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子どもを持たない人向けの集まり

先日、自治体(?)で開催されている子なし女性限定の集まりに参加してきた。
子どもがいない人たちと進行役の女性からなる、胸の内を何でも話していいという会である。


参加した理由

自分と同じように子どもがいない方々は、どうやって気持ちの整理をしているのか?など話が聞きたかったため参加した。
不妊治療を卒業して4年経つ今も吹っ切れずにいて、早くモヤモヤを断ち切りたい。

今回は2回目の参加で、前回は私ともう一人だけだった。
重い話は始めの方で終わり、後半はペットの話などで和気あいあいと過ごせた。
子どもがいない人の気持ちが生で聞けてよかったのと、自分の悩みを話して共感してもらえたのがうれしくて、もう一度申し込んだ。

そして、今回の参加者は私を含め3人。うち2人が初参加。
どちらの方も今後の人生のことをしっかり考えておられ、その日暮らしで生きている私はかなり浮いていた。その上、口下手なので我ながら何を言っているのかわからない。

今回も前回同様、職場で会話に入れない悩みを打ち明けさせてもらった。
参加者の一人も同じ境遇で、子なし主婦は他におらず、会話はやはり子ども中心とのこと。
一気に親近感がわいたが、私と違うのは「自分から子どもの話を聞きにいく」という点である。
会話自体はまったくおもしろくないと思っているそうだが、自分から話を聞く理由としては、周りの人たちの輪に入っていたい、というようなことだったと思う。
興味のない話を割り切って聞けるのは大人だなぁと、心の中で拍手した。

もう一人の方は今も不妊治療中で、次が最後の移植だそうだ。まもなく保険適応が終わってしまう年齢なので、次うまくいかなければ卒業する予定とのこと。

このお二方、養子を視野に入れているそう。
私たち夫婦にはその選択肢はなかった。やはり血のつながった子を、という思いがあり、制度について調べることもしなかった。

治療中に一度だけ義母に「養子という手もあるよ」と提案されたけど、その場では自分たちでできるところまでがんばると伝えた。
それ以降、まったく子どもの話はしていない。不妊治療の結果も伝えず今に至っている。

2回参加して感じたこと

これまで周りに同じ境遇の人が誰一人いなかったので、社会の中で自分と同じような思いをしている人の声が聞けて安心した。
特にここ数ヶ月はずっと同じところで足踏みしていたので、行動に移せただけでもよかった。

自分のつらいと思っている状況を誰かに話し、リアクションしてもらえることで、いくらか気持ちが軽くなった。

この会は長く続いているらしく、これまで救われた人がたくさんいるだろう。
進行役の方がじっくり話を聞いて寄り添ってくださるのもありがたい。
いろいろ調べたけれど、このようは会は近隣の地域では他に見つからなかった。どうか今後も存続されますよう。
今後また心境の変化があったり、聞きたいことや聞いてほしいことが出てきたら参加したいと思う。

企画してくださった方々に感謝。

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