神様のボート
神様のボート 江國香織
発行:平成14年7月1日 新潮社
きょうは踏ん張るぞ、という日に、お守りのように鞄に入れて持ち歩く作品
一度お風呂に落っことしたので、しわくちゃでページがぱりぱりしているけど、この一冊を長く持っています
テディベアのネイルシール
海岸を歩くフレアスカート
この作品に書かれるチョコレートはきっと、わたしがコンビニでちょっと買ってくるチョコレートとは違うものなんじゃないかと思うし、
でも、すぐ隣近所の話のようにも感じる。。
江國香織さんの小説はわたしに、生きていくのに適した速度を教えてくれたので、このぱりぱりした文庫本を持ち続けたいと思います
散歩をしているときや人に会ったときに、小さな幸せを感じたり、綺麗なものを見つけたり、そういうものは、心の宝石箱みたいな場所に閉まっておいているけど
江國さんの小説を読むと、
その宝石箱の鍵をかちゃっと開けられて、
閉まってたものたちが、ぱーっと、ティンカーベルみたいなきらきらの粉を放ちながら、
もっと美しくなって飛び出してくる
そういう感動があります
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