Evernote代替としてのObsidian
Obsidianを知ったのは2021年頃。
マークダウンファイル(以下md)でノートアプリが使えるアプリがあるらしい。
しかも無料で使えると言う話を聞いて、試しに使ってみることにしたのを覚えてます。
当時もEvernoteの値上げに嫌気がさして、脱Evernoteを考えてた。
mdファイルは汎用性があるし、何よりクラウドストレージ(iOSどうしならiCloud)にあるファイルを読み込んで使える。
サービスの移行とか、エクスポートをそもそも考える必要がないなんて、革命的だと感じた。
その後、obsidianモバイルがリリースされて、iPhoneとiPadで使うにはすごく快適に使えるようになった。
もともとiCloudは有料でも契約してたので無料で使えるならありがたい。
なんといってもデイリーノート作成機能があるのと、簡単に[[ ]]で囲うだけでリンクが作れる。
さらに希望を拡張できるプラグインがたくさんあって、機能追加し放題。
scrapboxのような2hopリンクを表示できるプラグインもあったし、標準機能で表記揺れを吸収してくれるalias機能に感動した。
alias機能とは本来リンクの表示とリンク先のノートタイトルは一致しないといけないのだけど、リンクの表示を何パターンか用意できるというもの。
たとえば日記中で、田中太郎と言う友人がいたとして、普段は「太郎」って呼んでる場合、今日は[[太郎]]と食事に行ったと記述すれば、「田中太郎」のページに飛んでくれる。
ノートタイトルには日付を入れたい派だったので、「2024-04-23 京都旅行」というようなタイトルにしたかった。でも他ページからのリンクでは単に「京都旅行」と表示したかったので非常にありがたい機能だった。(scrapboxには未だに実装されてない)
アイデアと日記を書くノートアプリとしては最高だと思って使っていたけど、インポートしてノート数が増えてきた時に問題が起きた。
1つめはノートを入れるフォルダがどんどん増えていってしまうこと。
タグとリンクで整理できるので、フォルダ内にノート数はどのくらい入ってても問題ないのだけど。
かといって、日記とアイデアと実用的な情報というカテゴリが違うノートは一緒にしたくない。
2つめは画像、PDFファイルの整理。
ノートはあくまでmdファイルなので画像をノート内に表示することはできるけど、画像とかPDFの置き場は指定しないといけない。
画像やPDFが増えていくとまたファイル用のフォルダ内がごちゃごちゃになっていくのに気持ち悪さを感じた。(特に実害はないけど、タイトルはバラバラなのも気持ち悪いけど、タイトルを全部つけ直すのもストレスだった。)
3つめはまあまあ致命的な問題。
WindowsのiCloudドライブとの同期エラー。
iOS間ではスムーズに同期できるのだけど、Windowsから更新すると同期がかなり遅れてしまう。
デイリーノートがベースの使い方をしていたので、各デバイスから頻繁に更新してた。
ある日、特定の日のデイリーノートが全く開けなくなってしまった。
ファイルが壊れたっぽい。
もう少しPCに詳しければ直せたのかもしれないけど、デイリーノートが抜けてしまったのは悲しかった。
ファイルが手元にあるってメリットはファイルの同期は自己責任って言う責任と表裏一体だった。
おそらく公式のobsidian sync(月額8ドル)を使えば同期問題は回避できる。でもそれだとEvernoteの値上げで移行を考えてる意味がなくなってしまう。
あと日記やPKMとしての用途は良いけど、雑多なメモや目的のないメモ、脈絡のないメモ、には向かないと感じてた。
なので他のアプリと結局使い分けることになるのに8ドルは高く感じる。
画像の置き場所問題の解決のためには、画像は使わない方がいい。でも画像が使えないとテンションが下がる。
あとデザイン的にはダークモードが好きなのに、ダークモードが背景だと挿入された画像の見え方があまり好きではなかった。
あと動作面の問題もあった。
あとファイル数が3000くらいに増えてきた時に、古いiPadだとアプリを起動した時に妙に時間がかかるようになってしまった。
感覚的な問題もありつつ、obsidianを使うのを断念して、Evernoteを使うことにしました。
Obsidian自体はすごく良いと思う。
つくづくノートアプリって不思議な存在で、感覚的なものだなって思う。
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