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占い師が「蓮ノ空×タロットカード」を考えてみた【蓮ノ空感想文】

突然ですが、私は占い師として活動しています。
いわゆるアマチュアなのですが、かれこれ7年もやっていますし、レパートリーもタロットカード、手相、姓名判断、ダウジングと年々増えています。根気よく続ければそれっぽく見えるものですね。

ちなみに、始めたきっかけはラブライブ!でした。私の推しのヨハネが作中でタロットカード占いを披露していたこと、μ'sでも希ちゃんがカードを使っていて2作品連続の登場だったことから、なんとなく始めてみようと思い今に至ります。ラブライバー発の占い師も珍しいかもしれません。

自己紹介はここまでにして。

以前、私のフォロワー様が「蓮ノ空のメンバーにタロットカードを捧げるならどうするか」という話をしていました。
タロットカードといえば、22枚の「大アルカナ」がアニメ・ゲームマニアの教養として浸透しており、占いを知らなくてもカードの意味は分かる方が結構います。私も昔占っていたところ、奇妙な冒険をする漫画を履修している方から結果を先に言われてしまいました(苦笑)。
ともかく、カードの持つ神秘性や決められた意味合いから、キャラクターのイメージカードを妄想するのも楽しいものであります。

この手の話題に、占い師として乗らないわけにはいきません。
ということでフォロワー様には私の意見を伝えたのですが、この度メンバーも増えたことですし、改めてメンバーに捧げるタロットカードを選んでみました。

なお、選定にあたり「大アルカナ」のみを使用しました。他に56枚「小アルカナ」というものもありますが、馴染みがないでしょうから…。
ちなみに下記の写真は私物です。

花帆ちゃん

まずは、いつも明るく元気な花帆ちゃん。
選ぶとすれば悩むまでもなく、「太陽のカード」となるでしょう。

「太陽のカード」は情熱を表す太陽とヒマワリ、そして天真爛漫な子どもが描かれており、「熱意のままに」「成果を得る」「努力」といったポジティブな意味合いがあります。
タロットカードには似たような意味のものもいくつかありますが、スクールアイドルへの純粋な情熱やエネルギーを持ち、周りを惹きつける魅力を備える花帆ちゃんは太陽が最も適していると思います。

また、花帆ちゃんのイメージカラーは「おひさま色」。まさに!ぴったりではないですか!これを選ばずして、何を選ぶのか!?

それともう一つ。
タロットカードには「逆位置」という概念があります。
占いの実践ではカードを円状にグルグル回してシャッフルするため、めくった時に反対を向くことがあります。それはカードの持つ意味合いが裏目に出たり、空回りしたりすることを表し、大抵いい意味ではなくなります(悪い意味が反面よくなる場合もある)。

太陽のカードの逆位置の意味は主に「かげり」「子供っぽさ」を表します。
花帆ちゃんが子どもっぽいだなんて、そんな…!今は先輩としての務めを果たしているはず…!しかし、梢先輩と並んで見ると、少々そう見える面もあるでしょう。相対的にってやつですね。

ですから、太陽のカードはお似合いだと思うのです。裏表合わせて、まさに太陽の子だと言えます。

さやかちゃん

自分を律し、目標に向けて努力のできるさやかちゃん。
少し悩んだのですが、私は「正義のカード」を選びました。ちなみに「節制のカード」と悩みました。

正義のカードは女性が天秤と剣を持っている様子を描いており、「公平さ」「冷静」「正統」を表しています。
さやかちゃんは「1日が30時間あるのか」と言われるほどストイックな生活を送っています。学業優秀、スケートとスクールアイドルの両立、弁当を作って先輩を起こすのが日常のスケジュールだったら、そう思われてもふしぎではありません。

また、ラブライブ!本選で敗退した後も、私情を挟まず練習をしていました。本人は「負けるのに慣れている」と言っていましたが、試合はあくまで過程であり、負けたからこそ練習に打ち込まなければならない…と感じているのではないでしょうか。
「自分に何が必要か」を考え、私情を挟まず淡々と実行できるさやかちゃんは、正義のカードが似合っていると思います。

逆位置は「ずるさ」「不公平」ですが、本人にはそのような要素はありません。あるとすれば、周りの人に振り回されてツッコミ役をせざるを得ない、ということでしょうか…。

瑠璃乃ちゃん

楽しさを追い求めつつ、さまざまな人の心情に寄り添える優しさを持つ瑠璃乃ちゃん。勢いのある意味合いを持つカードでもよいのですが…私は「恋人のカード」を選びました。

恋人と聞くと、愛してるとか好きといった意味合いで捉えられることも多いのですが、実は「フィーリング」「心地よさ」という意味で読み取ることも少なくないのです。つまり、恋人同士が持つ気の置けない感じ、居心地の良さに着目しているわけですね。

めぐちゃんとの衝突を経て、居場所を作ってあげたい、無理しなくてもいいと思うようになった瑠璃乃ちゃん。それは、多くの人にとって「心地よい」空間であることに違いありません。
みらくらぱーく!として客席を盛り上げつつ、それが今は合わない、疲れている人にも手を差し伸べてあげる。「充電切れ」を起こす瑠璃乃ちゃんならではのアンテナの貼り方であり、細やかな気配りと愛情の賜物であると思います。

私の感覚として、活動記録を読むにつれ恋人のカードがどんどん似合うようになったなと思いました。これまでめぐちゃんについて行くだけで楽しかったのが、多くの人への「伝え方」「楽しみ方」を考え出すようになったからかもしれない。

なお、逆位置は「揺らぐ」「決めきれない」といった意味があります。引っ張る力の強いめぐちゃんの近くにいて、やや決めきれないきらいがあるか。

梢先輩

自分に厳しく、教養と品格に満ち、それでいて抜けているところもある梢先輩。
これまた悩ましいなぁ、と思うのですが、私は「皇帝のカード」を推します。

え?男じゃないかって?いやいや、あくまでイメージですから。

「皇帝のカード」は皇帝が石の玉座に座っている様子が描かれており、「自信」「厳格さ」「野心」「リーダーシップ」といった意味合いで読みます。

梢先輩には、こうした玉座に座るべき気品がありますよね(イス硬そうですけど…)。また、リーダーシップを発揮している点も共通しています。

こうしたリーダーシップ系の意味を持つカードは意外にもかなり多いのですが、「皇帝のカード」は強いリーダーシップや堂々とした態度といった「厳しさ」とともに語られることが多い。
梢先輩もこれまでの練習に裏打ちされた自信と厳しさ、そしてラブライブ!優勝への野心と情熱を持っています。まさに皇帝のカードが表していることと同じ。たとえ性別が違っていても推薦するだけの意味合いがある。

また、逆位置は「強引さ」「一方的」といった意味があり、機械さんへの一方的な愛情を示しているようです。

それは冗談として、綴理先輩との軋轢を生んだ振り付けの変更や、入学時の少し尖った感じなど、ラブライブ!優勝への使命感が裏目に出た、かつての行動も少し想起させます。

綴理先輩

ミステリアスな雰囲気をまといながらも、人のことをよく見ていて的確なトスを出せる綴理先輩。

断然、「隠者のカード」かなぁ、と思います。

「隠者のカード」はランタンをかざした隠者が、思考を巡らす様子を描いており「内面世界」「落ち着き」といった意味で読まれます。語る言葉は少なくとも、深い内面世界を宿し、観察力に長ける綴理先輩にあっています。これは活動記録での後輩に対するアドバイスだったり、綴理先輩が作ったとされる曲の世界観に現れていますよね。
また、人当たりはいいのですが、感情の起伏が少なく、つかみどころがないように見えるのも沈思黙考な隠者らしい。

ここまで良さげに書いたのですが、実は隠者のカードはどちらかというとネガティブな意味で取られることが多いです。
「孤独感」「認めてもらえない」「殻に閉じこもる」など。

綴理先輩も感受性豊かで多くのことを感じ得るのですが、自分の性格ゆえに伝えることができない。また、沙知先輩との関係においても「生徒会長がいつも正しい」と正当化しようとし、苦しみを抱え過ごしていた去年の綴理先輩が「隠者」と重なるのですよね。

しかし、今年度はさやかちゃんと冗談を交えつつ軽妙なやり取りをし、立派な先輩として見守る立場になっていて、隠者の殻を破ったような印象がありますね。このカードも合わなくなるかもしれません。

慈先輩

自分の強みを理解し、最大限に自己プロデュースできる努力の天才(勉強はお察し)。そんな慈先輩は、「女帝のカード」が合っていると思います。

「女帝のカード」は豊かな自然の中で女帝が微笑んでいます。
このカードが示すのは「愛情」「豊かさ」「充実」「ゆとり」など。絵を見るにハートマークが描かれていたり、全体的にゆとりや明るさが見られたりと、そういった雰囲気があるでしょう。

慈先輩も全国5000万人のめぐ党さんに愛情を振りまいていますよね。配信の終わりに「愛してるよー!」と言っているのは嘘ではないし、私に対して特に強く言っていると思います。後者は嘘です。ともかく、5000万人の関心を一手に引き受ける包容力があるとも言えます。

また、相方であり、幼馴染でもある瑠璃乃ちゃんに見せる愛情。私は「幼馴染にまだ大好きと言える関係性、いいですね…」と思っているのですが、仲間やファンに見せる博愛が慈先輩の魅力だと思います。

また、カメラの前でガツガツした感じを一切見せません。必死さを感じさせることなく、常に余裕ある態度で臨んでいます。裏では努力されていると思うのですが、そんな話は全くしないのもプロの仕業。
我々の前ではただただ、ひたすらに可愛いめぐちゃん。その姿がゆとりある女帝のイメージとピッタリです。

しかし、逆位置は「だらしない」「甘い」「共依存」などの意味。慈先輩は同期や後輩からも成績を心配されるほど勉強しないことがわかっています。勉学にも厳しい蓮ノ空で、あえて勉強しないのは肝が据わっているとも言えるのですが…。ストイックそうな反面、自分の興味のないものは放置するスタイルが女帝に合っているかも?共依存は以前のみらくらぱーく!にみられた傾向です。

沙知先輩

スクールアイドルとして裏方を支え続け、卒業していった最高にかっこいい先輩。
断然、「魔術師のカード」ですね。

「魔術師のカード」は剣、金貨、聖杯を並べ、今から何かを始めようとする若者が描かれています。

それは主に「創造」「はじまり」を意味します。
裏方として舞台の設営やメンバーのサポートなど、クラブを支えた沙知先輩にぴったりですね。また、生徒会長として規制派のスクコネや外出の規制圧力を退け、生徒の自由を守った……つまり、103期と私たちをつなげた沙知先輩は、我々にとって「始まるきっかけ」を与えてくれた英傑でもあるのです。

……なんか、振り返ってみたら泣けてきた。

吟子ちゃん

そして新たなに入ってきた104期生。
彼女たちについて深く知ってからカードを考えるべきなのですが、現時点でのフィーリングで探っていきます。

まず吟子ちゃん。
大和撫子然として、「芸学部」の伝統を受け継ぐクールな子ですね。

今のところですが、「月のカード」が似合うのではないかと思います。
「月のカード」は物憂げな表情が映る月が浮かび、地上では獣が吠えている……と、月のイメージに反してものものしい印象を受けます。どうやら、西洋では月はあまりポジティブな意味つけはされないようですね。

というわけで、実はネガティブな意味を持つカードではあります。
主に「不安」「神秘」「わからない」といった意味で読むことが多い。ちょっと眠れない夜、というイメージです。

活動記録にて、熱く勧誘する花帆ちゃんを鬱陶しがりつつ、少し気持ちは揺れながらもスリーズブーケへの加入を決めきれない様子は、まさにモヤのかかった月のよう。まだ不安が残っているのかもしれません。
また、活動記録を見て思ったのは花帆ちゃんの太陽と比べて、吟子ちゃんは月っぽいということ。対照のキャラつけがまたお互いを引き立たせて良い。

ここまでネガティブな書き方をしましたが、逆位置ではいい意味に反転します(こういうカードもたまにある)。
モヤが晴れるように、「見えてくる(見抜く)」「真実」「疑いが晴れる」といった意味合いで読み取れるのです。花帆ちゃんや梢先輩、同級生との対話の中で、吟子ちゃんもきっとやりたいことが見えてくるでしょう。

小鈴ちゃん

明るくひたむきな反面、自分を「何もできない」と評し、もがき努力する子。
少し悩みましたが、「戦車のカード」が合っているかなと思います。

「戦車のカード」は2頭(匹?)のスフィンクス戦車に乗る戦士が描かれており、「エネルギー」「行動力」「勢い」を表します。
とにかく、ぐずぐずしていられない。未知のことにも怖気づかずに挑戦する。何かを成し遂げたい小鈴ちゃんにピッタリだと言えるでしょう。キーワードとして行動力がものをいうため、何にでもチャレンジする小鈴ちゃんにピッタリ。

逆位置は「衝突」「方向性が変」「無計画」「コントロール不可」など。……まあ、確かに蓮ノ湖横断は向こうみずだったかもしれない。けれど、2人の先輩が手を引いたり寄り添ってくれたりするので、問題ないでしょう。
ネガティブな意味が出た場合、必ずそうなるわけではありません。そうなるかもしれないから、対策を考えようということなのです。きっと、導き手がいれば大丈夫。

姫芽ちゃん

穏やかな雰囲気ながら、闘争心あふれる子。

ちょっと悩みましたが、ここは「力のカード」でしょう。
「力のカード」にはライオンを手なづける乙女が描かれています。

名前からするとパワフル、行動力、勢いといった意味に取られるかもしれませんが、実はライオンを手なずける乙女の優しさにスポットが当てられます。つまり、「優しさ」「成し遂げる」「協力する」「乗り越える」といった意味合いが力のカードの本質です。

姫芽ちゃんはゲームで蓮ノ空の入試を突破するほど、腕の立つプレイヤーです。しかし、蓮ノ空ではみらくらぱーく!に所属し、ゲームへの恩返しをしようとするなど、輪を広げることが行動の軸にあるなと思いました。

配信ではコーチングを行なって他のプレイヤーを支えるとともに、必要なトークスキルは慈先輩を見て研究していたといいます。みらくらぱーく!の熱心なファンでありながら、自ら本拠地に飛び込む勇気もあり、自分の持つ実力を活かそうと計算し、努力している。まさに力の持つ本質にふれているようです。

逆位置は「コントロール不能」「無謀」「諦める」など。ゲームの話になると受験生の慈先輩にも1000時間のプレイングを強いるなど、熱い一面もありますね。

終わりに

長くなってしまいました。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
タロットカードのレパートリーや意味の多さについてお分かりになったと思います。私たちは質問に対し、めくったカードの意味を解釈してお伝えしているのです。ちょっと面白そうでしょう?

今回やってみて思ったのは、キャラにカードを当てることで、そのカードの意味からまた解釈が広がるということでした。
例えば花帆ちゃんには太陽が似合うと思って当てましたが、その太陽が持つ他の意味合いから花帆ちゃんを再解釈できるということです。タロットに限りませんが、こうした連想ゲームも乙なものです。

このnoteで行ったは私個人の意見ですので、他にもさまざまな解釈があろうかと思います。
これをお読みくださった蓮ノ空のこと好き好きクラブの皆さん、そして本業の占い師の皆さんからのコメントもお待ちしています。

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