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【ウマ娘】カワカミプリンセス育成を終えて

もとになったカワカミプリンセスという競走馬をご存じだろうか
デビューは遅れたものの無敗のままオークスと秋華賞の二冠を達成した競走馬で、その父はキングヘイロー。
正直私は現役時の思い入れはさほどなかったのだが、現役時に思っていた「プリンセスって言うほど血統も良くないしどっちかっていうとパワフルで粗暴な田舎娘のイメージ」をそのまま落とし込んだような庶民でお嬢様口調真似てるものの端々に雑、粗暴といった印象を与え、ジューンプライドでの「ド”根”性”~”~”ッ”」のボイスに惚れて育てたい、そう思ってプレイしていた。その代償は大きかったがそこについては割愛させていただく
さて、本題に戻って育成シナリオ。
ヤバイ。おもしれー女とかじゃない。ベクトルは違うがゴルシのようなブッ飛びきったウマ娘だったのである
1.トレーナーを放り投げて空中で30回転させた後水上を一緒にワルツで踊りだす(完成!究極フォーム!)
2.空中に投げたポップコーンをカラスよりも先に取らせる勝負のためにトレーナーを空中に放り投げる。その後さらに高く放り投げ、校舎よりも高くぶん投げる(マスコット対決!)
などなど。はっきり言ってトレーナーがニンゲンをやめている。おそらく真っ当なニンゲンが彼女のトレーナーをしていたら命がいくつあっても足りないだろう。プレイしながら何度笑い転げたかわからないほどにブッ飛んでいたのだ
これはゴルシみたいにひたすらブッ飛んだまま終わるのかな?などと頭によぎったところで訪れたエリザベス女王杯。そう。”あの”エリザベス女王杯である。史実においてはヤマニンシュクルの走行を妨害してしまったことで降着となり、1位入線したものの初めての敗北となってしまったレース(ヤマニンシュクル号はこれによる故障が原因で引退している。ちなみに父はトウカイテイオー)この後にカワカミプリンセス自身も故障してしまい、本来の走りをすることなく未勝利で引退してしまっているのだ。つまりこのレースがカワカミプリンセスにおいての分岐点である

本シナリオもここで大きく動く。今までは自分本位、というよりも周りが見えてない部分が多かったことを反省するのだが、本来の自分を失ってしまう展開に。言ってみればこれも史実どおり、と言えるのだろうか。
次の目標レースは金鯱賞、当時は夏開催で宝塚記念へのステップレースになることが多かったレースだが、現在は春の開催となっているレース。ここでも迷いを抱えたまま出走する流れとなっている。
プレイヤーの方はここで思い返してほしい。ウマ娘のストーリーにおいては育成対象バ以外の同年代のウマ娘はだいたい史実どおりの展開を送ることが通例となっていると思う(すべてを確認したわけではないが)
例としてはメジロライアンのシナリオではアイネスフウジンがダービー後はレースに出てこなくなる。キングヘイロー以外の98年組シナリオではキングヘイローがフェードアウトしていきライバルとして出てくることがなくなる。ヒシアマゾン、マヤノトップガンのシナリオではナリタブライアンは故障して全盛期の実力を発揮できなくなる、といったようにだ。
だが、このシナリオは違う。レーシングプログラムが現代に合わせられているので金鯱賞の後には高松宮記念がある。そう、あの高松宮記念だ。史実における父キングヘイローがついにGⅠを勝利した高松宮記念。なんと本シナリオではここでキングヘイローは現役でおり、出走してそのまま勝利する
ここで見せた姿によってカワカミプリンセスが再び自分を取り戻し再起していく、というのが本シナリオ。ここでのキングヘイローのかっこよさは異常。他ウマ娘のシナリオに出るたびに株を爆上げしていくウマ娘、キングヘイローである
ちなみにキングヘイローのシナリオではこのタイミングで末脚のヒントがもらえるのだが、カワカミもここで末脚のヒントがもらえる

その後は史実でも出走していたヴィクトリアマイル、宝塚記念、エリザベス女王杯が目標レースとなるのだが、この年の宝塚記念にはダービーを制したウオッカが。エリザベス女王杯にはダイワスカーレットが出走してくる。ここも完全に史実の年代をなぞったもので当時を知っているプレイヤーは懐かしさを覚えるだろう。が、なんと宝塚記念にはまたキングヘイローが出走してくる。しっかり見守る姿は父親、というより母親のそれである。また株を上げていくのか
全盛期の能力を失うことなく駆け抜けるカワカミプリンセスのシナリオだが、栄光と挫折、そして復活と王道少年漫画のようなストーリーを見せてくれる。
史実においては故障で全盛期の走りができなくなってしまったカワカミプリンセス。それを本来であれば父にあたるキングヘイローの姿を見て奮起し元以上に成長していくカワカミプリンセスの姿は本当に良いものだった。シナリオの完成度はウマ娘シナリオの中でも随一ではないか、と考える

そして最後にカワカミプリンセスは出走レースの都合上ファン数が稼ぎにくい(ダービーは出走不可能、ジャパンカップは3連闘になり、有馬は長距離適正のなさから難しい)その為春も金鯱賞の後に大阪杯を選択するプレイヤーが多いだろう
カワカミプリンセスのデフォルト距離適性、短距離はDである。因子を重ねれば短距離で勝利することも可能。そう、キングヘイローと一緒に高松宮記念を走らせることができるのだ
このイベントでは本来適正外である短距離に出走してくるカワカミプリンセスに厳しい言葉を向けつつも最後までキングがキングらしい言葉を投げかけていく姿が見られるので、是非本シナリオをプレイしたプレイヤーには見ていただきたい

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キングヘイロー自身のシナリオも非常に完成度が高く、シニア級有馬記念への出走イベントも素晴らしいものだった
娘にあたるカワカミプリンセスのシナリオも非常に完成度が高く、正直プレイしてて何度か泣きそうになるほどだったので、是非プレイしていただきたい。固有スキル等、少々扱いが難しく先述のとおりファン数が稼ぎにくい都合上固有レベルも上げづらいので強く育ててあげるにはやや難易度が高く感じるがシナリオを楽しむ分にはあまり関係のないこと。ぜひ、彼女のシナリオ。イフではない。ウマ娘でしかできない親子の絆を感じてほしい

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