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アンリアルライフ 実績全回収して分かったこと 分からないこと

Switch版/Steam版、エンディングと実績トロフィーをすべて回収して。
色々あそんで、色々ながめて。
気が付き次第、訂正・追記したい所存。

【1.すごかったシーン、気に入った要素】

〇矢印
 ・最序盤で矢印を蔑ろにするシーン
 ・重要なシーンで再登用
  ープレイヤーが忘れたタイミングで登場させる
  ー「危機」という状況を、恐怖絵や音の受動的な表現ではなく、
   プレイヤー自身の「思い出し」で能動的に発見させる
〇「ログ」の活用
 ・ログを導入するのに「記憶を失いやすい」というストーリー性がある
  ー通常は、ログ=ゲームの一システムで、ゲームに絡まないもの
 ・記憶を失うことで、ログが削除されるシーン
  ー記憶がログ故、それを削除することで存在そのものを削除可能
  ーあくまでログなので、削除されたことの確認を促すシーンはない
 ・記憶を思い出すことで、ログが追加されるシーン
  ー「思い出した!→回想」という受動的な演出でなく、
   プレイヤーが操作して発見する能動的な演出
  ー途中時点で、朧げなログは追加されている(=うっすら覚えている)
 ・ハルの記憶と195に貯められたログに、僅かに差が生じる
  ーあくまでログは写しであり、ハルの記憶と別物である
〇青い靴
 ・EDへ向けて進むのみのシーン
  ープレイヤーが操作して「ここからEDへ向かう」という
   能動的な区切りを意識させる
〇シューティング
 ・ゲーム内ゲームとは思えない作り込み
 ・コワいレベルの難易度
 ・ストーリーの展開により難易度の解禁が止まる
〇識字能力とオーバークロック
 ・文字を読めるか否かで行き先を制御している
 ・上記有り無しの計3段階で、図書館の本のアクションが変わる
〇伏線の回収
 ・回収まで、かなり大きな時間を空けていることが多い
 ・実績方面やその先の考察方面に向けて、改修しない伏線も多い
〇従業員エレベータの付近の足音の種類
 ・一場面で、ただ真っ直ぐに歩くだけで足音SEが3通り
〇無限階段の選択肢
 ・(ベタだが好き)

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【2.視聴させていただいたVtuberさんの配信アーカイブ】

 いろいろな方がプレイしており、いろいろな方が楽しんでおりました。「多くの方が驚き喜び涙した」「この方だけが気づいた」という見比べ方もできます。
 Vtuberさんにご興味がありましたら、是非ご視聴をおススメします。

【3.実績全回収後の考察 】

 みればみるほどいろいろみえるしいろいろみえない。
 (★:疑問 2021/3/20)

[1.]目が赤いキャラ
 ・ポスターにて目の赤い「クレイジーアイズ」の説明あり
  ー「ミュータントマウス」と、後発で研究の中で生まれた者が存在
 ・主要人物ではハル、195、ゼロ、シュタインが明確に赤い
 ・カレットも赤い
 ・エクセプションEDで一瞬映るマリーに、赤い瞳
  ★誰が「ミュータントマウス」なのか
[2.]鍵分岐の難易度
 ・シュタインが鍵に直接言及するヒント
  ーシュタインに道具を見せる癖/やり込み癖がないと辿り着かない
 ・図書館のうさぎ1匹だけ、「"マスター"キー」と表現するヒント
  ー他は「鍵」「キー」と表現しており、見逃すと別使用法を悟れない
 ・鍵の解除が確率
  ー会話/探索にて固定メッセージが多く、確率要素がそもそも薄い
   ・「確率」という選択肢がまず浮かばない
 ・ポスターに「どうしても選んでしまうのだろう」と、
  実績探索プレイヤーへ向けたメッセージ有り
 ⇒⇒4EDへ綺麗に収束し、幸福感に満たされたプレイヤーの中で、
   「絶対に回収したい人」以外は絶対にたどり着かないように、という
    門番とする難易度ではないか。
[3.]ウェアラブル端末
 ・ロッカー内ポスターに「先生にウェアラブル端末を渡した」旨あり
  ★チョーカーか?
   ー立ち絵やアイコンにて、先生の首に"黒い変化"あり
    ・ハルの記憶の先生にチョーカーはほとんど無い(要見直し)
    ・転勤のシーンで先生にチョーカーがある
   ーただ一度、図書館では明確に「チョーカー」の表現があるが、
    それ以外の登場は無し
[4.]積んであるもの
 ・ハルのようなもの
  ★因果中の死んだハルか
   ーマリーが、ハルでなくプレイヤーに「無責任よ」
    「この子が見えているの」と問う
   ーロッカー内に入れるのは、「生きる因果」「死ぬ因果」を知り
    実績回収を目指す2周目プレイヤーのみ
[5.]シュタインはアマユミ君?
 ・同じ位置にほくろ
 ・赤本を見せることで、図書館の本棚をシュタインが製作したとわかる
  ーアマユミ君の事故が1月、物語が3月のため、
   先にこの世界に来て、製作したという流れは不可能ではない
 ・ポスターにて、「レイヤー3に逃げたアルバート」
  「知能の高いミュータントマウス」旨の話あり
  ーシュタインは知能が高い
  ー実在のアイン「シュタイン」の名前はアルバート・アインシュタイン
   ⇒確証はない、けれども。
[6.]不思議な猫は?
 ・「あんないにん」と回答している
 ・図書館に、案内人が「色を失った人」を扱う話あり
  ーイコール失明か
 ・作中で唯一、猫が登場する
  ートラックに轢かれる場面の猫
 ・前作ゲーム
  ー主人公は「いろ」を失った「ぼく」
  ーサポートはあんないにんの猫
  ー「はじめまして、あるいはひさしぶり だね。」
  ー(結構むずくて面白い)

[7.]最後に先生の眼が赤い
 ・心的ストレスで目が赤くなる
 ・先生は自害を心に決めているシーン
  ーパラノイアEDでは、目を閉じて笑顔を見せている
  ーアンリアルライフEDでは、驚きで目を開けており、目が一部赤い
[8.]ベルのご主人
 ・ベル、そして地下水のゼロは「のだ」口調
 ・ベルのご主人の笛をゼロが持っていた
 ・ポスターにて「ロールを抜ける」「ベルすまない」とあり
  ★抜けてなにをしたのか
  ★なんのロール(役割)だったのか
   ・ご主人の部屋に、「赤い本」「黄色い本」「青い本」がある?
[9.]マリーとゼロ
 ・終盤で、美術館奥に「水槽」内のゼロがいる
  ーマリーと同じ姿
 ・エクセプションEDで一瞬映るマリーに、赤い瞳
  ーゼロと同じ姿
  ★対と表現した意味するところは
   ・もともと1体だったりする?
[10.]各プラットホームの発売時期、発売順
 ・Switchが2020/5月、Steamが2020/11月
  ★Switchの発売時点で、「「「全部」」」入っていたと解釈してよいか
   ・Switchの更新履歴(version)を見ればわかるか?
   ・任天堂のソフトで容易くストーリー追加できるか?(邪推)
  ★実績システムのないSwitch版が先なのは意図しているか
   ・Switchではロッカーの真相にはたどり着けない
    ーツイッター検索でSteam発売まで真相話が一切なかった
    ーロッカーにカギを差したツイートは見かけたが1回で諦めていた
   ⇒上2つが"正"なら、真相発覚までのタイムラグも
    織り込み済だったのか?(希望的な妄想)
[11.]地下水施設の「ロゴ」の発見タイミング
 ・ゼロの部屋にヘキサマインド社のロゴあり
  ー1周目プレイはロゴの意味が分からない
  ー覚醒後に図書館で確認できるが、1周目での探索は察し不可
  (2021.4.1現在、視聴済Vさんで本棚を1周目で確認したのは20分の1人)
  ー2周目でロッカーの真実を見るのは、地下施設クリア後の
   美術館のため、既に通り過ぎている
  ー3周目のプレイでようやく気付くことができるが、
   セーブからの3章スタートプレイヤーは見つけられない
   ⇒ニクい
[12.]幻想美術館でのハルが出した条件
 ・美術館館長の「先生を探し出してほしい」という要望
  ー「ひとつ、条件があるの」と答えるハル
   ・TVにて「表現規制の取り消し」ニュースが取り上げられたのち、
    トクロに話しかけると、条件を聞くことができる
[99.]最後のトクロ絵画の「ヒント」
 ・ビームの解放条件は、学校
  ★個人的に「ヒント」をまだ未発見

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【4.ふわっとしたところもみえていないところ】

●シュタインの「本気」
 ・終盤で「本気を出す」旨があり
  ★何が「本気」だったか最後まで描かれていない
●アパートに入ったときの映像
 ・屋上シーンはシナリオ中では幻の駅のみ登場
  ★因果中のハルが、幻の駅で突き飛ばした世界線の映像か
 ・アンリアルライフEDも屋上?
●屋上にある理科室のカギ
 ・屋上のカギについて調べるとハルが「なぜここに」と疑問を持つ
  ★先生が死を選んだか
   ・最後の会話で先生から「自殺しない限り死なない」との回答アリ
   ・ハルが仮に死に行きつく世界線だった場合、先生は学校に
    取り残される
    ーそこでリセットが起こるのか?リセットの条件は?
●幻の駅の地震
 ・地震:ハルと先生が一緒に居てエネルギーが膨大に消費されると起こる
  ★本物の先生があの場にいるか
  ★それとも上記説明が嘘か
   ・それだと学校の地震はなに?
●あまり話にかかってこないところの意味は?
 ・アパート前の電柱
 ・マンションのマップ
 ・美術館の立ち入り禁止ポスター
●別言語版
 ・言語が変わると言葉がかわり、"文字数"がかわる
  ★ポスターの伏字は、言語ごとの文字数の比較により推測できるか

【5.感想】

 2020年5月にスイッチ版が出て以降、自分で遊んだり、アーカイブを拝見したりしていました。シナリオ/演出への驚きや感動は勿論、他の方のプレイ動画を見ることで、自分と同じ感想に心踊ったり、自分と違う感想を新たに取り入れたりすることができました。
 2020年11月にSteam版が出て、実績トロフィーを集めたいという想いからやり込みを進めるうちに、このゲームの底の深さにずぶずぶと沈みました。何回プレイしても、新しいものが掘り出されるし、どの方のアーカイブを見ても、新しい視点やコメントの集合知による発見が出てきます。

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 半年の感想の熟成期間の後に分かったのは、真相による話のひっくり返しの驚愕、見逃していた要素のあまりの多さ。あれだけ遊んであれだけ視聴したのに、誰も気が付かなかったことに、本当に感動しました。そして、色んなできごとを、見つけるたび見つけるたびメモしていったのですが、やり込み要素やテキストがあまりに多すぎて、「これは溺れる・・・!」との思いから、書き溜めていた分を放出しました。
 これからも、しばらくはこの作品を追い続けるだろうし、間違いなく生涯における「好きな作品の筆頭」の1本として君臨するだろうと確信しております。この作品が、ほどよく、もっと、いろんな方に伝わりますように。

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【2020/5月時点での考察(当時の書き殴り)】

〇ラストにハル"先生"
 ・ゲーム中の語り部はハル?
〇世界は3つ存在している?
 ・現実ー走馬灯ー仮現実
  ー仮現実は最もツライ記憶の世界(夕方)
  ー走馬灯は最も楽しい物語の世界(明けない夜)
 ・世界の切り替わりは「踏切」を介し、3つはV字に構成されている
  ーハルは記憶を失った際、踏切を忘れたことで、
   現実にも仮現実にも行けなくなった
 ・幻の駅が背景が一部夜ではない
  ーその話を聞いていないから?
  ー物語の完結まで聞いていないから?
〇走馬灯の悪者が先生の姿
 ・現実で「先生がわるい」と思うことで心を守ろうとしたため?
 ・悪者の先生は心を守るためにハルが作ったため、イコール自分自身
〇タイトルコール
 ・一度目のタイトルコールは一度目の世界渡りの完了
 ・二度目のタイトルコールは二度目の世界渡りの予兆

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