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EN:かりそめの客(横道)

Lineマンガで連載中の「黒の月:月の祭壇」の感想やらvampireネタやら、書きたいが纏まらないので、今回は横道に逸れます。

ちなみに「黒の月:月の祭壇」は6月までWebtoonは休載だけれども、ノベルは更新されてます。ノベルとWebtoonでは違いもかなりでてきたと思うので、今のうちにチェックされるのが良いかもしれません。

今回の記事はキーワードとして面白そうなものを発見したので、記録。

#Dark Academiaというサブカル?

いつものように動画検索していて、クラシックな重厚感のある図書館のサムネイルが数個、目についたんですね。
タイトルには Dark Academia と入っているのが共通事項。

なんだろうと思って調べてみたら、パンデミック下でTikTokやinstagramを中心にクラシックな学校生活をイメージした、ファッションや建物、雰囲気などを表現するものらしい。
ポエムだったり、音楽のプレイリストだったりが、ハッシュタグをつけて投稿されているとか。

COURRiER Japanにthe New York Timesの記事の翻訳がでていた。

この記事以外にはまとまった日本語の情報はなし。
英語圏の文学的カルチャーというところにどう入り込むか、というところなのかもしれない。

日本でこの活動を活発にしている人がまだ少ないということ。
日本の図書館はどちらかというと機械的なデザインが多くて、こういうクラシックな重厚さを辿れるところが限られてしまうから、外国に憧れるっていうスタイルにしかならないのもあるかもしれない。
あと、日本らしさを入れようとしたら、大正浪漫と被ってくるかも。

Dark Academiaの必読書は、「黙約」Donna Tarttとでていたので、調べてみたら、これは読まねばならないと、お取り寄せを決意。

緑の蔦に覆われた大学の古い建物、深い霧に包まれる森。東部ヴァーモント州の大学に編入した主人公リチャードは、衒学的なモロー教授のもとで古代ギリシアの世界に耽 する学生五人と知り合う。そしてある夜、バッコス祭の神秘を再現する熱狂の中で凄惨な事件が起こった。美と恐怖と狂気が彼らを駆り立てる──『罪と罰』を彷彿とさせる傑作長編小説! 『シークレット・ヒストリー』を改題。

Amazon 黙約(上)(新潮文庫)

バッコス祭って、ディオニュソス祭か。古代ギリシアだったらデュオニソス呼びだと思うんだけど、まあいいや。(デュオニソスがローマでバッカスになってると記憶してるけど、大きくは違わないと思う。)
ただディオニュソスは気になっているキーワード。

ニーチェの「悲劇の誕生」に出てくるらしいんですね。それを読む気力はなくて、概略だけ目を通したんですけど、私が思ってたアイドルってアポロン的だったけど、EN-が持ってるのってデュオニソス的よねという所。
悲劇の誕生はそのものが評価されなかった悲劇の書ではあるけれど、理性だけでは芸術はクソ面白くないというのは、わかる気がする。
(BTSのディオニュソスを深堀すると良記事にあたります)

「黙約」以外で、Dark Academiaで取り上げられてる文学
ドリアン・グレイの肖像 嵐が丘 罪と罰 ハリーポッター etc
なんとなく雰囲気がわかる感じ。

Playlistは圧倒的にクラシック音楽のものが占めているけど、そうじゃないPlaylistがなかなか面白いです。(残念ながら一曲目が再生できない。)
Young and Beautiful(映画「華麗なるギャッツビー」)かぁ。

テイラー・スイフトの曲が多いかな。
そういえば、テイラー・スイフトと英米文学という良記事をnoteで拝読した覚えがある。
文学好きのテイラーとDark Academiaは相性がいいということだろう。

こちらのプレイリストはまた違う色。ラナ・デル・レイとHozierは欠かせない模様。

スチームパンクの流れをくんでいる雰囲気もあり。
ファッション的には茶色を基本にしたカレッジスタイル。

「黒の月:月の祭壇」やそもそものEN-のコンセプトに、こういったサブカルチャーを意識したものがあったのかは、わからない。
ただ、時代に共通する雰囲気として、必然的に選択された設定だったのだとしたら尚更に興味深いな、と。

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