熱量ギャップ

この記事は https://adventar.org/calendars/5005 8日目の記事です。

今年、このカレンダーの存在を知り参加させて頂きました。過去の記事を見ると、エンジニアをされているのお兄様方が中心で、深イイ話をされていらっしゃる……!!!私は現在、都内で大学生をしています。アニメ中のみーちゃんと同い年になります。皆さんのような深いお話はできませんが、同じSHIROBAKOという作品を愛する拙い学生の見識として気楽に見て頂けたら嬉しいです!(画像はあにこ便さまから拝借しております)

突然でござるが皆の者、周囲と自分の熱量の差に悩んだり恥ずかしくなったりした経験はないだろうか??

自分は「オッシャー!!!やってやるぞ!!」と張り切っているある事柄。しかし、周りの人にとっては意外とそこまででもないような事柄。

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ガヤの収録で張り切りすぎてしまったずかちゃん。これに近い。

上のずかちゃんの例は、ずかちゃんがガヤとしての役割を逸脱してしまったものだから極端な例。しかし、これがいくらでも融通の利く事柄(自分たち次第でいくらでも可能性の幅を広げることができる)場合に周りとの熱量のギャップに悩まされることって、結構多いのではないでしょうか。

自分はもっと熱を入れたいけれど、周りの人がそこまで乗り気じゃないなら無理に押し通すのはその人の貴重な時間を奪うことになってしまう云々で出来ない。なら、自分も『その程度のこと』という考えに染まるのが一番楽なんだよね。

染まってしまった平岡くん

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平岡くんは夢を抱いていたけれども、現実に染められてしまった人間です。

「クオリティを人質にするんじゃねえ!!」

私はまだ未熟なので、この台詞に隠された真意の意味を理解できていません。テメ~ら自分さえ良ければいいのか?違うだろ!アニメーションは皆で作り上げるものだし、ひとりひとりが良い作品を作り上げようと最大限尽力することだろうよ!? だからクオリティは人質にするようなものではないだろ!と今は解釈しているのですが、またもう少し大きくなったら違う見方ができるようになるのかもしれません。

カンヌで賞を取ることが目的だったと話していたし、良い作品を作り上げたいという熱、そしてアニメに対しての熱は誰よりも高いのではないだろうか。平岡くん。故に

「クオリティを人質にするんじゃねえ!!」

この台詞から私は、制作側にとってアニメはそんなものなのかよ!お前らアニメ好きなんじゃないのかよ!という気持ちが読み取れました。「上がればいいんだよ上がれば」と外面では言っておきながら、こんな台詞をカッとなった時に発してしまうなんてヒッ……ヒラオカくん罪深すぎるだろ……。

平岡くんは、このアニメ業界に入って仕事としてのギャップはもちろんだけど、業界にいる人のクオリティを人質にするような対応から、アニメが本来どうあるべきかという、彼にとってのアニメの存在意義みたいなものも脅かされていたんじゃないのかなと勝手に思いました。これがわたくしの言いたい周囲と自分の熱量のギャップってやつであります(総理大臣風に

そんな平岡くんを語る上で欠かせないのが、世界のタロー高梨先輩!!!

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平岡くんがタローに心を開いたのはなぜか? それは、

自分と同じくらいの熱量を持った人だったから。

だと勝手に解釈させてもらっています。タローはそれこそ、行動が発言に見合ってないとムサ二でも散々な言われようです。しかし、制作進行というハードな仕事を罵声を浴びせられながらも(多分本人はここ気にしてないけど)懲りずにこなし、そして監督になりたいという大きなビジョンを持っているアツい人間です。

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そして外は染められてしまったけれど、やっぱりアニメが好きだからというアツい核は変わらずにこうしてずっとアニメの仕事を続けている平岡くん。

だからこそ、平岡くんはタロー高梨に心を開いたのではなかろうか?

一方で俺は男に興味ないとか言っとったタローが、だいちゃんは俺のバディだから!と好意を示すのも、平岡くんに何か自分と同じものを感じたからなのではなかろうか?

そして劇場版では本格的に組んでいた2人。(まだ1回しか劇場版を見れていないので覚え違いでしたらごめんなさい)2人の未来に期待したい。どうかビッグになってくれ!オバチャン応援してるよ~~😭😭

一方で仕事に夢を見続けているみゃーもり。

みゃーもりは、自分のたどり着きたい場所はどこなのかはハッキリしていません。平岡くんとは真逆だけど、どこが違ったのでしょう?

① それぞれ目指すものは違えど、互いに切磋琢磨し合える莫大な熱量を持った仲間たちがそばにいたこと。

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どんどんどーなつ🍩

欲しいものはどんな手を使ってでも手にいれるし、言いたいことはハッキリ伝える素直でアグレッシブな女の子たち。『七福神』を皆でつくるという大きな5人揃っての目標がありながらも、皆それぞれ自分の向かいたい場所に向かって、そして向かうべき場所を探して互いを高め合って頑張っています。このような仲間が身近にいたからこそ、みゃーもりは夢を見続けられたのではないでしょうか。

② 武蔵野アニメーションという会社。

アニメに対して、強いこだわりを持っているのが木下監督。彼がこだわりすぎて失敗してしまった結果が、悪い意味で伝説となったぷる天。でも

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「アニメーションってテンプレの代名詞か?命を吹き込むってことだろ!」

納品ギリギリになってまで、キャラに命を吹き込むことに熱を注ぐこんなアツい監督がいるムサ二に、

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杉江「木下くん、まだ修正できますか?」
木下「え?」
杉江「カット304、足の運びが気になるんですよ」
木下「すごくいい動きだと思いますけど…」
杉江「すみません、僕のミスです。自分で直しますので3時間だけもらえますか?」

超細部まで拘るアニメーター、というか もはや職人がいるムサ二。

アニメーションを心から愛し、こだわりを大切にするクリエイターたちが先導するムサ二にいたからこそ、みゃーもりはアニメに対しての夢を捨てることなく、ここまで来られたのではないかと考察しています。

汚染されながらも、アニメに対する強い情熱を持ち続け、会社移動を繰り返す等自ら行動を起こしてきた平岡くん。そんな平岡くんだからこそ、満を持してアニメを愛する職人たちがいるムサ二に導かれたのではないでしょうか。

熱量のある者同士の協力が生む財

この熱量のある者同士によって何が得られるのかは、木下監督と野亀先生の対話が答えのひとつになっているかと思います。

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野亀「私は今初めて、自分の作品が他者によってつくられることに希望と面白さを感じました」

木下監督と野亀先生のように自分の思い描くものに誇りを持った大きな熱量を持った人同士が、本気でぶつかり合うことができれば、自分自身が想像していた以上のもの、自分の想像力を上回る面白いできごとが待っている。

今置かれている環境を周りのせいにするのではなく、今の状態を打破するも何も全て自分の中にあるんだ、と自分の手で道を切り開いて行きたいっすね!!!自分の手で道を切り開き、その道を信じ前進し続けることで、その先に自分の想像を超えた面白いものとの出会いが待っているかもしれません。

どんどんどーなつ🍩

拙い見識でしたが最後までお読み頂いた方、ありがとうございました!!!それでは皆さん、来年も!

どんどんどーなつどーんと行こう!!🍩


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