ブラッククロンズマン
ずっと観たかったブラッククロンズマンを観ました
ジョン・デヴィッド・ワシントンとアダム・ドライバー演じる捜査官がKKKに潜入捜査するという実話を基にしたストーリーです
ラストネームでピンと来る方もいらっしゃるかもしれませんが、彼は名優デンゼル・ワシントンの息子です
人種差別という重いテーマでありながらも、ドキドキしたり、ヒヤリとしたり、少し笑えたりする娯楽的な要素もある作品でした
しかし、それと同時に今尚この世界に蔓延っているあまりにも酷い現実を突きつけられます
日本人は人種差別を受けた事がない人がとても多いと思います
きっと多くの日本人が人種差別なんて他人事だと思っているんではないでしょうか
遠い国の話、なんならそんなの昔の話なのでは?なんて考えている人もいるかもしれませんね
実におめでたい限りですがまぁそれも仕方ないかなと思います
2019年も終わろうとしているこの時代に
いまだに「白人以外の人種を排除するべきだ」と言っている人間がこの世には沢山います
信じられないですが、事実です
白人以外の人種、という事は勿論アジア人である我々日本人も含まれています
KKKから見たら日本人も存在意味のないただの黄色い猿
そして日本にも沢山いますよね
韓国人や中国人のヘイトを垂れ流す人間が
KKKと同じ、立派なレイシストです
私はそういう人は生きてる価値なんてこれっぽちもないと思っています
そういう、生きてる価値がこれっぽちもない奴らがこの映画には沢山出てきます
1970年代のアメリカはそれが普通だったんですよね
映画を通して、監督であるスパイク・リーの長年の怒りを感じる事が出来ました
そして私もまた怒りでどうしようもなくなりました
当時のアメリカ社会で生きるには、自分のアイデンティティを押し殺し自分で自分の全てを否定し、白人に媚び諂って生きるしかなかったのです
そういった有色人種達の辛さや悲しみ
どれ程の物だったのでしょう
基本的にはとても痛快で、最後はスカっともしますが
そこはスパイク・リー
ただでは終わりません
実際に起きたKKKのデモや事件の映像が1番最後に流れます
沢山の人が傷付き、また何の罪もない女性が命を落としていたと知りました
「憎しみに居場所なし」
映画のラストに出てきたこの言葉
心に響きました、暫くは頭から離れないでしょう
決して他人事ではありません
遠い国の話ではありません
この映画は私達がきちんと向き合わなければいけない、悲しい負の遺産の話です
今の時代の全ての日本人に観てほしい、そんな作品でした
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