『羊水が少なめかも・・・』と言われたおはなし
先週の妊婦健診でのこと。
いつもどおり診察前にやること(体重・血圧測定、採尿)を済ませ、順番が来るまで待機・・・と思っていたら、助産外来の部屋に入るように言われました。
新人の助産師さんと思しき女性が機械を操り、そばでベテランの助産師さんが指示を出しながらエコー画面を確認。
大きな病院だし、こういう研修って大事よね~とのんびりその様子を眺めていました。
すると、ベテラン助産師さんが「ん?」と謎の声を出しました。
「んー・・・ちょっと羊水の量が少ないかなぁ・・・?」
・・・えっ。
2日前に受診した時は、そんなこと言われなかったけれど・・・。
更に、
「あ~、まだ逆子ちゃんですね。」
・・・とも。
うそーん!!!!
これも2日前には『頭の位置、戻ってますよ』と言われたのにー!!!!
じっくり時間をかけてエコーを確認したベテラン助産師さん。
そして。
「やっぱり、羊水がちょっと少ないと思います。
この後の診察で、先生にもう一度確認してもらってください。」
・・・と言われました。
どきっと急に跳ね上がる心臓。
一昨日まではなんともなかったけれど、この2日の間に娘に何か起こったのでは・・・。
促されるままに待合のソファに座り、健診の順番を待ちました。
番号を呼ばれ、診察室へ。
母子手帳を差し出す手がちょっとプルプルしてしまいました。
「それでは、赤ちゃんの様子から見ていきますね。」
ベッドに横になり、お腹にジェルを塗り、いざ。
「羊水量が少なめとのことでしたが・・・。」
そう言いながら、先生は私のお腹をチェックしていきます。
そこからはほぼ無言の時間。
モニターにいつもとは違う画面が出てきて、娘の心臓の音が聞こえたり、サーモグラフィーによく似た色付きの画面が出てきたり、またいつものエコーに戻ったり・・・。
不安すぎて聞くに聞けず、ただただ時間だけが過ぎていきました。
そして、そのまま5分ほど経過。
先生がやっと口を開きました。
「そうですね、羊水の量はやはり少なめですね。
ただ、赤ちゃんの心拍や血流(サーモグラフィーっぽい画面は血流を確認するものだったようです)を確認したところ、とても元気な様子で異常は見られませんでした。
念のためにこの後NSTを受けてもらえますか?」
※NST=ノンストレステスト・・・お母さんのお腹に器具をつけ、お腹の張りと赤ちゃんの心拍を見る検査のこと。所要時間は20~30分程度。
別室に案内され、お腹に器具を装着。
右手にはボタンを渡され、「胎動を感じたら押してください」と指示を受けました。
息子の時は、確か臨月に入ってからこのテストを受けたな・・・と思い出しながらテスト開始。
カーテンで仕切られた狭い空間。
モニターから出てくる紙の音。
機械音。
カチッカチッというボタンの音。
白い天井を眺めながらの30分・・・。
テストが終わり、再度診察室へ。
結果は異常なし。
やはり娘はとても元気で、私のお腹に張りも見られませんでした。
それでも『羊水量が少なめ』というのは注意しなければならないようで、
「本来はまだ2週に1度の健診でいい時期ですが、経過を見たいので、来週また来ていただけますか?」
・・・と先生。
胎動が感じられなかった一昨日は結果的になんともなかったけど、もしや病気とかトラブルの前兆だったのでは・・・と、不安を抱えたまま1週間を過ごしました。
そして、33週5日の今日。
受付を済ませ、診察前の諸々の測定を済ませ、まずはNSTからスタート。
診察室では前回以上にじっくりとエコーを見る先生。
誰も喋らない、無言の時間。
そわそわする私。
「・・・うん、大丈夫そうですね!!」
にっこりと先生が微笑みました。
「今日は羊水の量がしっかりあります。NSTも前回同様異常なし。
本当は赤ちゃんの血流まで確認したかったのですが、頭をずーっと動かしているのでなかなかキャッチできなくて(笑)。
でもこれだけ元気なら心配いらないでしょう。
とっても元気な赤ちゃんです、よく動いてますね。
あっ、ちなみに逆子は治ってますよ。」
それを聞いて一気に体中の力が抜けました。
羊水量が減っていたのは恐らく一時的なもので、赤ちゃんが出すおしっこの量(羊水のほとんどが赤ちゃんのおしっこです)がたまたま少なくなっていた時にエコーで見たからではないか・・・とのこと。
今日は正常な量に戻っていたし、母子ともに異常なしなので、問題ありませんと言われました。
「ただしもう9ヶ月なので、何が起きてもおかしくありません。
少しでもいつもと違ったり不安だと思うことがあれば、すぐに電話してくださいね。」
こうして、今日の健診は何事もなく無事に終了しました。
健診後のご褒美フラペチーノ。
ホッとした心と体に染み渡る甘さです。
これを飲みながら、ああ、思っていた以上に私は不安だったんだな。
精神的にきつい1週間を過ごしていたんだなと感じました。
そして改めて、母体にかかる肉体的・精神的な重圧は凄まじいものだと思いました。
これを書いている今、娘は元気に私の胃のあたりを蹴り上げています。
少し前まではどるんどるんしていた胎動が、ここ数日でぐにょん・・・うにょーん・・・に変わってきました。
娘も生まれてくる準備をしています。
9ヶ月目もそろそろ折り返し。
臨月に向けて今の体調をキープすべく、まずはフラペチーノ分のカロリー消費と食事の調整をせねばと心に誓う夜なのでした。
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