ありのまま

合宿なんていつぶりだろう。
都心を離れて、みんなで練習して、みんなでご飯を食べ、お風呂に入って、宴会をして寝る。

練習時間だけでみれば、きっと普段の週末にも同じことは出来る。
でも合宿で練習外の時間を共有することで、確実にチーム内で「何か」が芽生える。個人的には技術的な話よりも、それを芽生えさせることが合宿をやる意味だと思っている。

今回たった2日間だったが、気付いたことがたくさんあった。

・自分は意外と一人前のご飯が食べられる(心身ともに不調なときは会食恐怖症の症状がでる。今回途中あぶないタイミングがあったが、何とかセーフ)
・事前に不安だったことはだいたい起こらない
・朝の女子洗面所はおもしろい
(支度の順序、アイテム、所要時間、顔の変わり具合etc)
・口数が少なくて喜怒哀楽も見えにくいような人にピカイチの技術を披露されると惚れそうになる
・身体の柔らかさは人によって全然違う
・同じ空間にいても人によって見えてる世界が全然違う。同じタイミングで同じことに気づく人とは自然と仲良くなる。
・寝るときのスタイルは人によって全然違う
・自分の話で誰かが笑ってくれると嬉しい
・笑顔が可愛い人は愛嬌があるし構いたくなる

何より一番の気付きは、自分が組織で長く過ごすうちに、昔は出来ていた当たり前のことができなくなっていたことだ。

誰かがやらなきゃいけないけど、皆がやりたがらないことを率先してやる。とかそういう類のこと。

育ってきた組織が古いからか、それは若者がやるもんだみたいな昭和おじさん的思考が自分の中にも根ざしていたことを発見してショックを受けた。

本当はそんなもんは関係ないはずだし、気付いた人がやればいいし、それにワンテンポ早く気付いて行動できる人を素敵だなと思う。

今回それを気付かせてくれたのは先輩方で、しかも言葉はなにもなく、姿だけでそれを示していたことにハッとしたし反省した。

彼らはそれを素でやっている。

もちろんみんなに態度で示してやろうみたいな意思はさらさらないし、そういうありのままで「それ」が出来る人を羨ましく思ってしまう。

すぐ人を羨ましがるのは私の悪い癖だ。

人への興味関心が強いことは悪いことではないと思うが、それが結果的に自分を追い込んでいるから苦しい。

うまくこの感性を自分への愛と他者への愛に転換できればいいのになぁ。

結局はまた明日からも悩み生きていくんだけど、今は前向きな気持ち。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?