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フルトラの話とmocopiのトラッキング精度が上がりそうな小話

「フルトラって何がいいの?」

フルボディトラッキング(以下フルトラ)を知った頃(当時15歳、尚現在16歳)、僕はフルトラに魅力を感じませんでした。だって、大雑把に言えば足が動くだけですしお寿司。
足が動いたところで、VRモードの筋肉と神経がある腕ほど重要だとは感じなかったし(両手持ち、ワールドのギミック等と比較して)。
何よりスタンドアローンで動作するモーションキャプチャデバイスがなかった!(今はmocopiとハリトラワイヤレス(予定)等があるけれど)

と、フルトラに関しては全然興味すらなかったんですが、今はmocopiとMoslimeを使用してフルトラ(しようと)してます。これ書いてるのテスト期間中なんですよね。だからまだソフトウェアすら入れてません。勉強しろ!!
そんな僕がなぜフルトラする様になったのか。今回はフルトラの魅力と魅力にバフをかけるデバイス毎の比較をしていきます。ですので今回は、フルトラに興味がある人、他フルトラデバイスが気になる人に向けた記事になりますね。前回の内容が酷かったので今回はちゃんとターゲットを絞って書きました。

では、本編です。

フルトラ(下半身が動く)について

※人によっては眠くなったり親の「トイレまだー?」よりも聞いたこと
だと思うので飛ばしてください。

まず最初に、トラッキングについての話をします。
VRをするにあたって使用している最低限の機械は、
①HMD(画面の前のあなたが頭に着けてる変な機械。着けてない?あ、そうですか。)
②右コントローラー
③左コントローラー
です。最低限必要な機械ですからPC、ベースステーションは含みません。トラッキングの話ですから。
この3つを使用して体の動きを検知することを3点トラッキングと呼んでいます。正式名称なのかは知りません。
しかし、3点トラッキングだと頭と両手のみしか検知できないため、下半身の動きは検知されません。ですので、アプリケーションによってプレイヤーは上半身または上半身に当たり判定はあるが両手、場合によっては頭のみを描画しているものもあります。(BeatSaberやSUPERHOT等)
VRChatでは頭とコントローラーの動きからガバガバ予測して下半身を動かしています。ガバガバ予測ですから、あぐらをかいたり、上半身のみ振り向いたり、えちえち♡M字開脚はできません。

そこでトラッカーを体に付けて、下半身の動きを検知します。
(VIVEトラッカーの場合)腰、両足の最低3つから6点フルトラができ、必要に応じて胸、両肘、両膝の最高で11点フルトラができます
しかし、これはVIVEトラッカーの例。今では多様なフルトラデバイスが開発されています

各フルトラデバイスの比較

今回は主要なものを紹介します。また、トラッキングポイント数は製品自体のトラッキングポイントです。

VIVEトラッカー

トラッキング精度は圧倒的1番良いと言っても過言では無い!!
Lighthouseトラッキングシステムを使用しており、体に付けたトラッカーをベースステーションと呼ばれる外部センサーが検知してトラッキングします。
このおかげでトラッキング精度はものすごく良いですが、トラッカー1個が約20,000円ベースステーションが約26,000円。VIVEトラッカーでフルトラする場合、トラッカーが最低3個必要ですから約86,000円くらいとかなり高価です。また、体に装着するためのベルトやバンドやベースステーションが置けるだけのスペースもいりますから、更なる出費や別途必要な物を揃える必要もあります

Haritora

Haritoraは種類が複数ありますが、今回は現時点でユーザーのレビューや感想があるHaritoraX1.1を例にします。
Haritoraはベースステーションを必要とせず、専用スーツを体に装着しPCと接続してトラッキングするデバイスです。
VIVEトラッカーほどの精度は無いですが、それでも現実世界での動きを忠実にトラッキングしてくれます。そして、なによりコストパフォーマンスが高い!HaritoraX1.1の価格は33,900円!しかも、それだけで胸、両膝、両足(足首)の5点もトラッキングしてくれます!さらに、トラッキングポイントを増やしたいなと思ったら、肘トラッキング拡張セット、腰トラッキング拡張セットが販売されているのでHMD、コントローラと合わせて11点トラッキングも可能です。

Uni-motion

トラッキング精度はHaritoraとほぼ一緒。ですが、トラッキングポイントは胸、腰、両膝、両足の6点トラッキングとなっており、なんと!最長24時間の連続使用も可能です!!価格は49,500とHaritoraX1.1と比べるとかなり差がありますし、トラッキングポイントを追加するためのセンサー自体もHaritoraX1.1と比べると高価ですが、購入しやすかったり製品同梱物が豊富だったりするため総合的に見るとHaritoraX1.1と互角だと感じます。

mocopi

僕これ使ってりゅうぅぅ!!
一応補足ですが完全にVRChat等向けに作られたわけではなくモーションキャプチャーするための製品となっています。
mocopiはVRChatをやってようがやってまいが世界中に名の知れた企業であるSONYが開発したモバイルモーションキャプチャーデバイス(フルトラデバイス)です。
mocopiはなんとスマートフォンのアプリで動作するフルトラデバイスですので家の中だけでなく外でも気軽にフルトラができます。
しかもQuest2単体の場合でもWi-Fi経由でフルトラができます!
本体も軽量でトラッカー(センサー)は6個となっています。ですが、VRChatで使用する場合には腰と両足、そこにHMDとコントローラーを合わせた6点トラッキングとなってしまいます
そして、mocopiは紹介してきた中で一番トラッキング精度が悪いです。かなり悪いです。酷評!
トラッキングに使用されるセンサーの種類が少なく(加速度と角速度のみ)、さらにアプリ自体がそもそもあまり良くなかったりします。
そんな中!価格がなんと!49,500円!たけぇ!!
mocopiを紹介する欄で言うのもアレですが、Haritoraシリーズの新製品であるHaritoraワイヤレスもスマートフォンのアプリをリリースして、更にQuest2単体でフルトラできる様にする予定らしいので…はい…。もう絶対潰すマンじゃん。

それぞれ、トラッキングポイントやトラッキング精度、価格に長所短所があり自分に合ったものが見つかりそうですね。この他にもフルトラデバイスはあるのでぜひ調べてみてください。

mocopiについて

そういえばmocopiがアメリカで発売されたんですよね(強引な誘導)。
そして、海外の方がこんなソフトウェアをリリースしました。

mocopiとSlime。知識のある方はお気づきかもしれませんね。
ということで、どうやらSlimeVRとmocopiを連動させる方法があるみたいです。
公式でSlimeVRとmocopiが接続できるようになりましたが、アップデートやサポートはまだ続いているみたいですので、気になる方はぜひ調べてみてください。
では、また今度。

追記
2023/07/06
Twitterにてご意見をいただきURLを記載しました。ありがとうございます。
各トラッカーの見出し(下線がついているやつ)から各トラッカーの公式サイトが閲覧できます。
また、mocopiをVRChatで使用した際には"頭"、腰、両足がトラッキングされるとのご意見をいただきました。こちらは現在調査中ですが他サイトやブログなどを閲覧させていただくと腰と両足との記載が多く、また、使用感での感想にはなりますが、あの精度と遅延のトラッキングであるのにも関わらず頭のトラッキングは遅延が感じられなく、FBT時にmocopiが接続不安定、または接続が遮断された状態でも頭を含む上半身のみは問題なく動く。ということはお伝えさせていただきます。


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