もし、七日後に処刑されるとしたら。
「まったく。人の夢の話ほど荒唐無稽すぎて面白くないものはないね」
夢の内容を話すと、よく弟にこう言われるのですが、ネタが見つからないし、このままだと三日坊主で悔しいのであえて書こうかなと思います。
めちゃくちゃ怖かったけど、今はまぁ、見れてよかったかな?と思っている、忘れられない夢。それは…
「処刑される夢」
-そこは、どこか中世を思わせる、煉瓦造りの大きな施設でした。
何故か男性になった私はそこに数人がかりで連れていかれ、前方にいる身なりのカッチリしたおじさんに突然とんでもないことを言い渡されます。
「お前は罪を犯した。罪状によって、死刑とする。執行は七日後の早朝だ。それまでは牢屋の中で悔い改めるがいい」
「ま、待ってください!私は何もしていません…。何かの間違いではないでしょうか??どうか助けてください…!!」
パニックになりながら必死で無実を訴えるも、もちろんそんな言い分が通じるはずも無く。
私は引き摺られるようにして牢屋の中へ押し込められてしまいました。
- 牢の中は石造りで、最低限のもの以外は何もなく、簡素そのもの。外との繋がりは、兵士?に固く守られた扉と、小さな明かり取り程度の窓しかありません。
-捕らえられた初日-
どうにかしてここからでなければ…!!
何か絶対に方法はあるはず。諦めたらいけない。何か、何か、何か!!何か!!!
這いつくばるようにして床を調べたり、小さな窓から出る方法を考えたり、石と石の間を指で掻きむしったり、床を意味もなくゴロゴロ転がって、この境遇に耐えきれずに叫んだり、泣いたり……。
異様に興奮しているせいか、脳みそは常にフル回転でした。
だけど、だけど、だけどだけど、
抜け出る方法は、見つからない………。
-二日目-
考えはもう同じところを何周もしている。
何度も同じことを試している。
…意を決して、扉が開いた瞬間を狙って出ようとしたら、押し返されて手酷く棒で打たれた。
流石に方法はないのかもしれない。
いや、でも奇跡は突然に起こるものだから……
歯がゆい思いを噛み締めながら、二日目の夜が明ける……
-三日目-
…わたしという存在、こんなにも確かに感じている存在が、本当に無くなるのだろうか???
わたしが死ぬ、と言うことは、この世界が無くなると同義なのでは??なんて、そんなはずないよね??だって、こんなにも確かに世界はここにあって、それが無くなるなんてことは有り得ない。今まで大事な人が亡くなっても、その後もずっと世界はここにあったもの。
……いやだ、世界はあるのに、私はいないなんて、そんなの、あああああああ。
助けて。
-四日目-
昨日の反動だろうか。-心が妙に穏やかだ。
今まで色んなことがあったけれど、儘ならないのが人生だし、いずれ死ぬのが自然の摂理。たとえ三日後だろうと、30年後だろうと、きっとその時は怖いし、その時その時で悔いは残るのだろう。
落ち着いて今までの事を思い出し、反芻できるのは、幸せな事なのかもしれない--
幸せだったな。
眠いので明日に続く…!みなさんもいい夢が見れますように✨(・ヮ・)
サポートしていただいたお金は、責任をもって真人間になるためのとさ資金とさせていただきます!!(…たぶん)