私の男遍歴③憧れのヤンキー先輩
出会いの詳細は覚えていない。彼Mは2個上の先輩だった。中1の時なんかは先輩ってだけで、それはそれは大人に見えて手を伸ばしても届かない存在な
上下関係が分かりやすかったあの時代。
皆、推しの先輩なんかいて私はMが推しパイセン。Mはヤンキー。先生に追われている彼をそれはそれは黄色い声を押し殺しうっとり眺めていた。
そんな彼も卒業して~2年経っての再会から出会いははじまった。
Mは中卒、父子家庭でお兄ちゃんがいると聞いたことがある。お父さんは塗装業でニートを経て仕事は塗装業になったのかな。
私と会ってた頃は完全にニートだったと思う。
中学に遊びにきてたMとその友達K。学校に遊びに来てるとはいえ、侵入と扱われ先生に怒られてて隠れてて(幼い...)
その隠れてるときにA子(学年一可愛くて頭が良くて性格も良い子だった)とおいでおいでされて呼ばれて隠れてしゃがんで話したのがきっかけ。
憧れの先輩と話せただけで満足だった。歳が2個違うだけでの色気というか、なんだかよい香りに衝撃をくらった。
しかし、それで終わらなかった♪
その日の夕方、A子が塾の帰りに偶然2人に会って、Mがまた私に会いたい言ってたから一緒に会おうってなったのだ!!
相当浮かれた私。人生捨てたもんじゃないと中3ながら本気で思った。
当時の私は家がとてつもなく厳しく、塾も何故か必要がないと行っていない。女友達と買い物なんて行ったことすらない....。
彼と会うのはなかなか大変だった。それでもすごく楽しかった。若さだと思う。
甘い時間だった。やんちゃなのに可愛いいMをどんどん好きになっていった。高校に行ってないから、学校帰りに来てくれて
暗くなるまで公園にいたり、普段行かない街に連れて行ってくれたり、これこそアオハル。
帰宅が遅かったりで怒られていたはずだけど、そんなことも気にならずめげずな日々だった。
うちの近くの公園で壁ドンなんてまだ言葉がないころに自然な嫌じゃない壁ドンされ~のMの告白。『〇ちゃん、、、俺と付き合ってくれない?』
『ううん、付き合って?』
って甘い顔で言われたのは今でも忘れてない。娘と公園行くたびにあ~、私の甘い青春よと思い出してる。まさかあの茂みで
何かしたなんて言えないしニヤケてらんないけど(笑)
あの告白が一番好きだった。というより告白らしい告白って記憶にないだけなのかMとのこれくらい。
あとは自然に付き合ってるパターン。あとは今更告白??みたいなのとか
しかし、幸せは短かった。とにかく私は自分に自信が持てなかった。2個年上というたったその2歳差が当時の私には大きな壁だった。
明らかに私なんかよりあか抜けた女の先輩たちをみればからかわれてるんじゃないのかとすら。私のいったいどこがいいのか。
私のこれから行く高校にはMの知り合いがいると話を聞けばヤキモチ・不安が入り混じった。
私は今でも自分に自信があるかと言われたら今も難しい。昔に比べたら自分をだいぶ好きになれたとは思う。だけど好きになって
付き合うと急に自分に自信がなくなってしまう。今でもそれが私の課題。
中学卒業式の後も彼と公園にいた。友達なんかと会わなくても全然良かった。元々いじめもあったから女友達も決まってた。
自分に自信が持てずにMとの関係にモヤモヤしてた頃にそれはきた。
家電に同級生の男子から電話がありなんでこの子から??と思いながら出た。
出た後にその子は気まずそうに『今、M先輩がいてかけて欲しいって。変わるね』と、、、そうこの時はポケベルを皆持ち始めてて
私は持ってなくて、でもMと遊んだりしてるのは何度も注意されてるのをMには言っていたから家電にはかけれなかったM。
嫌な予感がした。嫌な予感しかしなかった。家族も普通にいる中での戸惑いの中、別れようと言われた。『分かった、じゃあね』というのが精一杯だった。
だいぶ傷心したけど、すぐ高校入学だからまだ気持ちは楽だった。高校生活をエンジョイし始めてた頃、駅でMに偶然再会した。
作業着を着た彼は相変わらず私のタイプだった(笑)でも私はもう大丈夫だった。恋をしていたから。
その時に彼はこれからパパになることを知った。不思議な気持ちだった。相手はたしか年上の女。今じゃ3人??のパパって聞いたっけかな。
いつだったかコンビニですれ違った後にMだった!?と気づいたこともあった。
そして月日が経ち、私も地元の同級生と再会し始めたころにあの日使われてうちに電話をかけさせられた同級生から驚愕の事実を
聞くのだ。Mは私を好きだった。だけどお父さん(私の)から電話きて『すいませんが、うちの娘とは別れてください』と...
今更切れる気にもならないけど...私良家のお嬢さんでもなんでもないんですけど...ある意味毒親ってやつだよね。
ある程度の歳になったら解放されたけど。親に縛られすぎると大人になっても色々抜けないことがある。聞いてもないのに予定詳細をいったりとかね。
あの時あのまま付き合えてたら、きっと彼と若くに出来婚してたかな。それはそれで幸せになってた気もする。
でも好きな人とはなかなか結ばれないね。それは今だってそうだよ...
憧れのヤンキー先輩~完~
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