妊娠について(横道チェック)

妊娠超初期 基礎体温の変化でも妊娠がわかります!!


「基礎体温」とは、人間が本来、生きる上で必要最低限のエネルギーしか使っていない時…

つまり睡眠中の体温のことをいいます!

とはいえ、睡眠中には体温は測ることはできないので、朝、目覚めた直後、布団の中で安静にしているときに、微妙な変化も読み取れる目盛りのこまかい基礎体温計で測ります。
 この基礎体温を毎日測って折れ線グラフにすると、多少のギザギザはあるものの、一定の周期でラインが上下するのがわかります。妊娠していない健康な女性の場合は、高温が続く時期(高温期)と、低温が続く時期(低温期)の2つにラインが分かれます(二相性)。

これは体温を上げる作用のない卵胞ホルモンと、体温を上げる作用を持つ黄体ホルモンが、周期的にきちんと分泌されている証拠でもあるのです。
 女性の基礎体温は通常、生理から排卵日までは低温期、排卵から2週間ほどは高温期が続きます。妊娠していないときは、高温期は約2週間で終わり、体温が下がると、再び、生理の始まりとともに低温期になりますが、妊娠したときは基礎体温が下がらず、そのまま高温期が続きます。これは体温を上げる黄体ホルモンの働きによるもの。

黄体ホルモンは、子宮内膜を厚くふわふわにして、受精卵の着床をサポートする役割を担っています。無事に着床したときは、さらに分泌を続け、受精卵を保護するのです。
 普通は2週間の高温期が3週間以上続いて、生理が来ないようであれば、妊娠している可能性は大きいと考えていいでしょう。


妊娠超初期 妊娠しているのに出血があることも!!
妊娠判明と前後して、「生理様(よう)出血(着床出血)」と呼ばれる少量の出血が起こることがあります。これは絨毛が子宮壁に進入していく過程で起こる出血で、赤ちゃんへの影響は心配ありません!


 また「絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)」と呼ばれる出血も時々起こります。これも胎盤が安定するまでの間に、子宮を包む絨毛膜の外側部分に血のかたまりができて出血することが原因です。血腫が大きいと流産する恐れがありますが、小さいときは自然に吸収されます。妊娠初期は流産の前ぶれとして出血が起こることもあります。普段の生理とは出血の色や量が違う場合、腹痛を伴うときには早めに診察を受けましょう!

妊娠すると、子宮の血流がよくなり、ちょっとしたことでも出血しやすくなります。問題ないこともありますが、一方で、トラブルのサインであるケースも。少量でも出血が見られたら、自己判断は禁物。医師に相談の上、受診するようにしましょう。



初期の出血の部位と原因
出血がどこで起きているのかによって、注意度は変わります。子宮の中で起きる出血には、妊娠経過にほとんど影響のないものもありますが、妊娠初期であれば流産につながる可能性があるケースもあり、注意が必要です。子宮内ではなく、腟内や子宮頸管(しきゅうけいかん)から出血が起こっている場合は、注意度は下がりますが、どの部位から出血しているかは診察してみないとわかりません。自己判断せず、出血が見られたら産院に連絡を!

妊娠初期に起こる、あまり心配のない出血
【月経様出血(着床時出血)】
・どこからの出血? 子宮の中
・症状は?
本来の月経予定日である妊娠4週ごろ、月経時のような出血をすることがあります。月経時と比べて出血量は少なく、2〜3日で治ります。

【子宮腟部びらん】
・どこからの出血? 腟部
・症状は?
腟(ちつ)の奥深く、子宮の入り口がただれている状態。妊婦さんに限らず、若い女性の不正出血の原因としても多く見られます。内診やセックスの刺激で出血することも。おなかの痛みや張りはなく、少量の出血があったり、おりものに血が混じったりすることも。生理的なものなので心配ありませんが、自己判断せず、まずは産院に連絡を!

【子宮頸管ポリープ】
・どこからの出血? 子宮頸管部
・症状は?
子宮頸部(しきゅうけいぶ)にできる良性のポリープ。ポリープから出血することはありますが、痛みはなくほぼ無症状。ポリープの大きさや位置、状態によって違いますが、必要なら妊娠中に切除することもあります。切除すればほぼ問題ありません。

【内診やセックス後の出血】
・どこからの出血? 腟部
・症状は?
内診やセックス時の挿入の摩擦や刺激により、少量、出血することがあります。子宮腟部びらんや子宮頸管ポリープがあると、さらに出血しやすい傾向が。


注意してみていく出血
【絨毛膜下血腫】
・どこからの出血? 子宮の中
・症状は?
子宮を包む絨毛膜(じゅうもうまく)という膜の外側に血液がたまっている状態で、切迫流産(せっぱくりゅうざん)の症状の一つでもあります。自覚症状がない場合もありますが、出血や下腹部の痛みを伴うことも。通常は血腫は子宮内で吸収されますが、出血量によっては安静を指示されます。胎盤が完成される妊娠4、5カ月には症状が治まることが多いでしょう。

【切迫流産】
・どこからの出血? 子宮の中
・症状は?
妊娠22週未満に出血や下腹部痛といった流産と同じ症状がある状態のこと。出血やおなかの張り、痛みなどの症状は早期流産と変わりませんが、決定的な違いは、妊娠が継続していることです。妊娠経過が順調であれば、特別な治療はしませんが、安静にすることが大切です。症状が改善し、妊娠経過が正常に進めば、赤ちゃんには影響はありません。


トラブルによる出血
【胞状奇胎(ほうじょうきたい)】
・症状は?
胎盤を形成するもととなる絨毛が病的に増殖し、ブドウのような水泡状の粒で子宮内を満たし、赤ちゃんを吸収してしまう病気です。つわりの症状がひどいのが特徴で、茶色のおりものや少量の出血が続くことも。確定した場合は、なるべく早く子宮内容除去手術を行います。その後もしばらく通院して様子を見ます。

【異所性妊娠(子宮外妊娠)】
・症状は?
受精卵が子宮の中ではないところに着床してしまうことで、その98%は卵管に着床します。妊娠反応が陽性でも、子宮内に赤ちゃんが見えないことで異所性妊娠が疑われます。また、卵管妊娠をほうっておくと卵管が破裂し、大量の出血や激痛、血圧低下などのショック症状に陥ることもあり、たいへん危険です。異所性妊娠と診断された場合は、残念ながら赤ちゃんはあきらめることになります。卵管破裂が起こった場合は、手術で着床(ちゃくしょう)部分を切除する必要があります。もう1つの卵管に異常がなければ、次の妊娠も可能です。

【子宮頸がん】
・症状は?
子宮頸部にできるがんで、自覚症状がないことも多いのですが、不正出血が見られたときは進行していることも。妊娠初期の検査がきっかけで発見されることもあります。妊娠中に発見される子宮頸がんの多くは、前がん状態(がんに向かっている状態)か初期のものです。ごく初期のがんは子宮頸部を円すい状に部分切除することがありますが、前がん状態では、多くは細胞診を行いながら経過観察を続けて出産に臨みます。がんが進行していてそのままでは命にかかわるケースでは、早めに帝王切開後、直ちに子宮摘出をすることもあります。

【早期流産】
・症状は?
早期流産のほとんどは赤ちゃん側に原因があります。症状は流産の状況によって違いますが、一般的には出血や下腹部の痛みや張りなどの症状があります。流産が確定してしまったら、残念ながら赤ちゃんはあきらめることに。流産の状況によっては手術をしないこともありますが、子宮内に赤ちゃんや胎盤などの組織が残っている場合は、できるだけ早い時期に手術を行います。


出血が見られたらすぐに産院に連絡するのが基本です。出血が少量でも、ひとまず連絡しましょう。とくに切迫流産(せっぱくりゅうざん)と診断されている場合は、早めに受診し、医師に判断してもらうことが大切です。あわてずに生理用ナプキンを当て、かかりつけ医に状況を的確に説明しましょう。たとえ出血があっても、診察して赤ちゃんの心拍が確認できれば、まず心配はありません。
出血が起こったときに注意して見ておきたい色と量
出血の原因が何なのかは診察してみないとわかりませんが、産院に連絡するときに出血の色や量を伝えると、対応がスムーズに。緊急度の高いものかどうかの目安にもなります。

●色
出血してから体外に出るまでの時間が長いほど、赤から茶色へと変化します。
(緊急度の低いものから)
薄茶色
茶色
赤褐色
ピンク
真っ赤
●量
量が多い、量が増える場合は診察時間を問わず産院に連絡を。
(緊急度の低いものから)
おりものに血が混じる
下着に少しつくくらい
500円玉くらいの量
生理2日目くらいの量
レバー状のかたまりが出る
さらさらとした血液が流れ続ける
産院に連絡したとき伝えること
連絡する前に伝える内容をメモしておくと、あわてずに済みます。産院に伝えたいのは
□妊娠週数
□出血の量と状態
おりものに少し混じる程度、血のかたまりが出たなど
□出血の色
鮮やかな赤、茶色など
□いつ気がついたか
朝トイレで、内診の翌日など
□おなかの張りの有無



☆生理と妊娠の関係

生理のしくみについてきちんと知っておこう!!


女性の体が妊娠をするためには、生理の働きは必要不可欠なものです。
脳から女性ホルモンに、「卵巣を刺激せよ!」との指令が出されると、卵巣では、卵子が成熟して排卵されます。
卵子が排卵される少し前から、子宮は受精卵の着床とその後の受精卵の成長のため、子宮の内側(=子宮内膜)を厚くしていきます。これも女性ホルモンの働きによるもの。
受精しないと卵子は消滅し、使われなかった子宮内膜は、子宮から剥がれ落ちます。この子宮内膜と剥がれたときの出血した血液が混ざって経血となります。これが生理のしくみです。
なので生理は、体の中で今月も赤ちゃんをつくる用意ができたよ!という証しでもあるのです!


☆妊娠「超」初期

妊娠超初期に気をつけたいこと
妊娠が判明すると妊娠前や妊娠判明後の生活について、急に不安になることがあります。おなかの赤ちゃんに影響があるものは何か、妊娠中を健康に過ごすためにも知っておきましょう!!




市販薬(風邪薬、便秘薬、鎮痛薬など)
妊娠の可能性があるときや、妊娠判明直後、飲んでしまった薬について不安を感じるママが多いようです。ほとんどのケースは赤ちゃんに悪い影響はありませんが、妊娠が判明したあとは、自己判断で薬を飲まずに、自分の妊娠中の体の状態を把握しているかかりつけの産婦人科医にまず相談するようにしましょう。
 薬の服用にとくに注意が必要なのは、妊娠4~9週末までです。この時期には中枢神経をはじめ、心臓や四肢(手足)、目、鼻など、赤ちゃんの体の大事な器官がつくられるので、赤ちゃんの体に影響を及ぼす成分の含まれた薬を飲むと、形態異常が起こることがあります。妊娠4週未満に飲んだ薬は、赤ちゃんへの影響はまず心配いりません。いずれにしろ、市販薬でも病院でもらった処方薬でも、赤ちゃんに悪影響を及ぼす薬の種類はごくわずかです。
 どんな薬も100%安全と言いきることはできませんが、風邪薬や頭痛薬、鎮痛薬などの市販薬を、決められた回数と量を守り、短期間だけ服用したのであれば大きな心配はありません。


処方薬(産婦人科・他科でもらった薬)
妊娠前からなんらかの持病があり、薬を飲み続けている人は、薬を処方した主治医と産婦人科医に、なるべく早く相談してください。一時的にでも服用をやめたり、影響のない薬に替えることができるかどうかを確認し、妊娠中の薬の使い方について納得するまでよく話し合いましょう。妊娠したからといって、自分の判断で薬を勝手にやめるのは、母子ともに危険な状態を引き起こすことがあるので絶対にしないでください。
 妊娠中も、ママの体の状態や赤ちゃんへの影響を十分に考え、薬を服用したほうがいいと医師が判断した場合は、産婦人科で薬が処方されることがあります。妊娠中に薬を飲むのは心配……と感じるママも多いようですが、飲まないでいると、かえって悪影響が出ることがあるので、医師の説明をよく聞き、納得した上で服用するようにしましょう。



 また、産婦人科以外で診察を受けるときは、必ず妊娠中であることを伝えてください。すでに産婦人科で処方された薬を飲んでいるときは、他科の医師に薬を飲んでいることを必ず伝えましょう。
ビタミン薬・ステロイド成分の含まれた塗り薬など
妊娠前は気軽に飲んでいたビタミン薬も、妊娠が判明したら服用には慎重になりましょう。ビタミンの中でも脂溶性ビタミンであるビタミンAやDは、過剰に摂取すると胎内に蓄積され、赤ちゃんにトラブルが起こる可能性があるといわれています。市販の総合ビタミン薬でも、ビタミンAやDが含まれるものは念のため妊娠4〜7週末は飲むのをやめ、それ以外の時期も用量を必ず守って飲むようにしましょう。ビタミンBやCは水溶性のビタミンなので、過剰に飲んでも尿に混じって排はい泄せつされてしまうので問題はありません。
 また、湿布薬や、ステロイドなどの成分が含まれた塗り薬、目薬などは、使う量も微量で、症状のある部分だけに作用する局所薬です。用法・用量を守って使えば、含まれている成分がママの体内に吸収されて赤ちゃんに影響を及ぼすことはありません☆

↑  「絶対」ではないのできちんと婦人科の先生に判断してもらって下さい!

アタシは「服用中の薬」全てをチェックしてもらいました!


薬を飲むときの注意点
1)飲む前にかかりつけの医師に相談しましょう
妊娠中に病気になったら、自分の体の状態をよく理解しているかかりつけの産婦人科医にまず相談しましょう。
2)自分が納得するまで説明を受けましょう
処方された薬に対して、不安なことやわからないことがあるときは、納得するまで、医師から説明を受けましょう。
3)産婦人科で処方された薬はきちんと飲みましょう
産婦人科で処方された薬は、ママと赤ちゃんの健康のために必要な薬です。自己判断で服用をやめないように。
4)1回に飲む量、1日に飲む回数を守りましょう
指示どおりに飲まないと、薬の効果が薄れたり、思わぬ副作用が現れる可能性もあるので注意が必要です。
5)妊娠がわかったら市販薬はなるべく飲まない
危険な副作用が起こることはほとんどありませんが、妊娠判明後は市販薬をなるべく飲まないようにしましょう。

おなかの赤ちゃんが薬に敏感になる時期というものがあります。赤ちゃんの器官の中で最初に形成されるのが中枢神経で、妊娠4週に入ったころから。次に心臓、四肢、耳、目ができ、口唇、歯、口蓋の形成が始まります。飲んだ薬が気になる場合は、産婦人科医に相談しましょう。
妊娠0〜3週末に服用した場合
最終月経の開始日から受精、着床するころ。まだ妊娠が判明する前です。この時期に飲んだ薬が赤ちゃんに影響することはありません。「全か無か」の時期と呼ばれ、影響があるとすれば、妊娠そのものが成立しないと考えられます。


妊娠4〜7週末に服用した場合
多くのママが妊娠に気づき始める時期。この時期はおなかの赤ちゃんの中枢神経(脳・脊髄)や内臓、目や耳などの器官がつくられる時期で「器官形成期」といいます。この時期に薬の影響を受けると、細胞分裂が正常に行われず、赤ちゃんにも形態異常が起こることがあります。市販薬を通常の範囲で使用した程度であればまず問題はないものの、妊娠判明後は薬の使用は慎重に。


妊娠中期以降に服用した場合
妊娠5カ月に入ると、おなかの赤ちゃんに形態異常や障害を起こす催奇形性の心配は無くなりますが、この時期から「胎児毒性」に注意が必要です。胎児毒性とは、薬が赤ちゃんの発達や機能に影響を与えること。解熱・鎮痛薬として使われるNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)は、赤ちゃんの動脈管(ママから酸素をもらうために胎児期にだけある血管)を収縮させる作用があります。妊娠28週以降に影響が出やすいので注意しましょう

妊娠判明後に薬を飲む場合
妊娠中でも薬を服用したほうがいいと医師が判断した場合は、産婦人科で薬が処方されることがあります。医師の説明をよく聞き、納得した上で服用するようにしましょう。妊娠中に薬を飲むのは心配かもしれませんが、産婦人科で処方された薬は、ママや赤ちゃんの健康のために必要な薬です。自己判断で服用を止めないようにしましょう。また市販薬の場合は、服用する前に必ず主治医に相談するようにしてください。


この市販薬は大丈夫?
市販薬にもいろいろな種類があります。ここでは、一般的によく服用・使用しがちな市販薬について説明します。

①【風邪薬(総合感冒薬)】
解熱鎮痛薬、咳を鎮める鎮咳去痰薬、喉の炎症を抑える抗ヒスタミン薬、眠気を抑えるカフェインなどで、ビタミン剤や生薬(漢方薬)を加えたものも。どんな薬も100%安全と言い切ることはできません。短期間の服用であれば、薬の成分が赤ちゃんに影響することはまずありませんが、自己判断で服用しないようにしましょう。

②【便秘薬】
市販の便秘薬には腸を刺激して動かす即効性のタイプと、水分を含んで膨張する慢性便秘薬があります。妊娠中に便秘に悩むママは多いですが、まずは市販薬に頼るのではなく、主治医に相談し、便秘薬を処方してもらいましょう。

③【解熱・鎮痛薬など】
代表的な成分は妊娠中も処方されるアセトアミノフェンや、エテンザミド、イブプロフェン、アスピリンの4種類。催奇形性の心配はまずありませんが、妊娠後期、非ステロイド系抗炎症薬は赤ちゃんの循環機能に影響することがあり、服用には注意が必要です。

④【ビタミン剤など】
妊娠前は気軽に飲んでいたビタミン薬も、妊娠が判明したら服用は慎重に。ビタミンの中でも脂溶性ビタミンであるビタミンAは、過剰摂取すると胎内に蓄積され、赤ちゃんにトラブルが起こる可能性があると言われています。市販の総合ビタミン薬でも、ビタミンAが含まれるものは、念のため妊娠4〜7週末は飲むのをやめ、それ以外の時期は容量を必ず守って服用しましょう。また、ビタミンBやCは水溶性ビタミンなので、過剰に飲んでも尿に混じって排泄されてしまうので問題ありません。

⑤【湿布薬・塗り薬・目薬など】
湿布薬やステロイドなどの成分が含まれた塗り薬、目薬などは、使う量も微量で、症状のある部分だけに作用する局所薬です、一度の大量に使うのでなければ、体に吸収される量は少なく、赤ちゃんへの心配はまずありません。(アタシは湿布はNGでした…)


持病の治療のために飲んでいる薬は大丈夫?
妊娠前から持病のある妊婦さんの場合、長く薬を飲んでいるケースがあります。そのまま飲み続けていいのか、服用をやめたほうがいいのか、心配になることも多いでしょう。まず必ず守っていただきたいのは、妊娠が判明したらすぐに、持病の主治医と、産婦人科の主治医に相談することです。心配だからと勝手に服用をやめてしまうと、症状が悪化することもあります。
妊娠は、おなかの赤ちゃんの安全や健康が大切なのは言うまでもありませんが、それもママの健康があってこそ。持病の主治医と産婦人科の主治医とで連携しながら、おなかの赤ちゃんに安全な方法を考えていきますので、安心して相談してください。


ワクチン(注射)は大丈夫?
妊娠するとおなかの赤ちゃんの安全を第一に考えます。妊婦さんがワクチン(予防接種)を注射する前に気を付けなければいけないのは、生ワクチンか、不活化ワクチンかということです。生ワクチンは、基本的に妊婦さんは接種できません。
妊娠中に妊婦さんが罹患するとおなかの赤ちゃんに影響を与える代表的な感染症に風疹があります。しかし、風疹は生ワクチンですので、妊娠してから接種することはできません。予防接種をした記録がなければ、妊娠前に接種することが大切です。さらに生ワクチンを接種した後は、1〜2カ月は妊娠しないようにしたほうがいいでしょう。
一方、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、妊婦さんでも接種できます。ワクチン接種でインフルエンザを予防することは、妊娠週数を問わず可能です。



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