君はなんのためにいるの?
と常に問われているような毎日。
やらなきゃいけないことは明確だ。毎月末に集計される個人項目のところに、ノルマ以上の数字を計上すればいい。
簡単なお仕事だ。
目をぎゅっと閉じて、途中でぶつかっちゃう人とか物とかに気付かないふりして真っ直ぐ走り続ければ、そこには辿り着ける。
でも未熟な自分は目をうっすら開けちゃうし、ぶつかった人にごめんごめんと言ってしまう。
責められても辛いが、かばわれても辛い。
今日の私は強く押されたらすぐに潰れる。
ひとつ納得いかないことがあって、私は率直に言うと、裏で努力するのが得意だ。
授業外、仕事外の時間でこそこそいろんな勉強をする。それがまた全然苦じゃなくて、むしろ「今日はこれをやろう」とわくわくに似た気持ちを抱きながら帰り道にあるカフェに寄る。
そういう面をうっかり人に知られたとき、「真面目だね」とか「オンオフを切り替えたほうがいいよ」とか言われる。非常に不本意だ。
本番で力が発揮できないことを咎めるくせに、練習を頑張ると非難される。
あゝ生きづらい。
生きるとは大変なことだ。