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【自分自身との対話】ザキオカスクールバレーボール専門課程で学んだこと

もっと成長したい。
もっと強くなりたい。
もっと大きい人間になりたい。

23歳になって、様々な人と関わり、様々な考えに触れてきて、どんどん夢がふくらみ、自分への期待も高まっている。

でも、最近、ふとした時に、自分が出会ったことも無い感情になるときがある。特別悲しいことがあった訳でもないのに、抑えきれないような衝動が迫ってきて、泣いたらいいのか、怒ったらいいのか、叫んだらいいのか、分からない時がある。

そうこうしている間に、やるべきことは積み重なっていって、その感情に対して考えている時間がまどろっこしくなり、放置していた。

そんな時に、「ザキオカスクールバレーボール専門課程」に参加し、日本を代表するバレーボール選手、荒木絵里香さんや、岡崎正信さんの言葉を受け、自分自身と対話するきっかけとなった。

この1週間、お2人の言葉を自分の中に落としていって、自分について沢山考えた。
そうしていく中で特に湧き上がってきた言葉を、記録していきたい。

「準備する力」

荒木さんの、「トップブロッカーのリードブロックに関する実践知」についての研究で、結論として分かったことは、どの選手も、「ブロックを飛ぶ前にどこを見るか(目の動き)と、ブロックを飛ぶ前までにどれだけ準備をしているか(準備姿勢)」この2点を重要としていたことだそうだ。

また、岡崎さんは、“勝つ”ためでなく“勝ち続ける”チームであるためには、「献身的な、準備する力」が必要であるとおっしゃっていた。

来年度受験する、一級建築士試験に向けて、私はどのような「準備」をするべきだろうか。
より効率的な勉強計画を立てること、過去問を分析し出題傾向をつかむこと、合格率が9.9%の試験に対して合格者はどれぐらい勉強時間を確保していたかを調べること、など、準備するべきことは様々あるだろう。
でも、今回学んだのは、そういうことではなくて。
もっとシンプルに、お二人のおっしゃる「準備する力」は、「目標に対してどれだけ誠実に取り組めるか」ということでもあると解釈した。

これまでの自分を振り返ってみると、この誠実さが足りないと感じる。だからハッとした。
私は行動よりも先に言葉が出ることが多く、説明的になって、実際には実行までたどり着いていないケースがよくある。これまでは、それで上手くやれていたが、この巧妙な“ごまかし癖”を治せないままでは、今目指していることは何も成し遂げられないと痛く感じている。
だから、私が今やるべきことはシンプルだ。
目標達成に向けて、やるべき時にやるべき事をこなし、コツコツ努力を積み重ねること。
ただ、やるだけ。やり続けるだけ。

自分の“強み”を見つける

無名の中学チームから名門下北沢成徳高校へ、Vリーグから世界最高峰リーグへ、産後から競技復活へ、バレーボール選手から大学院生へ。
ガラリと環境が変わっても、その場その場で素晴らしい成果を出されてきた絵里香さんの強みは、“うまくなりたい”という、確固たる向上心を持っていたことだそうだ。周りと比較せず、自分自身に矢を向けて高みを目指し、その場その場で自分だけにしか出来ないことを見つけていたとおっしゃっていた。

建築を考えたり、まちと向き合う中で、自分の“強み”ってなんだろう。
正直なところ、全然わからない。
これは、いろんなことを考えて、いろんな経験をして、いろんなことを試してみて、そういう試行錯誤の中で見つかるのかもしれない。
あらゆる方向へ動いてみながら、“自己探求”をしていきたい。

「強さ」=追求することを楽しむ力

男親の元で育った私は、どこか男性っぽいところがある。
人間関係など細かいことを考えるよりも先に、大枠を決めてより早く物事を進めようとするし、例えばチームの中で出来ていない人がいれば、相手の話を聞くこともあまりせずに、まずやれ!と言ってしまうタイプ。クヨクヨ悩んでしまう時もあるが、もう1人の自分から「言い訳するな!耐えろ!」という声が聞こえてくる。たぶん、その辺の同い歳の男子よりも、ずいぶんガサツだし、大胆なところがある。

絵里香さんから感じる「強さ」は、私がこれまで知っていたものとは少し違った。

絵里香さんは、自分が成長したり、出来なかったことが出来るようになることに対して、ものすごく楽しさを感じていた。
だから、周りを威圧したり引き寄せないような強さとは違って、矢印は自分自身へ。自分の高みのためにする努力は、周りへ対するパフォーマンスなんかじゃなく、単なる手段でしかない。そしてその過程を楽しんでいる。

楽なことを選びたいという性質を、人はみな持っていると思っていたが、絵里香さんはそれよりも、自己の成長を追求することを選んでいた。私は、このようなことをやり続けてきた絵里香さんの人間性に感動した。

絵里香さんの持つ「強さ」は、自己の成長をとにかく突き詰めること。そしてその過程を楽しむこと。

新たな「強さとは」を理解した今、今すぐ実践できることが沢山ある。
眠くてもちゃんと起きる。早起きするために夜ダラダラせずに早く寝る。やらなくてもいいかもしれないけど、やっておいた方がいいかもしれないことは、やる。ネットサーフィンするより本を読む。自分のことより周りを尊重する。
そして段々に自分が成長していくことに喜びを感じ、自分自身が成長できる方の道を選択し続ける。

絵里香さんの背中を追いかけながら、成長していく自分を想像したら、既にワクワクしてきた!
今日から、今すぐ始めよう。

全力を出し切ること、出し続けること

2021「沈黙と傾聴」
2022「屠龍技」
2023「体・心・技」

岡崎さんのレクチャーで1番初めに目に飛び込んでくる言葉に、毎回、心が震わされる。

そして今回は、
「全力」
やはり、心が震えた。

私は、中学時代に生徒会長を務め、沢山スピーチをする機会があった。原稿を用意せず、その時に自分の中から出てきた言葉を伝えるように心がけていた。その中で、最も使った言葉が「全力」だった。

あの頃はいろんなことがあった。中学3年間は私にとって、特別な時間だ。
部活も勉強も、生徒会長としての活動も、友人関係も、全てのことに全力で取り組み、毎日、寝る時には「はぁ〜、今日も生きていた!」と感じながら眠りについていた。毎日、「全力」を出しきっていた。

岡崎さんからは、2015年バレーボール県選抜女子チームのときのお話をしていただき、バレーボールを紐解くことで見えてくる、組織づくりやコーチングについて学んだ。
2015年はまさに私も中学3年生。
県選抜メンバーをよく知っていたからなのか、当時の悔しさを思い出したからか、岡崎さんの話を聞きながら、いろんなことを思い出して、ずっと涙が溢れ出しそうだった。

今の自分はどうか。
あれから8年、私はどう生きてきたか。
そんなことを問いながらお話を聞いていた。

涙が溢れ出しそうだったのは、確信的なことに気づいたからかもしれない。
もちろん、この8年間、私なりに一生懸命やってきた。試行錯誤しながら、乗り越えてきた。でも、中学バレーも、高校バレーも、大学受験も、卒業設計も、全て満足のいく結果を出せたことはない。
それは、自分がまだ、全力を出し切る、全力を出し続けることが出来ていないから。
私はその事に気づいて、岡崎さんの向こうに、中学時代の恩師の声が聞こえてきて、今の自分に悔しくて、涙が溢れ出しそうだった。

がむしゃらにやる。全力でやる。全力を出し切る。
そして、全力を出し続ける。

まずはこの1年間、一級建築士の試験勉強に取り組むにあたって、これを実行してみようと思う。
そして、これまで越えられなかった壁の向こう側の景色を見てみたい。そこにいる自分の姿を見てみたい。

まとめ

スクールに参加する前、ずっとモヤモヤしていた。
出会ったことも無い感情に対して、どうしたらいいかわからず、どうしようもできないままでいた。

でも、今回のザキオカスクールで感じたことを振り返って、自分自身と対話していくうちに、すこし頭の中がスーッとしてきた感覚がある。

絵里香さんに、「目標に向かって歩む過程こそが美しく価値あるものだと思う!夢が叶ったら報告待ってるね!」と言ってもらった。本当に嬉しかった。

岡崎さんから、絵里香さんから、一緒に参加していた方々から、3日間でいただいた言葉はどれも宝物だ。ありがたい、嬉しい。
本当に、ありがとうございます!

次のザキオカスクールは2月。
あっという間だ。でも、毎日を、毎秒を、真摯に過ごせば、顔も姿勢も変わり、すごくレベルアップできる気がする。すごく楽しみだ。
毎日を全力で味わって、味わい尽くして、また皆さんと会いたいな。
もか、頑張ります!!!!

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