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双極性Ⅱ型気分障害コラム(その6)双極性Ⅱ型気分障害のお薬と処方

双極性Ⅱ型気分障害でのお薬の処方は、うつ病の場合の処方とは異なってきます。

この治療に入れれば、病状は格段に安定してきます。

私は今は服薬はしていませんが、治療中は以下のような処方で気分をコントロールしていました。

うつ病が治らないと思っていた。でも双極性Ⅱ型だとわかったら良くなった!!: 双極性Ⅱ型気分障害は、この治療で良くなります! | もいちゃん | Kindle本 | Kindleストア | Amazon からの抜粋です。

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(その6)双極性Ⅱ型気分障害のお薬と処方
 
双極性Ⅱ型気分障害は、うつ病の場合に処方される抗うつ薬のみでは症状が安定しません。

根本的に治療法が変わります。

抗うつ薬ではなく、以下のような気分安定薬非定型抗精神病薬を中心に治療を行います。


気分安定薬
炭酸リチウム :薬品名 リーマス、リチオマール
カルバマゼピン:薬品名 テグレトール、
テレスミン、レキシン
バルプロ酸  :薬品名 エピレナート、サノテン、
バルプラム、セレブシロップ、
ハイセレニン、セボトボル、
セレニカ、デパケン
クロナゼパム  :薬品名 ランドセン、リボトリール
ラモトリギン  :薬品名 ラミクタール
 
非定型抗精神病薬
オランザピン :薬品名 ジプレキサ
リスペリドン :薬品名 リスバタール
クエチアピン :薬品名 ビプレッソ
アリプピラゾール :薬品名 エビリファイ
 
抗うつ薬は気分を持ち上げる薬ですから、軽躁状態になれば減薬するか中断する必要があります。

それでも、軽躁状態が落ちつかないならば、軽躁状態を抑える為に、上述のような気分安定薬非定型精神病薬を用います。

軽躁状態というのは、患者さん本人にとってはとても気分がいいものです。

ですから、この状態を抑える処方をするということは理解しがたいものです。

しかし、軽躁状態は永遠に続くものではなく、数週間から数ヶ月で酷いうつ状態が現れます。

上がっている状態が、大きければ大きいほど、落ちる状態も酷くなります。

正常な気分を安定して維持することが、一番健康なことなのです。

一度軽躁状態が発生すると必ず再発するため、再発しないように、気分安定薬非定型精神病薬はずっと服薬する必要があります。

そして、軽躁状態が現れない状態で、うつ状態が発生したら抗うつ薬で持ち上げてあげます。

そうやって、気分安定薬で抑えて、抗うつ薬で持ち上げてバランスをとることで、正常な気分を維持していくのです。

軽躁状態はある意味楽しくはあるのですが、その後の酷い抑うつ感を考えると、もう体験したくありません。

今は、筆者はラミクタールとオランザピンを処方されています。

ラミクタールは双極性Ⅱ型にはよく合う薬と言われています。

躁もうつもどちらも再発を抑制する効果があります。

筆者の場合は、躁を抑えるよりもうつを持ち上げる方に比較的効果があるようです。

オランザピンは主には軽躁状態を落ち着かせることに効果があります。

筆者の場合は、躁状態が強くでた場合に用量を増やしています。

双極性Ⅱ型の場合に抗うつ薬を処方した際の病相と経過


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