賃金・労働・消費をめぐる問題について①
あるひとが、「最低賃金上昇は中小企業つぶしである」という、半分陰謀論めいた言説を話しているのを耳にした。
そのひとは中小企業の社長をやっているのだが、かれ曰く、
「都道府県一律で賃金を上げたら、全員がそれに倣わないといけなくなる。ここまではいいが、それを払えるだけの地力がある大企業にくらべ、中小企業は賃金を払うことができずに社員をクビにしたり(整理解雇)、雇止めをしなければならない。原材料高騰の中、新たな事業を興すどころか、今やっている目の前の仕事でさえ採算が取れるか年々怪し