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【随時更新】エヴァ考察小ネタ集(2021/09/01更新)

【!】2021/05/04 シンエヴァ考察書き終わりました!さっそく読む【!】

新劇場版シン・エヴァンゲリオンの公開に向けての考察【4部作】を書き終わった後に思い出した疑問点や考察4部作に追記するほどちゃんとまとまってない考察の掃き溜めです。
たまに自身のTwitterで呟いたことのまとめに使ったりもします。
随時更新、トピックごとにまとまってきたらちゃんとした考察の方へ移すかもしれません。

注意!
この記事ではもうすぐ公開の「シン・エヴァンゲリオン:‖」についてのネタバレや予想が飛び交う可能性があります。
できれば公式HPやyoutubeなどで「0706作戦」と「特報2」、「Until you come to me.」で検索して先に観てからこの記事を読むことをおすすめします!
Twitterの公式アカウントからの情報も記載する場合がございますので、まだ見ていないという方はご注意ください。

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マリはゲンドウと同じ仕草でメガネを直すという設定の意味
漫画版「夏色のエデン」の設定がそのまま新劇場版で使われているのだと仮定すると、ユイのことが好きなマリはユイの恋人であるゲンドウの癖や仕草を真似ていることになる。
これは好きな人の好きな人を自然と真似てしまう心理、
好きな人の好きな人に近づき、なり代わりたい願望のあらわれなのではないかと推測する。
マリが2号機の裏コードを知っている理由
旧作13話イロウルにマギが乗っ取られリツコがマギ内部へ入った際に、おびただしい数の張り紙をリツコは「開発者のメモ書き」と称す。
その中からマヤが裏コードを見つけたりもしていることから、裏コード=開発者が残すものと捉えることができる。
よって、2号機の裏コード「ザ・ビースト」を知っているマリが2号機の開発に携わっていた説は大いにある。となるとアスカの母、キョウコとの関わりも。
もちろんマリはユイとキョウコの事故を知らないはずもなく。
キョウコは2号機のコアへのダイレクトエントリー実験で自分に何かあったらアスカを見守ってやってほしい。可能ならアスカちゃんとお友達になってあげてほしいって頼んだんじゃないだろうかと予想。
その点でユイの場合はシンジが男の子だから中々お友達になってねとはいきづらいでしょうから、見守る立場、何かあった時の手助けをしたり励ましながらも諭す立場をマリに託したんじゃないかな、と。
母親がエヴァのコアとなる=その子供がパイロットになることはほぼ確定の未来なので、マリはシンジとアスカを大人の姿のまま見守るよりも同年代の姿でもっと近くにいてあげられるようにしたってことかな。
そこまで含めてユイとの計画なのか、マリ自身が独自で判断したことなのかは不明だけど。
そうなると案外、ユイのクローン(綾波シリーズ)に携わったのってマリだったりしてなーと思ったり。
これは旧作設定だから今作はどうかわからないけどユイ消失事件後1人目の綾波レイ完成後に赤木ナオコはそのことを知ったことから綾波クローンの計画には携わっていないことが分かるためナオコとリツコ以外の別の誰かが、マギの出したサルベージ計画をもとにゲンドウの指示を受けて実行していると考えられる。
大穴でゲンドウという可能性もなきにしもあらず。大学時代ゲンドウの専攻って謎なままなので。
しかし漫画版でマリはユイと同じゼミ、冬月の形而上生物学なのでマリだって関われる可能性がある。
「アンタのオリジナルはもっと愛想があったよ」のセリフはそもそも綾波シリーズのオリジナルが誰なのかを知っている、つまり製作者だから言えるセリフなのかもしれませんね。
ユイとキョウコの子供がパイロットとなる頃に自身も側にいてあげられるようにするためにはコールドスリープかクローン体を作るぐらいしか方法は思いつかないので、綾波シリーズを作ったことで得たクローン技術を自身にも適用したと考えられます。
ビースト化とダミープラグの関係性?
綾波シリーズのクローンを作ったのがマリだとしたらダミーシステムに凶暴性が高くビースト化っぽさを感じるのもつながりがあるかもしれません。
ダミープラグの中には綾波のクローン体が入れられており、アヤナミレイに魂は無く、カヲルから言わせるとリリンの模造品。なので「ヒト以下=ヒトとしての理性は備わっていない」。
ビーストモードはヒトを捨てたエヴァの獣化形態、つまり理性の無い状態とするならば、パイロットが乗っている時よりも凶暴性が高くなるダミープラグは擬似的にビーストモードに近い状態となっているのかも。
カヲルとシンジのプラグスーツの記号
(2020/08/31第3章後編へ移動しました)
カヲルと13という数字の関係
(2020/08/31第3章後編へ移動しました)
しかしユダの運命を背負っているのはQカヲルのみであると思われる。
(2020/08/31第3章後編へ移動しました)
カヲル=ルシファー?
(2020/08/31第3章後編へ移動しました)
ミサトの「貸し」とJAについて(2020/08/17更新)
序でミサトが戦自研の試作開発中の陽電子砲を徴用する際「ま、いろいろと貸しがあるのよ」と言った理由。
旧作7話で出てきたJAについて、今作では暴走事件そのものが描かれていないが、0706作戦では最後にマリがユーロネルフ内のパーツを透過して確認した際にJAのパーツがあったことから、旧作7話におけるJA暴走事件は今作で描かれていないだけで過去に起こっており、それを解決に導いたのはミサトであると推測できる。
リツコが貸しの内容について知らなかったことからおそらく舞台は日本ではなくユーロ、時系列は序よりさらに前のミサトがドイツにいた頃であると予想。それが国連および戦自研への「貸し」。
破ではアスカ登場時に、「久しぶりねミサト!」と言っていることからドイツでミサトとアスカはすでに会っていることがうかがえる。
旧作で暴走するJAに乗り込むミサトを補助したのは初号機とシンジだったのが今作ではアスカと2号機になっているのかも。
セカンドインパクト跡地はガフの扉開きっぱなし?(2020/08/31更新)
トリガーになっても、破では槍を刺されることと、Qでは死ぬか乗っているエヴァから脱出することでガフの扉を閉めることができたように、インパクトの中断とガフの扉が閉じることは同義のはず。でもセカンドインパクト跡地のガフ扉は閉じていないように見える。(破で宇宙からみた南極からすごく大きいガフの扉っぽいものが広がっている)
ガフの扉はインパクトの進行につれて赤→虹色へと変化していっているので、南極のガフの扉は虹色であるためかなり進行した状態までいっていると推測される。
そして中心部には4本の十字架状の柱が見えている。
セカンドインパクトに使われたアダムスは4体とロンギヌスの槍4本。
おそらくアダムスを人の手で殲滅させ、インパクトを中断させることはできず、槍を刺してなんとか封印(一時停止状態)まで持っていくのに精一杯だったのではないか。
つまり槍を抜けばアダムス達はまた活動再開する可能性もあり、さらにはシン・エヴァンゲリオンではゼーレがそこに目をつける可能性もある。(Until you come to meでは口に槍らしきものが刺さった4体のアダムスらしきものが映るシーンがあるため、ファイナルインパクトに使われるか、セカンドインパクトの回想として掘り下げてくれるかのどちらかであると推測)

papi様からのご質問へのご回答(2020/10/06更新)

papi様よりお問い合わせいただいた内容を解説させていただきます。
以下質問文↓
テレビシリーズのなかで、未だに整理できていない部分があり、解説頂けないかと思いご連絡いたしました。
ゼーレ、ゲンドウそれぞれのインパクトの起こし方(進め方)が作中の時間軸で色々と変化していったと思うのですが、
時系列順にどう言った方法を想定していて、最終的にどうなったかが知りたいのです。
ゼーレは「ロンギヌスの槍を失った今、リリスによる補完はできぬ。 唯一リリスの分身たるエヴァ初号機による遂行を願うぞ」というセリフがありますが、
最初の計画上はリリスと槍でどうインパクトを起こすつもりだったのでしょうか・・・?
カヲルくんを送り込んだ時に槍を使うつもりだったということなんでしょうか・・・。
また、Wikipedia上で、ゼーレは実際にはカヲルくんでのサードインパクトを望んでおらず、殺されることを望んでいたという旨の記述があり、そうなったのは何故なのか、いつの時点で変更があったのか気になります。
また、なぜ初号機であれば槍が不要となるのかも理解ができず・・・。
インパクトに必要なものと儀式に必要なものがごっちゃになっているのでしょうか。

ゼーレが肉体と魂のどれを用意して、どうインパクトを起こそうとしてたのか、その思惑や計画の変化がまとめられず、理解が追いついてない状況です。
ゲンドウの方は、リリスベースの初号機に移送されたアダムの肉体とレイに入ってるリリスの魂、使徒から取り込んだS2機関で実行するというのが最初から最後まで一貫してたということですかね・・・?
アダムの魂はカヲルくんのアタマがLCLに落ちたのでそこを介して初号機に取り込まれたと言うことでしょうか。(これは計画に入っていたんでしょうか?)
ゲンドウは槍を処分したため、この計画上は槍は不要・・・?

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papi様
お問い合わせありがとうございます。

まず前提として覚えておきたいことがあります。
①リリン(リリスベース)→エヴァに乗らないと自力でATフィールドを展開できない
さらにアンチATフィールドの展開はエヴァに乗った上でロンギヌスの槍の力を借りないとほぼ無理
②使徒(アダムベース)→ ATフィールドもアンチATフィールドも自由自在
③アダム&リリス(母たる存在)→ATフィールドもアンチATフィールドも自由自在
ということです。

初号機はゼルエルを捕食し覚醒したことでアダムベースの力を手に入れています(破のラストと同じような状態です)
つまり初号機は①の状態から実は②になっており、さらには③に非常に近い状態になっているということです。
なので初号機をインパクトに使う際は槍はあっても無くても良い、本当はあるともっといいけど無くてもなんとかなる。というかんじなんです。

ゼーレの目的とする補完計画の要はロンギヌスの槍でした。
これは①が関わっており、人力でインパクトを起こすには槍の力を借りてアンチATフィールドを展開しなければリリスと合体するのが難しいからです。
(アダムの肉体が手元にあれば、カヲル君の魂とドッキングさせて、カヲル君にアンチATフィールドを展開してもらえば良かったのですが、アダムの肉体はゲンドウの手に渡ってしまったためそれはできなくなってしまいました。それにゼーレはカヲル君が裏切るかもしれないことは頭に入れていました。)
さらにはゼーレがもっと槍を必要とする理由があります。

ゼーレは誰の意思にも邪魔されずにインパクトを起こしたいのです。
実は槍がなくても人力のインパクトは可能です。
ゲンドウはゼーレ式インパクトを邪魔するためにロンギヌスの槍を宇宙空間へ放出してしまいました。
これは必ずしも槍がなくても人力でインパクトが起こせるという裏付けです。
その条件は「アダムベースになっている機体」が強いデストルドーでアンチATフィールドを展開することです。
なので槍に頼ることができなくなったゼーレはそれを初号機で、力不足の部分は量産機と槍のコピーとで補って行おうとしました。
しかし、意思を持ったパイロットがトリガーとなる機体に乗っていると、その意思がインパクトにおいて尊重されてしまう可能性が高まります。直前になって嫌がられインパクトが始まらないという恐れもあるのです。
(だからカヲル君をトリガーとしたインパクトを起こすことも裏切りへの多少の懸念があったのです。
ロンギヌスの槍は使徒やエヴァを活動停止させる力がありますので、仮にゼーレがもっとも自分達の都合の良い方法でカヲル君を使いインパクトを起こすならカヲル君が意思を使えないように槍を刺すつもりだったのでしょう)
だからゼーレはシンジ君を可能なら戦略自衛隊に殺して欲しかったし、それが叶わないならせめて余計なことを考えないように無気力にさせておく必要がありました。
槍はパイロットの意思に邪魔されることなくストレートにゼーレの願いが尊重されるようにするために必要だったということです。

ゲンドウはアンチATフィールドの展開を槍ではなく、完全体化したリリス(綾波)にやってもらおうとしました。
綾波は自分の人形なので言うことを聞くだろうと思っていたからです。
ゲンドウがもう少し綾波の心のケアをしていたら、綾波とシンジ君を会わせることなく過ごさせていたら、ゲンドウ式のインパクトが成功していた可能性もあるかもしれませんね。

ここで2つの勢力が何を主体に、誰をトリガーとしてインパクトを発生させようとしたかを書き出し、時間経過ごとにどう変化したかを表にしてみました。
(下手くそな絵すみません)

画像1

こうしてみるとゼーレはかなりゲンドウの妨害に遭い、プランの変更を余儀なくされていることがわかります。
ゼーレの「人類LCL化」と「神になる」という2つの目的のうち、優先度が高いのは「神になる」方です。
数々の妨害工作により人類LCL化の方は本当にできるかどうか怪しい状況となってきましたがインパクトはリアルタイムアタック。
先に起こしたもん勝ちです。なのでゼーレは少々焦って「神になる」願いだけでもと急いでサードインパクトを起こしました。
ですが、ゲンドウが綾波との合体に失敗したことと、初号機に乗っていたシンジのデストルドーがいい具合に高まったことで槍も戻ってきてくれて、結果としてゼーレは本来やりたかったやり方にとても近い状態でインパクトを起こすことができました。

結果、1つの方法に固執していたゲンドウが負け、目的達成のため多少叶わない部分があることは認めつつあらゆるパターンへの対策を講じていたゼーレが勝ったと言えます。

”アダムの魂はカヲルくんのアタマがLCLに落ちたのでそこを介して初号機に取り込まれたと言うことでしょうか。”
→これは結果的にそうなったと言った方が良いかもしれませんね。
取り込まれたのは初号機というよりリリス(本体)へ、なんです。
当初はカヲル君のアタマを落としてリリスへドッキングさせるという計画ではなかったと思われます。
もしインパクトを起こすのが使徒だったと考えてみるとですね、合体するのは使徒(アダムベース)とリリスなので、ここにアダムは不要です。
インパクトは必ずしもアダム(完全体)とリリス(完全体)どっちも揃っていなければならないわけではないことが分かります。
ゼーレはこのアダムベースの部分を、当初はカヲル君自身、次に量産機、その次に初号機を使おうとしていきました。
反対にゲンドウは初号機を使わず、自分がアダムを取り込みアダムベースとなることでリリスと合体しようとしました。
両者の方法を見ても完全体アダムが不要であることが見えてきます。
カヲル君の魂は24話でドグマ内リリスの体液であるLCLの中に保存されてしまい、
リリスの肉体+カヲル(アダム)の魂+ゲンドウからアダムの肉体を奪った綾波(リリスの魂)となり、まるで偶然の事故のようですが結果として完全体リリスの中にアダムも揃った非常に完成度の高いインパクトが起こったということになります。

以上、Papi様の疑問を解決できたかどうか、少々自信がありませんがもしまたわからないことがあれば一緒に考えていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

XXXTENタチ夫ん様からのご質問へのご回答(2021/09/01更新)

XXXTENタチ夫ん様、ご質問ありがとうございます。そして遅くなってしまい誠に申し訳ありません。
「インパクトを起こすための材料(トリガー・槍・リリス)にそれぞれ何が使われたのか?」という質問につきまして自分の見解を述べさせていただきます。
書き始めるにあたって、シンエヴァ視聴後の情報も踏まえての考え方で回答していきますので、過去に書いた考察の内容と少し違った部分があるかもしれません。そこはご了承くださいませ。

まずインパクトを始める手順を書いておきますと、

①ガフの扉を開ける
 (アダムベースである必要があるためエヴァならアダムス化する)
②始祖たる者の肉体と魂の情報をガフの扉に送り込む(アダムス1体分とリリス)
③人の願いをガフの扉に送り込むなら槍も必要

大体この①〜③の順番で進んでいきます。①〜③は同時にやってもいいですし、別々にやっても良いです。
つまり多少のタイムラグがあっても良く、道具が揃っていなくてもガフの扉を開けていいし後から付け足していっても大丈夫です。
ガフの扉が開いたらもうインパクトは進行していくので進行中の要所要所で道具が必要になるというかんじです。
この場合トリガーは誰になるのか?というとインパクトを開始しようとした者になりますので「ガフの扉を開けた者」がそれにあたります。
しかしどちらかというと意思を持っている者の方がインパクトの主導権を握る傾向にありますのでガフの扉を開けた者が例えば戦艦であったりなどした場合は扉の向こうに行ったエヴァパイロットやコアにダイレクトエントリーしている者が主導権を握り、その願いが優先されます。

ということで表にまとめてみました。
(アダムスは肉体と魂がそれぞれ分けられてしまっていますが、両方揃えば1体だけでアダム1体分として使えるということを前提に考えてください)

画像2

いかがでしょうか。現時点ではこのような結果となりました。
もし疑問点などございましたらまたいつでもお気軽にご質問くださいね。

S様からのコメントへのご返信(2021/09/01更新)

S様、コメントありがとうございます!
コメントが500文字しか書けないというのはS様のコメントにより初めて知りました。ご不便をおかけし申し訳ございません。
私からの返信も文字数超えてしまいそうでしたのでこちらの記事にて失礼いたします。
(※削除されてしまった部分にも目は通しておりましたのでご返信内容の中で触れてしまうかもしれませんがご容赦ください。)

まずはマリとシンジ君の関係についてですが、この2人の関係は視聴者の年齢や履修範囲によっても視点や捉え方に違いがあるようには感じています。(マリの正体や理念を理解していないままシンエヴァを見るとくっついたように見えるかもしれません)
マリ=庵野監督の奥さんを重ねている説もあったりするぐらいです(監督はやんわり否定しています)が、
新劇場版世界のマリがやはりユイに恋心に似た気持ちを抱いていたとしても、自分の叶わなかった気持ちをその息子で代用し果たそうとはまともな倫理観であればしないとは思うのです。
(DSSチョーカーの外し方の件でマリ人外説もあったりするので、もしかしたら精神的にマトモではない「得体の知れないマリ」という設定が好きな方もいらっしゃるのかもしれません…。)

個人的にマリはゲンドウとも対比できる存在だと思っていて、自分の子供でさえ育てることから背を向けていたゲンドウと、子供を生んでいなくとも他人の子供達に愛情を注ぎ次世代を育てていくことができたのがマリなのかな、と。
極端に言ってしまうと個人の欲望を優先させ常識から逸脱したゲンドウと、他人のために動くことができる常識人なマリとも見えます。
個人的に女性が自分の出産現場に呼べるほどの友人って相当な信頼関係があると思っていますので、ユイからの信頼を獲得しているマリがシンジ君を「男」として見ていたとして個人的な欲望を叶えるために友人の息子に自分の素性を黙ったまま「女」として近づくようなことはユイへの背信行為でありさすがにそうなると本当にユイが好きで友人だったのか?と疑いたくなってしまいます。
前述したようにマリがゲンドウと対をなす常識人だからこそ、息子には恋愛感情は抱かない。というのが私の思うところです。ほぼS様と同意見ですね!

軽口のくだりもS様の感じたことと同意見です。
マリもシンジ君の軽口に対し「立派な口をきくようになって」と言っていましたし、さっきまで14歳相応だったのがこんなお世辞も言えるようになって…と彼の精神の成長速度に感心しているように私も感じました。
ゲンドウの回想がゲンドウだけのものなのか、シンジ君も見れているのかどうかまでは定かではありませんが、Qで冬月がシンジ君に見せたユイの写真には髪の色や眼鏡がマリっぽい人が一緒に写っていたりもしましたし、
あくまで声優さんの解釈ではありますが、雑誌ニュータイプのインタビューで緒方さんはシンジ君はマリを「両親の友人という立場である」ことをなんとなく認識していると思い演じているとおっしゃっていましたのでシンジ君の中では像を結んでいるのではないかと考えています。

黒き月に関する情報のご提供もありがとうございます!
聖杯に関しては第4章の記事内にて、旧作と比べて新劇場版では黒き月の形状がゴブレット型なことに言及し、旧劇のように初号機を磔刑にしその血をゴブレットへ一度溜めることがゼーレが本来計画しているインパクトの手順ではないか?と予想していました。
聖杯がリリスを表す裏付けはシンで黒き月は2つに割られ、ゼーレが本来計画していたこととは別の使われ方をしたことによりシンエヴァ考察第3部に追記した「リリンはリリスの子供ではなくイヴの子供である人に書き換えられた」という話に繋がってきそうですね!もしよかったら目を通していただけますと幸いです。

シンジ君とカヲル君が出会う事に関してはゼーレに仕組まれた運命かもしれませんが、お互い惹かれ合ったことは誰にも仕組まれてない運命だと考えています。ここは呪縛ではなく自由意思ですよね!(私もここは譲れませんw気が合いますね)
解放された呪縛は「出会ったことによって死んでしまうこと」も含まれているのだろうな、と。
2人にとって「出会う」ことだけは譲れない絶対条件なんでしょうね。
シンジ君は自分が彼と出会ったことで何度も自分の身代わりになって死んできたと知っても、また会いたいと思ってきたし死ななくていい世界を信じた。

向き合った人の中で、シンジ君が自分から仲良くなるおまじないをしに行った描写があったのはカヲル君だけでした。
それはエヴァの無い世界になってもまた会いたいからでしょうし、カヲル君の今までの頑張りを否定せず認めていることにもなり、逆に呪縛への明確な否定でもあると思うんです。
お互いに会いたいと思う気持ちが絶対に変わらないからおまじないはお互いの合意の元でありカヲル君もそれに涙し握手に応じたのだと思います。
私はシンジ君がカヲル君との記憶を持ち続けている以上、きっと大丈夫だな…と信じております!

ラジオなどで庵野監督も
「エヴァはわかりやすく目に見えたものだけが全てではない。だから物語の展開もそのまま受け取らず、行間を想像した方が楽しいよ。」とおっしゃっていました。同じことを前田監督もおっしゃっていたように思います。
最終的に隣に並んでいたからこの人とくっつくと受け取るのもまた自由でありエンタメとしての楽しみ方のひとつですが、それだとその場面(画面)しか見ておらず視野が狭まっているのかな?とも思いますし、見たまんまを結果と捉えてそこに都合よく考察を沿わせていくのもそれは考察と言えるのか?と疑問に感じます。
新劇場版が旧作と繋がっており、シンジ君は旧世界全ての記憶を思い出すことができたことが明確になった以上は全編通してシンジ君の感情がどのように変化してきたのかしっかり見ていく必要があるでしょう。
感情とは目に見えないものだからこそ、発せられたセリフや諸々の行動の意味を考え結びつけていくとラストシーンの違った見方ができるし隠されたメッセージにも気付ける。それがコンテンツとしてではなく物語としてエヴァを読む楽しみ方のひとつであると思っています。

自身がスッキリする目的でコメントを使用していただくのも全然良いと思います。言語化し考えを整理することは非常に大切なことですので、それを共有していただけるのは私もいろんな視点に気付くきっかけになりとてもありがたいので大歓迎です!(交流慣れしていないので返事が遅くて申し訳ないのですが)

自分が書いたものがS様のスイッチになってしまったのであれば少し申し訳ない半分、誰かを突き動かすきっかけになれたというのはこの上なく光栄なことだと私は思います。
私も2013年にQを観た時にさすがにショックで今の今までオタクですらなくなっていましたが、そんな私に再び火をつけたのはシンエヴァの特報で公開予定日が決まったのを知ったことと、会社の先輩が新劇場版を見たことが無いという一言からでした。
人はどこでスイッチが入るかわからないものですね笑
S様のコメントを読むかぎり、鋭い視点を持っていらっしゃいますし、本質的な部分をしっかり見ようとしていると感じます。
(もしかしていろんなことが"見え過ぎてしまう"方なのかな…?とも)
だからこそ、もしS様の言う「エヴァと向き合えた」日が来た時S様がどのようにエヴァを解釈し、その目にはどのような見え方が広がっているのだろう?ととても気になっています。
聡明な方がまたエヴァについて考えてくれる。その人口が増えると考えただけで嬉しいのです。
今後も何か気づいたことや疑問があればご自由にコメントしてくださいね。遅くなっても必ず返信いたします。
(Twitter(@mo_hi3)にもいるのでDMの方がここより遥かにレスポンスが早いと思います)
改めまして、コメントありがとうございました!

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一旦はここまで
たまに更新すると思います。更新報告はつぶやきにて。
ご感想やこれも考察してほしい!というご要望あればお気軽にどうぞ!

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まじめに考察しているシリーズもぜひよろしくお願いします。

【第1章】エヴァという物語とは?旧作から概要や設定を今一度理解する
【第2章】アニメ版(旧作)と比較して新劇場版の世界設定を理解する
【第3章】前編:空白の14年間についての考察
                 後編:Qのストーリーと世界についての解説
【第4章】次回作シン・エヴァンゲリオンはどうなる?今分かっていることから予想する

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