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日本から内定獲得 | 留学・ワーホリ経験なしで韓国就活をした話 | 韓国企業で働く #1

5月から1ヶ月ほど転職活動をし、日本に居ながらリモート面接を通じて韓国企業から内定3社(うち日系2社)いただきました!
ただどうしても5月に書類で落ちた第一志望を諦められずにすべての内定を辞退。6月中旬に違う職種で募集要項が出ていたので、第一志望に2度目の応募をしたところ、1週間後に会って面接をしたいとの連絡が!ちょうどビザが出ていたので予定を早めて、ドタバタで入国…。対面で面接を実施し、無事に合格をいただくことができました💯

韓国就活の流れ

基本的には就活アプリを使って、自分の志望職種や業界×일본인, 일본어, 일본のキーワードで検索しました。
流れとしては基本日本の就活と大きく変わりませんが、履歴書の書き方は韓国人受けの良い文章や表現を使うようにしました。
就活アプリ登録→履歴書作成→企業応募→通過連絡→ビザ発給可否確認→面接→処遇調整→内定!

スピード感のある選考プロセス

빨리빨리文化なので、どこの会社も合格からだいたい1週間以内に入社が普通です。逆に入社希望が3ヶ月後です、だとじゃあこっちはこの日程で探してるので結構です〜って断られることもあるそうです。選考もかなりサクサク進みますし本当に働ける状態になってからの応募でいいと思います。
私は入国の次の日面接し、ホテル暮らしで家もないのに3日後から出社できる?と言われました。これが普通だそうです…。

面接時に要チェック!就労ビザ要件

私が韓国就活を始めた当時はワーホリ(H-1)ビザの受付が始まっておらず、最初から特定活動(E-7)ビザを発行してくれる会社を探していました。
特定活動ビザの発行は簡単でなく、被雇用者の学歴や勤務経歴、会社側にも外国人雇用比率や賃金など厳しい要件があります。
面接前に書類通過の連絡が来た時点で「会社側で就労ビザの発行に積極的に支援する気があるかどうか」「就労ビザ発行経験の有無」「会社が外国人を雇える条件を満たしているか」を確認していました。(ビザの話をすると、断られる会社もいくつかありました…泣)
そして、会社がビザ支援にやる気があっても、自分の要件が不足しては元も子もないので……事前に知り合いの行政書士や入管に、被雇用者要件を満たしていることを確認し、そのことを面接時に伝えてアピールしていました。

Tip.特定活動ビザの要件詳細
HiKoreaの査証業務資格別マニュアルをご確認ください。

応募に使ったサイト

直接行きたい企業の採用ページを見てメールで履歴書を送ったこともありましたが、基本的にはアプリ(サイト)をメインに就活をしました。
コネストは就労ビザ支援なしで学生ビザや配偶者ビザ所持者のみの応募条件だったり、賃金が安かったり、、、そもそも会社の人事・採用にお金をかけずに無料の掲示板で募集をかけているという時点で不安になる部分があったので使ってないです。(掲示板やSNS、コネでの募集が全て良くない求人ということではないです〜。実際韓国ではコネでの就職はかなり多いです。)

잡코리아、사람인

ジョブコリアがリクナビなら、サラミンはマイナビって感じでしょうか。特に大きな違いはないですが、どちらかにしなない求人もあるので登録をおすすめします。

wanted

日本で言うwantedlyのようなサービスです。比較的スタートアップやIT系、外資系などの企業が多いです。
入社すると就職祝い金(50万ウォン!)が貰えるので、ジョブコリアやサラミンと同じ求人が載っているのであればこちらから応募するのがおすすめです。
就活サイト内で機能はたくさんありますが、メインで使ったものは下記の通りです。
ウェブ履歴書
履歴書を登録し、応募したい企業にボタンひとつで簡単に応募ができます。また、履歴書は公開設定にしておくと、企業の人事担当者またはヘッドハンター(日本で言うところのリクルーター)からポジション提案が来ます!
登録した履歴書はwordやpdfで保存が可能なので、面接に進んだ際に履歴書をファイルで送ってくださいと言われたらだいたいは就活アプリでダウンロードしたものをそのまま送付でOKでした。

Tip.ウェブ履歴書の設定方法
잡코리아: 개인회원 홈>이력서 관리>이력서 등록
사람인: MY 홈>이력서>이력서 등록
wanted: 내 정보>프로필 이력서>[+] 새 이력서 작성

応募者傾向を知る
各求人の応募者の統計を見ることができます。ライバルがどんな年代・性別で、新卒なのか中途なのか、何の資格を持っているのかなど、かなり詳細にわかります。

英語はもはや当たり前で、中国語や日本語など第2・第3外国語もできる人はザラにいますね。ただ韓国語のうまい日本人というだけは戦っていけないな…とこの機能を見て実感しました。

잡코리아内に似たような機能で합격스펙 분석もあるのですが、こちらは職種別や応募枠別になっていない&私は中途転職なので、新卒だと大体スペックこれくらい必要なのか〜と覗くくらいでした。

Tip.応募者の統計への遷移方法
잡코리아: 개인회원 홈>입사지원현황>지원자수 または 各募集要項内下段の예상 지원자 현황 통계
사람인: 입사지원 관리>지원자 통계

面接体験記
就活会議やみん就に似ています。各企業の選考に進んだ方々の、各面接での質問と回答やウェブテストの内容が公開されています。
大企業やグループ企業のインターン・新卒の体験記が多く、中小企業は登録されていないことがほとんどです。ただ、同じ業界内でどのような質問がよくされているのか、面接のプロセスや雰囲気を確認して、対策していました。
中途の会社調査であれば、現職者や転職面接のレビューが多い잡플래닛블라인드をお勧めします。

Tip.面接体験記への遷移方法
잡코리아: 개인회원 홈>취업전략>인적성·면접후기
사람인: 기업・연봉정보>면접후기

自己紹介書や履歴書の書き方

韓国ならではの項目で言うと、「成長過程」や「性格(長所短所)」などがありますが、こちらも日本っぽい書き方よりは韓国式に倣う方が良いと思い、「자기소개서 쓰는 법」などで検索して様式を習いました。

면접왕 이형は面接対策の動画もあるので、就活中はよく見ていました!

また、wantedで募集しているような企業はカチッとしてなくても良さそうな雰囲気だったので、デザイン性のあるものにしたく履歴書+自己紹介書+経歴技術書+ポートフォリオを合わせたものをnotionで作成しURL共有で送ってました。
YouTubeの動画を参考にして、自分のマーケティング実績や制作実績のキャプチャとリンクを貼りました。証明写真も就活用のもの貼ると全体の雰囲気とあわないな〜と思い、イラレで適当に書いた似顔絵を添付してました。

この辺りは当たり前ですが中堅企業、金融業界などでは完全にアウトだと思います。

面接でよく聞かれた質問

私は中途だったので、どんなことができるか、どんな仕事をしてきたかなど一般的な転職の質問と同じでした。
それ以外でよく聞かれたのは以下の質問です。

日本と韓国の文化の違い

・大学の専攻と就職先の業界が違うのはなぜか?
韓国では大学の専攻と関連性のある職に就くのが普通なので、日本ではそうでないことを説明しました。
・4年ではなく4年半で卒業したのはなぜか?
私は半年遅れて卒業、1年遅れて就職したために空白期間が半年ありました。単純に4年で卒業できなかったことや途中に休学の期間があるのがダメというわけでないので、きちんと説明ができれば大丈夫です。韓国では大学卒業後に就活をするが日本では大学在学中に就活をすることと、既卒になると新卒就活が難しくなる文化の違いを伝えました。

韓国就活をする理由

・韓国語を勉強したきっかけ
・韓国になぜ来たいのか
・外国に引っ越しをして仕事をしに来るが不安はないか
韓国の大学を卒業したわけでもなく留学やワーホリの経験もなかったため、本当に海外に引っ越してまで来る気があるのかや少し嫌なことがあった時に日本に帰ったりすることがないかなど意思確認をしっかりされたように思います。
好きなアイドルがいてヲタクしたいから韓国に来たいだとか、本当のことを大真面目に言う必要はないです。意志が固いことをアピールできればいいので、説得力のある理由を作った方がマシです。ただし、深掘りされてもいいようにしっかり作り込んでください!

面接の服装

リモート面接に関しては、Tシャツやボタン付きのシャツを着てました。最終的に入社した今の会社の対面の最終面接では、

・ラフなハーフパンツ+タンクトップのセットアップ
・水色のスリーボタンジャケット
・麻のトートバッグ
・keenのユニークサンダル
という非常にラフな格好でした!
自己紹介の初めに「昨日日本から急いで入国したので正装じゃなくて申し訳ありません〜!」と伝えたところ、笑いながら全然なんでもいいですよ〜!と言われました。日本でもそうですが、この辺りもかなり会社の雰囲気や業界によると思うので、韓国の企業が全部そうということではないです。

包括賃金制について

内定をいただいたとある企業からのオファーレターに포괄임금제(包括賃金制)とありました。昨年から韓国ではこの制度廃止に向けて、問題提起されているそうですが、具体的に包括賃金制とは一体なんなのか?を解説していきます。

포괄임금제(包括賃金制)または포괄산정 임금제(包括算定賃金制)とは?
韓国労働部の資料によると、基本労働時間とは別に残業や夜勤、休日勤務が発生した場合に延長・追加勤務分を都度算定せずに基本給に見込んでおくことや一定金額を定め毎月固定残業代として支給する制度です。日本では「みなし残業」が同じ制度に当たります。残業や夜勤が発生しなくても支給されますが、発生した場合には別途支給はありません。

包括賃金制が適用できるケース
・勤務形態や休憩時間が不規則で、労働者の裁量によって勤務時間が変化するため勤務時間の計算が難しい場合
・勤務時間の計算が可能であるが、勤務形態上残業や夜勤が通常勤務時間に含まれる場合
例) 現場の状況によって勤務時間が変わる運転手やアパートの警備員など
・計算の簡易化や勤務意欲向上のために一定額を手当として支給する場合
例) 月給とは別途で支給する場合やオリエンテーション手当、固定夜勤手当、固定残業手当など
フル在宅勤務や週の所定労働時間の決まっているフルフレックスなどであれば良い制度なのでしょうが、包括賃金制で提案いただいた企業はフル通勤、固定時間、繁忙期があったので辞退しました🫥

韓国就活を経験しての感想

韓国就活は簡単に諦めない図々しさが吉と出る?!

私の場合は…
・一度落ちた会社にもう一度応募するという日本の就活ルールでは考えられないような行動
・応募要件を満たしていない英語レベル
・週5×7.5時間勤務の募集要項に対し、週25時間の制限のワーホリビザ
と言う問題ありまくりで応募しましたが、「何が足りないか」よりも「何ができるのか」を見てくれているのかな…?と思いました。(新卒ではなく中途なのもありますが…!)
3ヶ月の研修期間を終えたら、特定活動(E-7)ビザに切り替えます!また準備や申請の内容に関してブログ書こうと思います〜。

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