暮らしやすい過密都市は存在しない

日本のために東京都知事がすべきは、東京一極集中の解消であって、住みやすい東京を作ることではない。暮らしやすい過密都市東京はありえないし、出来ない。なぜなら、便利にすれば、人が集まり、過密になり、不便になり、それを小手先で取り繕えば、また人が集まり過密になり、不便になる。この負の高コストなサイクルをひたすら繰り返す。過密都市でもなんとか暮らしやすくしようとするコストは莫大で、そして、ひたすら吸引し続けるわけだから、解決はない。根本的な解決は強制力を持った分散しかない。

現状だと首都に直下型地震がくれば、北朝鮮が東京を攻撃すれば、韓国が東京を攻撃すれば、中国が東京を攻撃すれば、日本政府は完全に麻痺する。免震構造で安心ですとかいっている高層マンション住人も、「想定外」がくれば、ビルは倒れるし、「想定外」で’あれば、裁判でも免責されるだろう。なにしろ「想定外」だから。阪神淡路大震災、東日本大震災の裁判をみればあきらかだ。

大企業に本社機能を東京都外に出させないといけない。八王子市、立川市、川崎市に移したって解決にならない。

小池都知事がやるとか言い出した「2階建て通勤電車」、、これはワンルームのアパートに仕切りを作り、さらに中二階を作り、更に2名が暮らせるようにします、といってるようなものだ。豪邸暮らしで、運転手付きの車移動の小池都知事には東京のような巨大都市が異常な過密状態にあることがわからない。愚かにもほどがある。

何度も言うが、多くの人に暮らしやすい大都市、過密都市存在しない。そりゃあ、大都市であれば、時間当たり、場所あたりに動くお金が巨大で、それで経済的利益をむさぼることが出来る人はいるが、多数の人に暮らしやすい過密都市はありえない。



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