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“デジタル風”を意識して塗ってみる 24色 色鉛筆メイキング

今回は「“デジタル風”を意識して塗ってみる」を主題に
24色セットの色鉛筆を使った塗り方メイキングをやってまいります!

今回のイラストは…髪の色暗めの、おすまし天使ちゃん!
描いたのは2016年の5月のことなのですが、

この作品を活用して解説していきますよー!


肌から着手。デジタル風の透き通るような質感を表現したい。

用意した線画と、色鉛筆

線画の用意。
今回はシャーペンで描いたものをパソコン上で茶色い線に編集してプリンターで出力しました。

肌の塗り①

まずは肌から着手。デジタル風の透き通るような質感を表現したい!

あかむらさきっぽい色で、肌の濃いところ(影)を塗っていきます。

肌の塗り②

さらにに濃い所をぐんじょういろのような深い青で塗り込みます。

今回、デジタル風に仕上げるということで、なんとなくいつもよりも影の色味を青に寄せてみます。

この時点では「こんな色でいいの!?」という印象だと思いますが、大丈夫です。

肌の塗り③

ハイライト(肌の艶の部分)を避けて、だいだいいろ(オレンジ色)を載せました。

この一色でだいぶ肌っぽい感じになったかと思います。

お次はおめめ!こちらも透明感を意識。

目の塗り①

瞳も、デジタルで仕上げるような、
キラッと透明感溢れる感じにしたいと思います。

ぐんじょういろで目の中のきらめきを描き込みます。

はいいろは白目部分の影に使いました。

目の塗り②

ぐんじょういろとあおみどりで、ブロックごとに面塗りしていきます。

目の塗り③

明るい部分を みずいろときみどりで軽く色づけます。
この時、ハイライトは白く残したいので、塗らないでおきます。

目の塗り④

瞳の仕上げ。あかを使って深みを出します。
にごってしまわないよう、ほどほどに。

髪をさらっとツヤっと塗りたいので

 髪の塗り①

紫とグレーと黒の中間のような色合いの髪の毛に仕上げたいと思います。

まずはくろの色鉛筆で影の濃い部分を描き込みます。
サラッとした髪の毛の質感を意識して、規則的にならないよう自然にえがきます。

髪の塗り②

むらさきで、ベースの色を塗ります。

ハイライト部分と、ふんわり明るくしたい部分を避け、丁寧に描写していきます。

デジタル作業ではあとから入れるであろうハイライトを、
色鉛筆で仕上げる場合には「最初から残しておく」ことになるので、
仕上がりイメージを頭の中で明確にしておくと良いかなと思います。

髪の塗り③

あおみどりと、うすだいだいを使い、

肌の色合いにもふんわりとやわらかくなじませていきます

髪の塗り④

まだ髪の毛の塗りです。ももいろ、ぐんじょういろを加えました。

上からうすだいだいを何度も強めに重ねることでなめらかな質感を出していきます。

髪の塗り⑤

髪が仕上がりました。

小物〜衣装にも色づけ

服の塗り①

同じような手順で衣装にも色を付けていきます。

(小物は面積が狭く、あまり工夫が要らないのでチャチャッと塗っちゃいました)

服の塗り②

おうどいろやあかむらさきを使い、こんな感じに仕上がりました。

天使の羽をふんわりと

天使の羽の塗り

天使の羽は、うすだいだい・はいいろ・あおみどり・あお
を使って塗りました。

うしろに花々を咲かせてまいりましょう

バックの花の塗り①

花を塗っていきます。

他と同様、濃くしたいところから濃い色を使って強く描き込み
上からベースの色を重ねます。

バックの花の塗り②

仕上げ…そして完成!

きいろなどの鮮やかで明るい色でまわりを縁取ることでなんとなく雰囲気のクオリティがUPします。気がします。

というわけで完成!です!


おつかれさまでしたー!

完成!!


ちなみにこの天使ちゃん、2005年に描いたイラストのリメイクでした。

↓↓2005年の作品がこちら。

2005年に描いたイラスト

なんとなく面影…ありますかね?

スキャン/色調補正後

レッツ色鉛筆ライフ!


※今回の記事は昔やってたブログからの復刻版でした。

今回のメイキングに使った紙と色鉛筆

  • コクヨ インクジェットプリンタ用紙 両面印刷用 厚手

  • ファーバーカステル FABER-CASTELL 水彩色鉛筆 24色 赤缶

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