでは?という考察もあった模様です。(デミアンに続く題材小説として。)

in the soop内で何度かタイトルを明言しているので、HYBEで話題にして問題ないと判断していたことになりますし、知らない小説ではなかった事になります。(2020年6月ごろの撮影だということなので、I-land撮影中でしょうか)

小説のストーリーそのままではないだろうとも思っているので、ここではあらすじには触れません。
小説はおいおい読むつもりですので、機会があれば記事にしたいと思います。

単純に、アーモンドは感情の形と理解して進みます。
だとすれば、MV冒頭でNi-Kiくんが手を伸ばしていたのは、アーモンド形のボール、つまり感情ひいては情熱ではないでしょうか。無表情に手を伸ばしているようにも見えますし。
中盤ソヌくんが手を伸ばした時に腕を焦がしたのは陽射しなのか、感情の形としてのボールなのか。森を歩く彼等に表情はありますが、この時のソヌくんに身体が灼けた痛みの表現はありません。
その後傘を落として走り出した彼等がやり取りするボールは、感情のキャッチボールとなったのか、良い顔で笑ってますよね。
つまり、吸血鬼になった上、陽射しを克服したのは、感情を得たからだ、そういう内容だったんじゃないだろうか。DILEMMAの末に感情を得たということかな、と腑に落ちたんです。眩い陽射しは身を焦がすけれどもその痛みを知らなければ、痛まないようにするために何かすることもできない。恐れているばかりでは進むこともできない。

また、ボールをパスして繋いでいくことは縁を繋ぐ、ボールの軌跡がhyphenです。仲間を慮るのもまた感情があってこそ。スクラムを組む事はチームであることを具現化してもいますね。

なので、彼等が熱中するスポーツはどうしても楕円形のボールを使う必要があったのではないか。そして、前へパスして良いというルール改変(ラグビーは前へは投げないらしい)は前進するという姿勢のためだろうとおもいます。
ただ、陽射しを克服したのにNightballと命名したのは…今後の展開待ちかとおもいます。

また白いボールは茶色のボールと違う位置付けがされていて、よくわかりません。現代のボールであるだけなのか、記憶(弾丸のように飛ぶとシーンが変わった)を象徴しているのか。
これはなんだろう?
ステージで何度か使った白いボールを彼等が「子」と言ってたりするのも可愛いですが、思わせぶりです。しかもステージでは後ろに投げてしまうんですよね、わざわざ持ってきてるのに。
MVで海に落ちてしまった白いボール、そのかわりに出てきた「アーモンド」。

そして、ラグビーという競技の帰着、no-side、どちらでもない。
ジレンマはあってもなるようにしかならない。という事でしょうか。そして、結果は結果であって、それに意味は無い。

What do you think?

ちなみにScylla のティザーが出た時にビジュアルの暗い美しさに大喜びしたんですが、グラムロックとかニューロマンティックとか1980年代UK的なものを彷彿としてもいたので、そうだったら嬉しいなぁと音楽を相当期待していたことも書き加えておきます。
いやーアルバム、めっちゃ良い曲揃いでしょう!(UKの音大好きなので余計に嬉しい。ちなみにヴォーカルに揺れがあるほうがいっそうUKっぽいと私は思っております。)

さて、白いボールは次は何処へ飛んで行くのでしょうか。
それと学校名のdeCelisというフランス語?風な苗字も気になります。これらはおいおい明かされるか、またHYBE のどこかのグループにヒントが落ちているのか、楽しみにしたいです。

なんとなく、リパケに重めの何かがきそうで!期待しておきたいと思います。

Attention please!


2021/11/15 MV貼りました。
2021/12/20 タイトル一部修正

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