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私の男遍歴その①初恋

私の中での初恋としているのは小学1年生の時に好きになったクラスメイト、入学式で手を繋ぎ入場した相手。
今でもその写真は大切にアルバムにある。小学1年生から思い続けた6年、実質中学の3年間も好きだった。
この頃から好きになると長いの私。案外浮気症じゃなくて一途。依存傾向なのかもしれないよね。S君は顔よし!運動神経よし!誰からも好かれる
(異性問わず先生まで好かれる子っていなかった??)少しいたずらっ子(中学ではやんちゃなね)な素質がたまらなかった。

小学校の時は事あるごとにお互い意識してるのがわかる瞬間ってたまらなかった。
もうあんな淡くてキュンってなって毎日がウキウキなんて。。。悲しいかなこれからないだろう思う。

S君とは中学1年になり一度大決心をして告白をする。放課後意味もなく待ちぶせってやつ。(軽いストーカー行為)彼が友達と別れたところを狙って
なんて言ったか忘れちゃったけど、なんか変なの喉から出てくるんじゃないかくらい緊張したの事とS君の答えだけは、しっかりと今も覚えてる。

『俺も好きだった。俺から言えなくてごめん』て。
完全にドラマの主人公気分になれたのは間違いなかった。

そんなハッピーなスタートだったんだけど、まだ幼く、告白したはいいけどどう付き合ったらいいかわからない。一緒に帰るのが精一杯。
それを言うのもクラスが全然違うから、ま~、恥ずかしい。告白だけで使い果たした勇気はパワー不足。
誰かと付き合うってだけで妬みと羨望の入り混じった一部女子も反感を買い恐ろしい経験をすることに。
なんてったってイケメンだから。みんなのS君だから。覚悟が足りてなかったみたい。
覚悟だけでなく恋のHOWTOがなさすぎた。S君はどちらかというと受け身。イケメンはイケイケどんどんしなくていいのだ。孔雀のように羽を広げてダンスなんてしなくたって、その存在が孔雀の羽。寄ってくる、女子が。モテたいから頑張るスタンスなんてない。
よほど何かをきっかけに この女は!!ってならない限り基本自然体。自分から動かなくていい、昨日と変わらない俺スタンスなのだ。

面白いことも言えない。むしろ話すらできないちょっとばかり可愛い女の子はつまらない告白してきた少し可愛い気になるあの子とより、男子とつるむほうがよほど楽しいだろう。
完全にフェードアウト。どうすることもできなかった。

まだまっさらだった中1の私。

フェードアウト後には目立ってしまったこと、同性と話すよりも異性と楽しく話すほうが性に合ってるタイプだったのも災いして火に油で女子の妬みはすごかった。
いじめのような状態に発展して、関係ない先輩まで出てきたりと、ヤンキー世代さながらな呼び出し含め、色々とフルコースだった。
そんな青春の1ページ目がこんなだったから、凹んだ凹んだ。


いじめの大小はないよ。本当に。

地味に2年間家電への無言電話とか。なんか悪い事してるのは私じゃないのに親に申し訳ない気持ちいっぱいでね。

大人になっても全く忘れることもできない。
いじめがなくなる事はないとは思うけど、自分が親になり思うのは子供には加害者にも被害者にもなってほしくない。傍観者もだけど。
一人でも多くの親がそう思って子供と話して愛情を伝えていけたら少しでも減るのにね。


さて、話が脱線(よく脱線現象ありご了承を)
初恋もただのフェードアウトで終わってくれてたら良かったけど、S君は中2で私をいじめた主格の一人と付き合い始めた。あんなに悔しくやるせない気持ちったらない。大好きな彼は私の嫌いな女と仲良く付き合ってる。
嫌な女だったけど運動もそこそこできて、勉強は良くできる子だった。付き合ってくうちに可愛くなっていった。憧れのカップルみたいな二人になっていた。気分は本当に最悪。毎日見なきゃいけないからね。


初恋の彼との再会は高校生になって1度くらい?バスで話したくらい。
相変わらずカッコよくってね。でもそれだけだった。私にとって好きすぎて顔がタイプすぎて彼を目の前にすると緊張でいっぱいになる。

再会時には学区を飛び出し高校デビューを果たしていた私。
ふざけたこととか面白い事ばっか言えるはずなのに私、なんも言えないの。
相変わらずのつまんない女w

彼も彼で面白くはなかった。惹かれてもどうにもならない相性ってあるもんだと今は思う。再会はその一度。


S君は私の永遠に美しいままの初恋。

彼は20歳で亡くなってるから。

当時ギャングに彼は入ってたと聞いた。、その時付き合ってる女の子(中学とは別ね)とのことを真面目に考えてチームを抜けようとしたんだけどできなかったと。
脳死状態が続いて帰らぬ人になった。
彼の死を知る前日に夢枕に彼は出てきたのを今でも覚えている。救急車に自ら乗り『S!大丈夫?』の私の問いに『大丈夫』って笑顔で救急車と去っていった。
お通夜の後、告別式には出れなくて最期に顔を見せてもらいに伺った。

お母さんと話して『小学校の時ね、Sったらあなたのこと好きでね~、お休みした日に連絡帳誰か持っていってくれるひとって先生がいったらSがハイ!!って家近くないのにね(笑)』お母さんもニコニコ話してくれて。

それを聞いてなんか報われたんだ。
私の初恋長くて叶わなくて、甘いより酸っぱいくらいだったけどピュアで悪くなかったね。両想いだった事もあったんだから。

最期に見た棺の中の彼の顔は大人になっても相変わらずイケメンでね。傷が残る顔だったけど安らかだった。夢で会いにきてくれてありがとう。

私の初恋は永遠に綺麗なまま。ありがとう。

本当に美しいままの思い出。美しい思い出ほど切ないよね。

私の男遍歴①初恋~完~

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