最近読んだオススメ本

お疲れ様です。春風亭吉好です。

ここは最近は基本的に自分療養中で、そんな中でもできるだけインプットをしようと読書をしています。
ライトノベルが中心になりますが今年特に評判が高いものを読んで刺激を受けています。

そんな3作品を紹介したいと思います。

「誰が勇者を殺したか」

いわゆるファンタジーものなのですが話は勇者が魔王を倒したあと、ゲームで言うならエンディング後の設定です。
これだけだと今流行りの「葬送のフリーレン」のようですがこの作品は勇者が魔王を倒した後に何者かに殺されてしまった。
勇者を殺したのは誰なのか?と言うのを同じパーティーの戦士、魔法使い、僧侶へのインタビューやそれぞれの回想から勇者の人物像を描いていき真相が徐々に明らかになるという。

中盤である真相は明らかになるんですがそこからも二転三転と話は動いていく構成は見事。
勇者は何故死んだのか?誰が殺したのか?勇者とはなんなのか?というファンタジーへのアンチテーゼ的な作品。

構成もさる事ながらキャラクターもいい意味で捻くれていて個性的です。
定番ファンタジーに飽きてきた方には読んでもらいたい一作。


「バスタブで暮らす」

人とはなかなかテンションが合わず対人関係が苦手な主人公めだかは就職先で失敗してしまい心に傷を負い実家へ帰ってくる。
外に出るだけで疲れるめだかだが何故かバスタブの中だけでは落ち着くのでその中で生活していきYouTube配信や家族、隣人との触れ合いの中で少しずつ変化していく、、というお話。

本文の多くをめだかのモノローグで進んでいくのに読ませる文章力。
人がみなコミュ力があるわけではない、陽キャなわけではない、生きづらい人の心の動きを描いていて自分も少しは感じる悩みに共感できます。

また時折書かれるお能の比喩的表現も上手いです。
淡々と進んでいきますがそのラストの家族愛、そして余韻に涙が止まりませんでした。

対人関係に悩んでる方には読んでもらいたいです。


「世界でいちばん透き通った物語」

これは大変話題になっていました。
紙の本でなくては表現できない衝撃のラストという事でネタバレを踏まないようにあえて調べず読みました。
何かカラフルな表現とかするのかな?とか色々予想したんですがその予想の遥か斜め上で終盤でそれに気が付いた時には夜中に驚愕して震えが止まりませんでした。

もちろんストーリーとしてもミステリーとして非常に読み応えがありますし綺麗なお話です。
でもそれだけに収まらない衝撃の文章表現を是非体験してもらいたい。最後に絶対びっくりします。
これは電子書籍では絶対にできません。
作者様の努力を超えた執念すら感じる。

本好きの方は読んでもらいたい!


3作品を紹介させていただきましたが完全に本読みモードになったのでこれからも色々な本を読んで紹介できたらなと思います。

本っていいですね!

春風亭吉好

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