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全てを誤魔化したい人向けのprocreateメイキング

題名の通り、「線画に納得いかない分、塗りは工程増やして誤魔化そう!」な超・雑Procreateメイキングです。フォロワー、急に私がこんなnoteをアップしてびっくりしているだろうな。私もとてもびっくりしてます。

きっかけは一通のメッセージ。

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    笑った。絶対そんなことないだろ。
(自演メッセージじゃない!入れてくれた人本当にありがとう。)
星の数ほどインターネットに神絵師がいる2020年、メイキング希望すべきアカウントを完全に見誤ってるような気もしますがそこはそれ。インターネットの人間の頼みだからなー!!メイキングくらい余裕で作っちゃうなーー!!インターネットの人間の頼みだから!!

『インターネット生まれTwitter育ち、
オモロそうな奴は大体友達』


以上の経緯で生み出された、ソーシャルゲームのアップデート待ちやカップラーメンの三分待ち等の手持ち無沙汰な時間を使って読んで欲しい!って感じの身内向けイラストメイキングです。
叩かれ防止の為にゆるいと前置きはしますが(殺伐インターネット!?)、やるからには真面目にやるのでよろしくお願いします。
(途中で貼る購入ブラシや購入アプリのストアページのリンクは全てiPad・iPhone用のリンクになってます。参考程度にどうぞ。)


一部作業工程の説明の為に、個人の方が製作・配布したprocreateブラシの購入・ダウンロードリンクを貼っております。

※各種配布ブラシ製作者様へ 
利用規約等には全て目を通してからリンク記載しておりますが、もしこのような場での紹介・リンク貼り不愉快でしたらすぐに取り下げますのでお気軽にご連絡下さい。

Twitterアカウント @stst_sm115  


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という事で、今回はこのイラストの作業過程を記そうと思います。このメイキング用に描いた。

使用イラストソフト
procreate(1220円買い切りアプリ)

クリップスタジオもメディバンペイントもiPadには入ってるけど、最近は専らプロクリエイトで描いてます。
クリップスタジオに比べると相対的な機能の少なさや細かい場面の融通の効かなさは目立つんだけど、
絵の具系ブラシの質感が本物のアナログ作画に近い事、大雑把に描いてもそこそこ形になる事、『直感で描く事』に重きを置かれた独特のUIが使ってるうちに癖になる事からすっかりプロクリエイト民(たみ)になってしまいました。

デジタル特有の効果を緻密に利用して、理詰めで絵を描くなら(あと同人誌を出したいなら)クリップスタジオ、
「なんかよくわかんないけど思うままにゴシゴシ塗ってたら超いい感じになった」現象を期待して絵を描くならプロクリエイト って感じだと思います。私はO型・部屋汚い・右脳型と全て揃ってるからプロクリが性に合う。(プロクリ派へのヘイトスピーチではなく、私自身の話です)
あと、プロクリエイトは何より、隠しコマンドみたいな動作が多いのが使ってて楽しい!『バケツ塗り』のペンジェスチャー、『一つ前に使ってた色に戻る』のペンジェスチャー、初めて知った時は「こんなんゼルダの伝説/風のタクトやろ……」と呆然とした。(攻略調べないと絶対にギミックに気付けないという意味で)
ゼルダの伝説/風のタクトは名作。



線画

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え!?!?
微妙だな……

線画描き上げ時点で一回ボツにしようとも考えましたが、このまま行きます。
見栄張ってもう一回描き直すより、
毎回このレベルからいかに塗りで誤魔化して(誤魔化せてない)3ミリでもマシな絵にしてるか(出来てない)を見せた方が120倍有益なメイキングnoteになると考えたので……。記事タイトル回収。
早くもイラスト・このnote共に重ーい暗雲が立ち込めてきました。
このまま最悪さはどんどん加速していくので、振り落とされるなよ!


椎名ニキ君の『よく食べる』設定がただのハラペコ大食いキャラで完結せず『エネルギー吸収効率が悪いから沢山食べる必要がある特異体質』としてディティール加えられてるの超良いよね。ニア人外っぽくて……。


閑話休題。
線画使用ペンの話。
色塗り前提の時は
『syd』、(凸凹したインクペンの有料配布ブラシ。こちら https://booth.pm/ja/items/1445999 で買えるブラシセットの中に入ってます。)
『ティンダーボックス』(プロクリエイト標準装備ブラシ)、
モノクロ・トーン処理前提の時は
『新Gペン(にじみ)』https://booth.pm/ja/items/956856
のにじみ要素を少なめに調整(ジッター値を限界まで下げる)したものを使ってます。
今回はパキッとさせたかったのでsyd。
この一連の文章、なんか照れるな…。

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私はアタリ本当に苦手だし未だに3ミリも理解できてないけど(ええ…)
以下の便利デッサンモデルアプリに介護されながらなんとか生きながらえています。(なんとかなってないよ!)
確かどっちも有料?だったかな?分からない……アプリは一度買っちゃうとアップルストアから値段見れなかったような気がするから……値段は君の目で確かめてくれ。
アートポーズプロ(全身)

https://apps.apple.com/jp/app/artpose-pro/id1322105540

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ハンディ(手)

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https://apps.apple.com/jp/app/handy-art-reference-tool/id478643661

いつもありがとね。

塗り

仮塗り
まず最初に、一つのレイヤーでイラスト全体をざっくり仮塗りして、色彩のバランスを見てから
部分ごとにレイヤーを分けて本塗り開始……の形を取ってます。

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これは仮塗り。
塗ってから渋すぎたか…?と思ったのでこれより少し彩度を上げて塗っていく事を決意。仮塗りの意味あったか?この時間、なんだったんだ?

仮塗りレイヤーで大まかに入れる効果も決めます。今回は蜂モチーフのキャラクター性に合わせて、蜂の巣テクスチャを入れる、背景の黄色の部分を蜂蜜イメージでドロドロに垂れてるようにすることなどを下塗り時点で決定しています。
あと謎の「トーン」の文字は、さたまがよくやる『最後の仕上げに、人物の影(首元等)に真っ白いドットのトーンをのせる』ことを指してるメモ書きです。これ↓


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のせるとポップな印象になるから重宝してるんだけど、結構な確率で忘れるから……

え!?ていうかこのマヨイ君の髪の塗り方結構凝ってるな……。
この時の私呼んでコイツにメイキング書かせるか。(お絵かきマンあるある・自分の描いた過去絵の塗り方が分からない)

本塗りの下塗り(レイヤー分け)


本塗りの下塗り(レイヤー分け)、特筆すべき部分あるか!?わからない…。
ティンダーボックスかオールドピーチ(どっちもただベタ塗りしても紙のゴワゴワの質感が出てイイ感じになる)か、もや塗りブラシ(グラデーションが作りやすい) https://booth.pm/ja/items/1373512

でベタ塗りしては光源の方向にグラデ作って……を繰り返してます。今回はもや塗りブラシ。
グラデの薄色部分がなるべくオレンジに寄るようにしています。神絵師、光源がオレンジか水色がち。

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一番虚無に陥りやすい作業工程なのでよくNetflixかU-NEXTで映画観ながらやってます
この時観てたのは屍者の帝国(映画版)。
主人公の青年と、生前彼の親友だった屍者(ゾンビのような…)が織りなすSFファンタジー冒険物語。面白かった。あと今回は肌だけはレイヤー分け時点で最後まで塗ってました。先に肌を完成形まで塗るとテンション上がるから。あと線画も酷かったところちょっと直してる。
ここまで塗りは全てもや塗りブラシ。(もや塗りブラシ「光栄」)

こはくくん(左上の子)で肌塗りの工程を説明するか。
①めっちゃ濃い暗い陰で大まかに塗る

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② 鮮やかなオレンジでグラデーションを作る


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③遠近法の表現で物理的に奥になる方に水色(または薄紫)を入れる


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むずかし〜


影(陰)塗り


乗算レイヤーでマスクして塗る……それしか言うことがない。
100%フィーリングでやってるから説明しようがないな。

その時好きなブラシ(透明度を下げたもや塗りブラシのことが多い)を使って①.薄い影、②.①より濃い追い影、③ぼかし
のループで隙間を埋めていきます。他の色との兼ね合い見て色調調整もする。
あと、またしても遠近法で物体の奥になる部分にちょこちょこ青か薄紫入れてます。入れると超可愛いから….。

色塗りの時は別な画面見れないから
作業用BGMをかけてます。
描く絵の方向性ごとにイメソンプレイリスト分けてるの我ながらマメだな〜って思うけど、半分くらいありえないプレイリスト名で嘘?

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完成が近づいてきた。

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食べ物普段描かないから試行錯誤の後が見えますね。

効果・仕上げ


イラスト制作、後半に行くにつれてフィーリングや運やヤケクソ(!?)の要素が強くなってくるので、言葉で説明できる事がいよいよ無くなって来ますね。

絵の仕上げ、『細かい色の階調?グラデ?を増やす』が鉄則だとどこかで聞きました。
暗いところはよりグラデーションで暗く、明るいところはよりグラデーションで明るくする仕上げをしろって事だと思う……多分……いや分からない。画風にもよる…。やっぱり今の言葉、忘れて下さい。

私がよくやる仕上げはこれ。


①線画レイヤー色トレス
②【乗算】でフチが水色やらオレンジのデッケー影を乗せる
③【オーバーレイ】で人物の血色を良くする
④【覆い焼きカラー】で光が当たってる部分と固有色部分の境目を曖昧にする、明るい場所をさらに明るくする
⑤白い粒子を飛ばして絵全体をキラキラさせる、ホワイトを入れる。
⑥シャープ加工、ノイズ加工、色調補正


一つずつ説明してくか。


①色トレス

絵描き界隈で散々説明されてる手法だから今更私が説明することでもないけど、主線を周りからスポイトした色で塗り塗りトレスしていく、あれです。
やらない方が絵としてキマる事もあるけど
やるとちょっと雰囲気が柔らかくなる&人間の線入れ部分が人肌っぽくなって良い。


②【乗算】でフチが水色やらオレンジやらのデッケー影を乗せる


けっこうみんなやってない?やると一気に画面に情報量生まれて好き。

やる前

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やった後


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②【オーバーレイ】で人物の血色良くする


二番目に好きな作業!(一番は後述)
薄いオレンジや赤(絵によってはピンク)
を頬や前髪のあたりに載せる。メイクみたいで楽しい。

③【覆い焼きカラー】で光が当たっている部分を更に明るくする


説明が難しいから画像見て欲しい。

Before

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After

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燐音くんの服(黒い部分)あたりが一番わかりやすいかなと思ったけど何も分からなくて面白いな。

④白い粒子を以下略


一番好きな作業だぜ〜〜ッ!!絵全体のキラキラ度に貢献する部分だから大好き、一生やっていたい。
普通レイヤーで色塗りで潰れてしまった目のハイライト、物体や髪の一番外側、頬のハイライト(今回はこの二つは我慢できずに先に入れてた)
髪の流れを表すラインホワイト(これすき)を書き込んで行って、

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最後に…こういう粒子系のブラシ


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で白を飛ばす。やりすぎるとくどくなるからこの辺は何回も工程減らそうとしてるけどやめられない……絵はキラキラしてればしているほど可愛いので……。


⑤シャープ加工、ノイズ加工

プロクリエイトの機能でやってます。
これやると一気に絵が現実離れする感じがして好き。

⑥色調補正

お菓子みたいな色の絵が好きだけど、一からそういう感じに塗るのがとても難しいので仕上げの色調補正は必須…(力不足でお恥ずかしい…)

プロクリについてる色調補正コマンドでトーンカーブと睨めっこするか、面倒くさい時はワンタップ系加工アプリに頼るかのどちらか…です…。

加工アプリは便利だけど使いすぎると画質が悪くなってしまうから…良くない…私もやめたくて最近は卒業しようとしています……。
けど説明します。
snow(自撮りじゃなくて絵を加工すな、フィルターと効果の充実具合が好き。画質はめちゃくちゃ悪くなる)

Pixlr(暖色フィルターの充実具合がとにかくすごいから可愛い系・お菓子系・最近のサブカル絵の流行りの真っピンクのフィルターに寄せたい時に便利)

https://apps.apple.com/jp/app/pixlr-フォトエディタ/id526783584


スナップシードの内のどれかを使う事が……多いです。
スナップシードは機能がパソコンソフトかってぐらい多いからよくお世話になってます。トーンカーブとかもある。本当に無料!?スペックが高すぎる。

https://apps.apple.com/jp/app/snapseed/id439438619


そしてこれがトーンカーブを使ってこうなる。


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!?!?!?!?色変えすぎだろ 

2Pカラーか?

トーンカーブに色塗って貰ったんか?


MVP   トーンカーブ


         完


くぅ〜疲れましたw これにて完成です!

ここまで読んでくださりありがとうございました。少しでもお題箱にメッセージ入れてくれた方の参考や暇つぶしの力添えになれば幸いです。
手法としては本当に当たり前&初歩的な事しか描いてないので、
ちゃんと絵を描きたい人は他の人のメイキングみた方がいい。(今言う?)
このnote執筆してる間自分の力不足を感じて6回ぐらい筆折ってるからもっと練習しよ〜って思いました。

自分で手順を言語化したことで新たな気付きや学びも得ることができて良かったです!楽しかった〜。
メイキングって最後どう〆ればいいのか分からないな。終わります!

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