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EF 100mm F2.8L Macro IS USMでゴミ箱など撮ってみる

先日、RF100mm F2.8L MACRO IS USMが発売され、何人かのカメラ系YouTuberが開封動画をアップしていました。RF100mm F2.8L MACRO IS USMは、最大撮影倍率1.4、ボケをコントロールするSAコントロールリング、R5/6のボディー内の手ブレ補正機構と協調制御することによる8.0段の手ブレ補正効果など性能的に向上しています。中でもSAコントロールは興味深い機能です。値段も$1,399.00(B&H)と良心的です。EFレンズより$100だけ高くなっています。

意外だったのは、EFよりもRFの方が長いと言うことです。マウントアダプターを装着すると同じくらいの長さになります。つまり、EOS R6に装着する場合、EFでもRFでもサイズは同等です。

EF 100mm F2.8L Macro IS USMを持っているので、現時点ではRF100mm F2.8L MACRO IS USMを導入する予定は無いです。ということで、とりあえずEF 100mm F2.8L Macro IS USMをR6に装着して撮影してみました。

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今日の被写体は、私の車(FIAT 500)がすっぽり入るくらいの大きいゴミ箱です。このゴミ箱の表面には、様々な魅力的な錆がありました。まさに錆の美術館といったところでしょう。

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なんだか現代アートですね。ほとばしるエネルギーを感じます。どうしたらこのような傷がつくのか不思議です。

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錆なのか塗装なのか、もはやその境界が分かりません。

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錆というよりも焼きを入れたような表情です。男性的な力強さを感じます。

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テキスタイルのような動きのあるパターンが魅力的です。被写界深度を深くして撮っても良かったかもしれません。また、RFレンズのSAコントロールを駆使すると、面白い表情が演出できるかもしれませんね。

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塗装の剥がれから生命感を感じるのが不思議です。

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頑丈な鉄の塊がひしゃげているのが凄いです。ムンクの叫びのような精神世界を感じさせます。

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鎖の錆も良い感じですね。エイジング好きにはたまらないです。

さらに、BREITLING OLD NAVITIMERの文字盤面を撮ってみました。クロノグラフ好きにはマクロレンズは最高です。マクロレンズから覗く複雑な文字盤面の宇宙を堪能することができます。ピントを合わせたところは、数字の5時の左にある小さな文字「MADE T」の「T」です。このTは、放射性物質のトリチウムを指します。2,000年以前の時計の多くは蛍光塗料にトリチウムを使っていました。トリチウムの半減期は12年で、25年くらい前に購入した時計なので半減期の倍以上の時間が経過しています。そのため、蛍光塗料の数字部分が茶色く変色していますね。昔の時計だからこそ味わえるビンテージ感です。現在の時計の蛍光塗料はトリチウムを使っていないので、このように変色することはありません。

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手持ちでこれだけ近接での撮影になると、オートフォーカスが思ったところにピントを合わせてくれません。そのためマニュアルフォーカスで撮影しました。R6の場合、マニュアルモードにするとフォーカスピーキングが表示され、カメラを前後に動かしてピントを合わすことができます。これがなかなか使い勝手が良いです。

RF100mm F2.8L MACRO IS USMは興味深いレンズですが、EF 100mm F2.8L Macro IS USMもまだまだ現役で使えます。

カメラ:CANON EOS R6
レンズ:EF 100mm F2.8L Macro IS USM
出力:Capture One 21


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