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最近感じていること


最近、たまたまテレビをつけた時に俳句の番組がやっていて気付いたら食い入る様にみていました。
その番組は、芸能人が俳句をつくって、それをプロに評価してもらうというものでした。

元々俳句には全く興味がなく、以前までの私であればすぐにチャンネルを変えていただろうに、なぜこんなに興味を惹かれるのか?とふと不思議に思って考えてみました。

そして分かったことは、俳句を通して「その人がどのように世界をみているか」を知ることができる点に興味を惹かれたということでした。

ではなぜそこに興味を惹かれるのか。
最近感じていることを交えながら整理していきたいと思います。

世の中にはいろんな人がいて、いろんな考え方がある

これは私が最近とてもよく感じていることです。
そんなん当たり前じゃん、と思われるかもしれません。いや、そうなんです。当たり前だと思います。
もちろんこれまでの人生でもそのように感じたことは何度もあります。

ただ、今何故こんなことを改めて感じているかというと、「いろんな人」と「いろんな考え方」の幅の広さ、奥の深さに圧倒されているからです。

自分では到底想像にも及ばず、理解しようとしてもできない生き方をしている人や考え方がある、ということを日々感じているからです。
そしてそれが、果てしなくあるということにも気づきました。
これは30年間生きてきて、多くの人に出会い、多くの価値観に触れた今だからこそ感じられることなのではないかと思います。

学生とオトナ

例えば学生時代であれば、時間を共にした人達は近しい環境で育ってきて、価値観も似通っている。
大体同じ金銭感覚で生きていて、話をしていても共感でき、理解できることが沢山あったように思えます。ぶつかりながらも、理解する為の努力も惜しまなかったと思います。

ただ社会人になると様々な人が様々な場所から集まってきていて、何かを共有するなった場合、理解することの方が難しかったりします。

加えて、人は歳を重ねるにつれ自分の考えや価値観に確固たる自信を持ち始めるようで(私も含め…)。

そうすると何か一つの目的に向かっていたとしてもそれぞれの正義を戦わせることになり、別に誰も悪くないのに分かり合えない、なんてことが多々あるように感じます。
そして理解ができなくても「まあ深く関わらなければいいや」と思うような場面が増えてきたなあと思います。

同質性を持った人達であれば価値観や視点が重なることが多いですが、異質性を持った人達では重なる部分を見つける方が難しいんだなあと。

価値観の違い

そして30代になると以前時間を共にした人達でも、海外に行っていたり、子育てしていたり、仕事に邁進していたり、全く異なる人生をそれぞれ歩んでいて「あぁ、もう私が知らないところでみんなそれぞれの道を進んでいくんだなあ」という事を感じます。

時間のつかい方も、お金のつかい方も全く異なってきて、物事に対する価値観も違ってきていると思います。
年を重ねるってこういうことなんだなあとしみじみ感じています。

こんな風に身近な人達との間でさえも自分とのギャップをたまに感じるのですが、X(旧Twitter)などをみているとそのギャップの大きさに圧倒されてしまいます。
「そんな風に捉えちゃう!?」みたいな事が多すぎて、気が滅入ってしまうこともしばしば。

学生の時は理解し合えるのが当たり前だったのに、30代になったら理解し合えないのが当たり前になった。
この変化って結構面白いなあと思います。

そして理解し合えないのが当たり前だと思っているからこそ、共通点や、興味を惹かれるもの見つけた時の喜びもひとしおなんだと思います。
そしてその過程もとても楽しい。
また「理解し合えない」というのは、自分では想像できなかったことに出会うきっかけでもあります。

ここで話を戻すと、俳句もその一つなのかなと思います。その人が何に興味を持って、どんな言葉を使い、何を伝えようとしているのかを知ることができる。
人と理解し合うのは難しいという前提があるからこそ、その中で、自分と重なる部分、重ならない部分を見つけられるのが面白いのかなと思います。

「みんなちがって、みんないい」

と言えるほど悟りはひらいておらず、その違いに恐怖すら感じることもあります。
世の中も目まぐるしく変化し、世代間ギャップも更に大きく広がっていくのだと思います。
でもだからこそ、重なる部分が見つかった時、理解したいと思える人と出会えた時の喜びもとても大きいのだと思います。

とりとめもない話でしたが、今感じていることを、等身大の私で書けた感じがします。

人生ってこういうもんなのかなあなんて漠然と感じている今日この頃ですが、こうやって考えを言語化したことにより、世界がなんだかちょっぴり自分に近づいた感じがします。

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