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ギリシア神話_悲劇の名作『オイディプス王』

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オイディプス王とは、ギリシア神話の有名かつ人気な悲劇の物語です。

ギリシア神話は紀元前6世紀頃から演劇で語られてきました。


古代ギリシアには1.7万人もの収容人数がある劇場がありました。

これは武道館や横浜アリーナと同じくらいの規模です。

非常に高度な技術ですよね。


音声で聴きたい方はこちら

オイディプスの誕生


とある国にライオスとイオカステという王と王妃がいました。

彼らは神のお告げを聞きます。

「男子を授かれば、父ライオスを殺し母イオカステと交わる。」

この神のお告げを聞いて恐ろしくなり、息子が産まれると殺して山に捨てようと決心します。


赤ちゃんは男子でしたので、すぐに山へ向かいました。

そして、万一生き延びても歩けず死ぬだろうと考え、足に傷をつけます。


実際に、トドメをさすのは部下が任命されたのですが、

赤ちゃんを殺せずに、そのまま山に置いていきました。


オイディプスの冒険


偶然、その赤ちゃんを別の国の王が山で拾います。

その国王には子どもが居なかったので、この赤ちゃんを拾い実子として育てようと決めました。

名前は腫れた足という意味のオイディプスと名付けました。


オイディプスはすくすく育ちますが、変な噂がありました。

それはオイディプスは実の子ではないという噂です。


オイディプスは疑念を抱きながら、神のお告げを聞きに行きました。

「故郷に帰るな。故郷に帰ると、父を殺し母と交わるから。」


オイディプスは故郷と思っているのは、今育った街(別の王の街)なので、出ていきます。


行き宛もない旅に出た道中で、すれ違った人とケンカになってしまいます。

そのケンカでオイディプスがやり過ぎて殺害してしまうのです。

そして、その相手こそが実の父でした。


オイディプスはそのことを知らずに、とある街へ着きました。

そこがまさに本当の故郷。


その街では活気がありませんでした。

理由は王が何者かに殺害されたこと(上述のケンカ)と化け物に悩んでいることとのこと。


化け物は、顔は人間で体はライオンというスフィンクスでした。

スフィンクスは通行人に謎掛けをして答えられないと食べてしまいます。


スフィンクスとの闘い?

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もしスフィンクスを倒すことができたら、お妃様と結婚できると。

オイディプスは勇気を出して倒しに行きます。


スフィンクスと出会うと出題されます。

問題です。「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足の生き物は?」



オイディプス「人間やろ。」

朝→小さい頃はハイハイのため四本足
昼→子どもから老人まで歩いているので二本足
夜→老後は杖をつくので三本足

ということですね。


スフィンクスは問題に答えられて、あまりにも屈辱で耐えられないと言って、そのまま身投げ自殺をしました。

オイディプスは特に何もすることなく、スフィンクスを倒しお妃様と結婚することになります。

そう、そのお妃様こそ実の母イオカステだったのです。


こうして、予言を実行してしまいます。

「男子を授かれば、父ライオスを殺し母イオカステと交わる。」


真実が明るみになり…


この後、街には病が蔓延して、また活気がなくなります。

そこでオイディプスは神託を聞きにいきます。

「前王ライオスを殺した人物を街から追放せよ。」

という神託がくだります。


ここから前王ライオスを殺害した犯人探しとなります。

手がかりは1つだけ。

足に傷を負っていたこと。


この事実を知ったオイディプスとイオカステはすべてを知りました。

足の傷を負っているオイディプスは、父であり前王であるライオスを殺害し、母イオカステを妻にしたのです。


そして、イオカステは自殺し、オイディプスは自分の両目を潰して放浪の旅に出ていきました。


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