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私の男遍歴②初恋敗れて自棄からの束縛男な年下君

前回の初恋のフェードアウト後、中3の頃だった。好きな人が今や私の嫌いな女と今や憧れのカップルとなっているのを日々見たくもないのに見せられる環境。
そんな中で私も何か麻痺して何かがプつっと音を立てるように、ある日突然目についた1個年下の男の子。きりっとした顔立ち、笑うと甘い笑顔眩しい白い歯。
ときめきなのか何なのかも分からなかった。(今は分かるサイコパス気味特有の目の輝きと笑顔w)同級生の世話焼き女がどうやら知っている子らしく大きな世話を焼いてくれて,何がどうなって付き合った経緯すら思い出せなかったけど、即付き合うことになった。

その年下男のNはとんでもない奴だったのだ。私はこのNのおかげで未だに年下というだけでそのワードだけでなんだかテンションがさがるのだ。

Nは野球少年、姉がいる末っ子。まあ、前回とは180度どころか一周廻っちゃったんじゃないかくらいの男の子の方が積極的なお付き合い。


最初から彼ペース。好きなのかどうかすら考えてる余裕すらないほど。。。あれ?私が好かれたんだっけ?私が告った気がしなくもないけど...
ま~、驚きの積極っぷり。初っ端から飛ばす飛ばす。まず毎日私の教室に帰りのお迎え。
まだ先輩後輩が根強くあった時代に上級生の教室に堂々と迎えに来るのだから。あっという間に周りの周知、毎日の光景となった。
彼との下校これは絶対だ。今日は友達と帰るとなんて言おうものなら恐ろしい拗ねっぷり。一緒に帰る女の子にも容赦なく睨みがはいる...
ある意味私たちは見世物だった。憧れではなく...名物みたいなものだ。こんなんじゃない思い描いていたのは!!(笑)

帰る途中にNの家がある。まあ、お互い思春期。私の全ての初体験はこの男だ。本当なら好きな人と~だった初体験。
本当に好きな人は私の嫌いなどす黒い心を持ったあの女とラブラブだ。自棄は続く、夢なんて持てないし、現実はこんなものかと。
捧げてからがまあ、大変。エブリデイ家に拉致。
拉致という言葉がしっくりくる強制っぷり。
初恋のあの子に捧げていたら彼は少しは私の虜になってくれてたかな?なんて考えてた(笑)

今でも思い出す光景は野球少年な彼、肩を冷やすのは良くないからと自分はヘインズのTシャツを着たまま下半身は丸出しだった。
とにかく『思春期は猿』その言葉がしっくりきすぎるくらいにエブリデイだった。
きっと昭和初期に相手を好きという気持ちがないまま結婚して、相手が性欲強めだったらこんな感じだったんだろうな...
毎日という義務感に疲れ果て、拒否とか別れるとかよりもいかに相手を早く逝かすか。私の演技力はどんどん磨かれていたのだろう。

長い付き合いになってしまい家電にも躊躇なくかけてきて、うちの父親にも堂々たる挨拶をして、自分の両親にも紹介、まさかの両親×両親まで
紹介されるという段取りを中2で卒なくこなしやがった。なんて奴だ。

うちは男女の付き合いに関してはかなり厳しいのに躊躇なくガンガン入ってくるスタンスにうちの父親は今どきしっかりした男らしい奴と太鼓判。
よく考えるとうちの父親も若干母親にストーカー気質(現在も)父親と似た人を選ぶDNAなのか...

だんだん拉致られるのも本気で嫌になってきた。ある日家に寄りたくないと本気で訴えた言った。無言で見つめられ担がれるように拉致(笑)
私は昔から押しに弱いのだと思う。寄ったものの致す気にはもちろんなれなかった。
拒んで、拒んで、拒んで本気でうざくなって渾身の力で突き飛ばした。
そしたら彼が思いのほか飛んで(笑)
彼はうずくまって動かない...アタックナンバーワンみたくなってる彼。打ちどころを心配し声をかけた私に彼は震えながら言った『〇〇は俺のこときらいなのお~』
と本気の泣きでオイオイ泣かれた(笑)
目に涙を溜めてるんじゃなくて洪水のように流れる涙。。。
私は怖くなったしドン引きだった。『なんか、ごめんね』と何故か謝りカバンをそろり持ってダッシュで帰宅。
絶対走って追いかけてくると思ったから相当必死に振り返りながら(笑)その日は追ってはこなかった。


その日がおおきなきっかけになり、どうやってか忘れたけどとにかく距離を置いていた。家に電話も来たけど冷たくあしらった。
私のせいで胃が痛いと言われても塩対応キメこんだ。
大体この手の男は私が距離を置くと胃腸に支障をきたし訴えてくる(笑)私のせいでと。こちとら痛いわ(笑)

Nがはじめだが、この手のメンヘラ??好かれる事がやや多い。最初は普通。付き合いが深くなってどんどん本性が出るのだ。
これを見極めるのって今も自信がない。


ちらっと言ったうちの父親の母への愛情は異常。母が専業主婦なのも外に出したくないから。子供より妻!!そんな感じ。なんだかね。。。
子供のうちはパパとママは仲良しとか思ってたけど、ママが耐えていた部分がほとんどという事実は大人になるまで知らなかった。知りたくもなかったし。
時折、父親の束縛・自己中ぶりには目が点になるほど驚かされる。
時代だよね。ママが我慢してた。私と姉がいたから。でもそれって結構ショックだったりもした。感謝もしてるけどね。


話が逸れたけど、Nとは距離を置いてる間に次に登場の彼が現れる。
その彼が学校に迎えにくる度に2階の窓からそれはそれは恨めしそうに見ていたN。
だいぶ時が経ち聞いた彼の噂は、彼氏アリの女の子に手を出し、その子に手をあげ(ひいっ)その女の子の彼にボコボコにされたと...良かった...
私。まだDVに変貌する前に終わっていて。
ボコボコ話以降の彼は知らない。興味も沸かない。


初恋敗れて自棄からの束縛男な~年下君  ~完~


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