マリッジストーリー

スカーレット・ヨハンソン
アダム・ドライヴァー主演のマリッジストーリーを観ました

物凄く簡単に言えば、夫婦が離婚するだけの話なのですが
物凄く胸が震えました

夫婦カウンセリングにて2人の長所を書き出し、読み上げる所から始まるのですが
既にこの時点で世界観に引き込まれます

穏便に離婚を済ませたいと思いながらも弁護士を雇い、泥沼の裁判に至り、離婚するまでのプロレスと、そして今までの結婚生活をとても丁寧に描いています

印象的だったのはやはり、主演2人の熱演ですね
口論の場面は思わず胸が締め付けられました
心にもない事をつい勢いで言ってしまい、相手や自分を傷つける
私も夫婦間でよくやってしまいますが、後々の後悔が津波のように押し寄せるんですよね

長回しのシーンが多かった為か、全てが自然で
この夫婦は本当に実在して、この離婚劇も全て本物なのでは？と思ってしまったり
脇を固めるキャラクター達もかなり良い演技をしていました
そしてそのキャラの背景もきちんと落とし込んでて全部が全部綺麗にまとまってるな、と

弁護士役にローラ・ダーンが出てくるのですが、本当に素晴らしくて
優秀で、ユーモアもあって、常に女性の味方であるという役柄でした
父親はそうではないが、母親は常に完璧を求められる、というセリフには思わず涙が出そうになる程共感してしまいました

離婚＝終焉という訳でなく、この映画は始まりと表現しています
そこには未来があり希望があります

矛盾しているが、ずっと愛するだろう
という言葉が全てを語っていますね

結婚を維持していくのはとても難しい事ですし
時にはこの夫婦のように辛い離婚裁判を経験する事もあるかもしれません

けれど
結婚っていいな
してよかったな
なんだか早く夫と会いたいな

と、そんな風に思わせてくれる素晴らしい映画でした