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2019年新規開業特例を使って持続化給付金を不備なく受け取るまで【国編】

前回からだいぶ間があいてしまいましたが、今回は二回に分けて持続化給付金について書きたいと思います。国からと、北海道・札幌から両方受け取ったので、まずは国からの給付金についてです。

北海道・札幌からの経営持続化臨時特別支援金についてはこちらの記事に書いています。

※持続化給付金をいただいたのは5月末なので、その時点の情報です。申請する項目などいろいろと変わっていたら申し訳ありません・・・。

受け取る条件について

わたしは2019年の12月に開業届を出しました。持続化給付金の給付条件は前年同月と比較して売上高が50%以上落ちたもの。なので最初この件のニュースが出た時には、自分には関係ないと思っていたのであまり気にしていませんでした。しかし制度が開始してから、2019年に開業したものについては前年同月と比較しなくてもいい特例があると知りました!コロナの影響を受けていなかったわけでもないので、12月が来る前に新規開業特例(B-1)で申請してみることにしました。

ところでいつが「開業」なの?

申請する前に一番悩んだのはこの部分です。わたしは2019年12月に開業届をだしたのですが、開業日も同じにしました。開業日の定義というのはあいまいで、ちゃんと事業を始めよう!と決めた日にしても問題がない(税務署に確認済み)みたいです。12月に出してしまったことで、2019年の確定申告をがっつりやらなければならずとても泣きましたが、のちに持続化給付金で大きな恩恵を受けることになります。

ところで、持続化給付金を申請する場合はいつが開業日になるんだろう?

わたしを含め、フリーランスでデザインなどをしている方は開業日前に収入があった方も多いと思います。今の事業にかかわる収入が1月から少しずつあったので、申請項目に入力する開業日はひょっとして1月にするのかな?と思い事前に事務局に問合せしました。電話は当時ものすごく混んでいたのでLINEで。回答は、
開業届に書いた日付と同じにしてください。
とのこと。だいぶ計算式が変わって得してしまうんですけど、いいですか?と聞いても、
開業届に書いた日付と同じにしてください。
と変わらなかったので、そのまま同じ日付にしました。内情を抜きにして、あくまで持続化給付金給付の審査基準は、開業届の日付のようです。

※補足 2019年新規開業特例の計算式は、以下のようになっています。

■給付額の算定式
S:給付額(上限100万円)
A:2019年の年間事業収入
M:2019年の開業後月数(開業した月は、操業日数にかかわらず、1か月とみなす)
B:対象月の月間事業収入
S=A ÷ M×12-B×12
1円未満は切り捨てです。

持続化給付金対象者要件より引用

極端な例ですが、年間事業収入(1月から12月)が仮に20万だったとして、申請対象月の収入が1万円だった場合、1月開業だと
20÷12×12-1×12=8(万)
となるのに対し、12月開業だと、
20÷1×12-1×12=228(万)
となり、上限いっぱいの100万円(!)もらえるということです。

確定申告の話も絡んで複雑になりますが、開業届提出前に発生した収入は事業収入になるのだろうか?という疑問もあり、まだ持続化給付金の話が出てない頃税務署に確認したことがありました。回答は、
「個人事業主の会計期間は1月から12月なので、今の事業に関係あれば事業収入」
とのことでした。管轄する事務所によって回答が違うかもしれませんが、札幌の税務署ではこの回答でした。デザインやイラスト業ではなくラーメン屋開業とかであれば、逆に1月からの収入は事業収入として認められなかったかもしれません・・

ということで、開業届を年内にだしたことと、がっつり(涙を流しながら)事業収入を含めた確定申告をしたことにより、思っていたよりも多くもらえる想定となりました。

いざ申請!その時に気をつけたこと

◆何度も見直す
まず、基本ですが絶対に間違いをしないように何度も何度も確認しました!
わたしが申請した5月中旬には、すでに申請していた方々による不備や給付報告のプラットフォーム(後述する持続化給付金トラッカーです)が出来上がっており、そこには「誕生日が間違えて不備だった」「住所の部屋番号を間違えていた」など基本的な不備連絡もあったので、焦らず何度も見返しました。

◆画像はスキャン
通帳や身分証明書(運転免許証を使用)などはすべて撮影ではなく、スキャンしPDF化しました。持っているプリンタはこちらです。今のモデルにはないデザインが気に入っています☺

◆振込口座を屋号のものにしなかった
フリーランスになったときにゆうちょで事業用の屋号の口座をつくってもらいました。最初は事業用の屋号口座に振り込んでもらおうと思いましたが、持続化給付金の申請のとある項目には「 代表者氏名と口座名義は同一か?」とあり・・。同一ではないと答えると審査の時に改めて確認することが増えるのではないか?と勝手に開発側の考えに立ち、スムーズに審査が進みそうな申請者と同名義の個人のゆうちょ口座にしました。屋号はあっているのに不備が来た!という報告も見たので、結果的に個人のものにしてよかったと思います。

◆対象月の収入報告はfreeeを使った
手書きでも可とのことでしたが、確定申告の時にめちゃくちゃお世話になったfreeeを使って、収入報告書を作りました。

上のリンクには総勘定元帳を使うとありますが、売り上げだけではなく残高など必要ない項目を出力したり、逆に合計金額が出力されずわかりにくいかな?と思いましたので、仕訳帳を使いました。仕訳帳には残高も表示されず、合計金額も載るので、提出前に確認するときもわかりやすかったです。タグや部門など、報告に必要のないものは省きました。

◆確定申告書はfreeeから出力されたもので大丈夫だった
freeeから出力された確定申告書を提出しましたが、不備はありませんでした。e-taxから出力される控えじゃなくても、大丈夫みたいです。ただし、確定申告は全ページ中1ページ目だけPDFで切り離した第一表のみ提出しました。青色の書類も出さなくても可能だったので出していません。どのように審査をしているのかはわかりませんが、必要ない書類は余計に添付しない(=余計な情報を提供しない)方がいいこともあるのかな、と思いました。またe-taxなので、受信通知ももちろん添付しました。

申請してからわずか9日で入金

そんなこんなで5月27日の朝、申請してからわずか9日で入金されました!数々の持続化給付金の振り込まれないツイートやトラッカーを見ながらドギマギした毎日を送っていたので、いきなり振り込まれてかなりびっくりしたのを覚えています。

トラッカーにはかなりお世話になりました。
持続化給付金を申請した方ならわかると思いますが、いつ「赤枠」が出るか、不備メールが届くのかおびえていましたが、結局一度も出現することなく振り込まれました。

数日後、届いた給付通知書を使って、今度は北海道と札幌市に持続化給付金を申請しました!こちらも不備なく受け取れましたので、近いうちに書こうと思います。

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