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最愛のアニメ「機動戦艦ナデシコ」


好きなアニメは?と聞かれた時に答えるのに悩む。
好きなアニメが沢山あるからだ。
「エヴァンゲリオン」「コードギアス」「蒼穹のファフナー」「ラブライブ」「アイドルマスター 」「おそ松さん」etc、、

でも今までで1番好きなアニメは?と聞かれた時には必ずこう答える。

「機動戦艦ナデシコ」

と。

これまで何百、何千とアニメを見てきたけど1番だけは揺るがなかった。
高校生の時に出会ってからずっと好きであるアニメがナデシコ。
そんな機動戦艦ナデシコが今年25周年という事で少し振り返ってみたいと思う。

↑ナデシコの主題歌CD、劇場版チケット特典のテレホンカード、會川昇先生サイン入りのポストカード

機動戦艦ナデシコとは?

1996年10月〜1997年3月にテレビシリーズが放映、1998年8月には劇場版が公開された。
いわゆるSFロボットアニメでありながらラブコメ要素も取り入れた作風。
ロボット戦はもちろんながらメインはその名の通り戦艦で誰が言ったか「宇宙戦艦ヤマトの中でもうる星やつらしている作品」
この表現は当時でも古いと感じたけど(笑)

ナデシコはエヴァンゲリオンが社会現象と呼ばれるほんの少し前から放送が始まりまさにブーム真っ最中にテレビシリーズが放送されていたのである。
(エヴァンゲリオンは1997年3月に劇場版公開。その少し前の深夜帯再放送で一気にブームが広がった)

なので何かとエヴァンゲリオンと比較され「ポスト」エヴァンゲリオンと呼ばれるのはまだしも、「エヴァのパクリ」「エヴァの二番煎じ」など一番言われたと思う。全然中身違うけどね。
それだけ注目度、人気は高かった。
当時あまりにもエヴァンゲリオン人気が高かっただけでナデシコはその次の売り上げ、人気があった。

ストーリーは

異性からの謎の兵器、通称「木星蜥蜴」の脅威に晒されている地球。
連合地球軍が後手に回る一方で民間大企業であるネルガルが独自に新造宇宙戦艦「ナデシコ」を開発。
火星の難民の救出を名乗り出た。
当然純粋な軍人は使えないのでクルーは一般からのスカウトで操舵士は元社長秘書、通信士は元声優、メカニックは町工場の裏改造マニアと一癖ある各分野のスペシャリストばかり。

艦長は連合地球軍提督の娘でシミュレーション無敗の天才ユリカ。
主人公は火星からの生き残りで木星蜥蜴のトラウマに怯えつつコックを目指すアキト。
実は幼馴染だった2人が偶然出会いアキトもナデシコに乗り込む事になる。
艦長としては天才だが頭がお花畑なユリカの一方的なアプローチにアキトは振り回される。

それでもナデシコは火星へ向かう。おちゃらかなクルーを乗せて。

こんな感じ。これだけならよくあるSFロボットアニメかもしれない。

ナデシコの魅力

それではそんな機動戦艦ナデシコの魅力とは?

わかりやすくジャンル分けするなら「SFロボット」「ラブコメ」と2つの要素を抱えている。
この両面を大変高クオリティかつバランス良く描いている。

重厚なSF設定をラブコメのオブラートで包んだと言うべきか、その逆とも言える。
SF設定もガンダムほか大作ロボットアニメに負けないレベルで練られているがそれが説明の羅列にならず、個性豊か過ぎるナデシコクルー達のコメディタッチなやり取りの中で日常に溶け込み上手く頭に入ってくる。
ラブコメばかりでロボットアニメ好きとしては物足りないという事はなくドライに人は死んでいくしストーリー展開として飽きさせない流れが続く。

例えばガンダムにも恋愛要素があったり、逆にラブコメ作品にもSF設定があったりするがそれはあくまで主軸ではなかったりするが、ナデシコは「SFロボットアニメ」「ラブコメ」の2つを主軸としつつその両者が食い合う事なく視聴者を楽しませる。
その奇跡的なバランスが素晴らしい。

もちろん「ラブコメなんかいらない!もっとハードなストーリーを進めろ!」とか「もうロボットいいから恋愛要素出して!」という人には向かないかもしれない。
だけれどもその両者が好きで楽しみたいという人にはうってつけの作品であると思う。
世紀の傑作ではないかもしれないが一大娯楽傑作である事は間違いない。
ロボットアニメ、ラブコメ、どちらも大好きな自分には刺さりまくり今でも心を掴んでは離さないアニメになっている。

↑ナデシコのトレーディングカード。SPカードを集める為に相当お金を使いました(笑)

ゲキガンガー

そんなナデシコを語る上で欠かせないのが劇中劇である「ゲキガンガー」だ。
ゲキガンガーは主人公のアキトが子供の頃から好きなアニメであり、同じナデシコクルーでアキトの相棒?のダイゴウジガイ(本名 山田二郎)と共に大人になっても夢中になっているアニメである。

所謂1970年代の「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」などのスーパーロボットアニメのオマージュで主人公達やサブキャラ、敵キャラから各種ロボット、全話サブタイトルなど一本のアニメを制作するかのレベルで設定が作られている。

よくアニメ内アニメはあるがゲキガンガーに関しては第何話にどんな場面がなど徹底的に設定が練られていて他のアニメ内アニメの追随を許さないレベル。

これが単なる添え物ではなく典型的なアニメ展開するゲキガンガーとドライに人が死んでいくナデシコ世界がリンクし話の構造に深みを持たせている効果もある。
そして後半ゲキガンガーは更にストーリーに大きく関わっていく事に、、

ホシノルリ

そしてナデシコ人気を上記のストーリーや設定の魅力を上回る勢いで支えた大人気キャラがいた。
ルリルリことホシノルリである。

ルリはナデシコのオペレーターで若干12歳ながら遺伝子操作を受けナデシコのメインコンピュータと直接繋がる事もできる天才少女。
色白でクールな性格というとエヴァンゲリオンの綾波レイを連想させるがルリはおちゃらかなナデシコクルーを「バカばっか」と切り捨てるツッコミ役でもあり、少しずつナデシコに染まってバカをやっていき人間味を増していく。
時にはコスプレもしたりとお茶目な面を見せていき決して綾波レイと同種なキャラではないと思わせる。

ナデシコのストーリーはこのルリの成長ストーリーという一面があるとも見ることができ、後半ナデシコクルーが再集結するキッカケになったのはルリの言葉であるし、次第にナデシコのマスコットな存在になっていく。

そんなルリの人気は凄まじく当時のアニメ誌ではヒロインのユリカどころかそれこそ綾波レイなど他作品の人気キャラを抑えて1位だった。
覚えているのは普通は400〜500pで1位なアニメージュの人気投票で2000pとダントツのポイントで1位を取った事があるほど。

そしてナデシコの劇場版ではルリが主人公となりルリルリ人気は更に加速していく。

当時はエヴァンゲリオンブームのお陰でアニメ誌の数が倍増していた。
ちょうどそのタイミングで劇場版ナデシコも公開されたので増えたアニメ雑誌の多くを同時にルリが表紙を務めていた事もある。
その全てを買い集めるのは大変だった(笑)

昨年ルリの誕生日をYouTubeでお祝いした事がある。こちらはその動画です。数々のルリルリグッズの一部を紹介。

今年で25周年

ナデシコの魅力はまだまだ語り尽くせないが今回はこんなところで。

そんな機動戦艦ナデシコも今年で25周年。
ナデシコが好きなまま四半世紀が過ぎた。

今月末には劇場版の上映イベントがある。争奪戦だったがなんとかチケットを取れたので楽しんできます。

スーパーロボット大戦などでの出演はあるがナデシコそのものに新しい展開は今のところない(色々事情が複雑らしいけど)
この上映イベントで何か発表はないかとほんの少し期待している。

いま上映会に向けてナデシコテレビシリーズを見返しています。
次回の記事ではその中でオススメの話数の解説などできたらと思います。

ナデシコ面白いですよ!

春風亭吉好

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