35歳のおっさんが早期離職して転職した話①

はじめまして、35歳のおっさんです。4月末に今つとめている会社を辞めて、5月から新しい会社に転職することになりました。次の会社が3社目、 1社目は10年いたのですが、2社目は1年もたず11ヶ月で辞めました。

ちなみにやって来たことは、
1社目:人事(採用・育成とか)➡事業開発➡2社目:人事(採用)
こんな感じです。

世間は売手市場、転職市場は絶好調。でも、いざ自分が早期離職の当事者になる、という事実に対して不安がなかったかと言えば嘘になります。(てか、めちゃくちゃ不安で奥さんにめっちゃ迷惑かけた…)

30代半ばで転職に悩んでいらっしゃる、普通のおっさん達の足しになればと思って筆をとってみました。

なぜ不安だったのか?

①自分のスキルや市場価値を言語化しアウトプットをする事をサボった
②自分が「どう在りたいか」を忙しさにかまけて、考えなくなった

私の場合この2点につきます。自分の「労働市場におけるポジショニング」も分からなければ、「自分は何者であるか」も曖昧。結果的に、仕事も表面的にはなんとかやれるが、「なぜ」やってるのが分からない「迷子のおっさん」に成り果ててしまいました。

そして具合の悪いことに、「こんなはずじゃない・こんなもんじゃない」という見栄とプライドも相まって、自分の本心に向き合う事を拒絶してしまっていました。転職をしようと決断する直前は、もはや何が「不安」なのかすらよく分からない状況だったと思います。

不安に向き合えたきっかけ

そんな状況だったので奥さんには愚痴をこぼす、娘の前でも愚痴愚痴しちゃう、こんな事が続いていた2019年の年明け。奥さんからの一言がきっかけでした。

「父親として夫として、どうありたいかを考えて欲しい」

人として「どうありたいか」、そんな事も忘れて仕事に向き合ってる「フリ」をしていたことにやっと気付きました。

「どうありたいか」と問われても、なかなか言葉に出来ないものです。自分に向き合わず考えることを放棄してたんやから当たり前ですね。

捻り出して行き着いたのは、下記でした。

「家族との時間を量・質ともに大事にする父・夫」でありたい

家族との時間を沢山つくることにも全力であろうと思う一方で、時間には制約がある。だったら「おとんと遊んでる時間楽しい!」と思って貰えるよう、「時間の質」を上げられる存在でありたい。

優先順位を付けるとすれば、今の自分にとっては家族が最優先なのですが、決して仕事を蔑ろにはしたくはない。寧ろ仕事頑張って楽しそうにしてる姿こそ、自分の家族に見せたい自分のありたい姿だったのでした。

ここで新たな問い。

今の仕事で頑張るか、転職するか。

元来、すべては「自分のせい」と思い込む節があり、早期離職のことも相まって、転職に踏み出せない状況でした。

「自責=良い事、他責=悪い事」

これは私もそう思うし、自責は大事な姿勢だと思います。ただ、自暴自棄な自責、これは良くない。なんでもかんでも自分に責任の矛先を向けるだけじゃ、思考停止と変わらない。

自分一人で悩んでもどうしようもないし、悩むと全部自分のせい·····と帰結してしまいがちなので、とりあえず色んな人と話すことにしました。

いいカッコしいなので、最初は抵抗がありましたが、やってみたら何のことはなく、転職しようと決意が固まりました。

悩めるおっさんとして伝えたいこと

・どうありたいかを常に問う癖をつけること
・自暴自棄の自責は思考停止と一緒

これから新しい環境に身を置くものとして、まだまだ悩んでいる最中ではありますが、悩めるおっさん達の一助になれば幸いです。

人事のおっさんが仕事人・夫・父の間で揺れ動く様をお伝えします